加藤ひろあき実はオンラインサロン「インドネシアよりテリマカシBanyak」を運営しておりまして、月額1,000円で毎日最新の加藤ひろあきの活動やインドネシアのニュース、芸能、音楽、映画なんかを紹介する記事をFB上でお読みいただけます。

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今日はその内容を知ってもらう為にサロン記事を無料公開しますので、ああ、こんな感じの記事が読めるんだなぁと思って楽しんでいただければと思います。それではスタート!
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オンラインサロン記事
11月28日(火)
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#今日の単語:kampanye
読み方:カンパーニェ
意味:選挙運動、キャンペーン

「kampanye」は文字通り「キャンペーン」の意味もありますが、「選挙活動、選挙運動」として使われるケースもあり、2024年2月に大統領選挙を迎える今はニュースで多く使用される単語です。

「janji:約束」と共に使用して「janji kampanye:選挙公約」なんて使い方もされたりしますので、ぜひこの機会に覚えてみてください。

⭐️本日より選挙運動がスタート!⭐️

今日は火曜日なのでインドネシアのニュースを取り上げていきます。

インドネシアは2024年に大統領選挙を控えます。一度当選すれば任期は5年で最大二選まで。現大統領のジョコ・ウィドド氏が二期務めたので今回の選挙では10年ぶりに大統領が代わることになります。

大統領選挙の立候補はすでに締め切られており、それに次ぐ副大統領候補の擁立も既に終わっています。インドネシアの大統領選挙は国民による直接投票で、大統領と副大統領のセットを選ぶ方式です。

立候補ペアは以下の通り。

候補番号:NO.1
大統領:ガンジャール・プラノウォ(元・中ジャワ州知事)
副大統領:マフッドMD(政治・法務・治安担当調整大臣)

候補番号:NO.2
大統領:プラボウォ・スビアント(国防大臣/グリンドラ党党首)
副大統領:ギブラン・ラカブミン・ラカ(ソロ市長/ジョコ・ウィドド現大統領の長男)

候補番号:NO.3
大統領:アニス・ラシッド・バスウェダン(元・ジャカルタ首都特別州知事)
副大統領:アブドゥル・ムハイミン・イスカンダール(国会副議長/PKB(民族覚醒党)党首)

このペアを詳しくみていくとそれはそれでかなり面白いのですが、そこは一旦置いておいて今朝のニュースを取り上げていきたいと思います。

Ganjar: Saya Kampanye di Merauke, Mahfud di Sabang, Jadi Titik Awal Harapan Kita
https://kumparan.com/kumparannews/21fF45g64Qp?utm_source=Desktop&utm_medium=copy-to-clipboard&shareID=PDSvOe0ODKYa

 


「記事タイトル:ガンジャール:私はメラウケから、マフッドはサバンから、ここが私たちの希望の出発点です」

本文を見ていくとまずはこう書いてあります。

Tahapan kampanye mulai hari ini 28 November 2023 hingga 10 Februari 2024.
「キャンペーン期間は本日2023年11月28日から2024年2月10日まで」

キャンペーン期間とは選挙運動が可能な期間のことを表していて、今日から本格的に選挙活動が始まっていきます。

実際のところはこれまでも水面下やメディアを通して様々なアピール合戦はすでに始まっていましたし、インドネシアにお住まいの方なら町中に候補者の顔、名前、番号が書いてある巨大看板が設置されているのを目にしているでしょう。

ここから看板や旗だけではなく実際に候補者たちがインドネシア全国を行脚し、選挙活動に熱が入ってきます。今日はその初日で、各候補がどこから選挙活動をスタートするかで各ペアの色がわかるよねというのが今日の記事の内容になります。

Ganjar mulai kampanye di Merauke. Sementara Mahfud MD di Sabang.
「ガンジャールはメラウケから始め、マフムッドはサバンからスタート」

さて、インドネシアに詳しい人ならばここでピンとくると思うのですが、インドネシアには日本でいう諺のようなもので「サバンからメラウケまで」というものがあります。

これはインドネシアの広大な国土を指す時によく用いられる表現で、 サバンは最西端アチェ州ウェ島(サバン)を、メラウケは最東端南パプア州メラウケを指しています。日本でいうところの「北は北海道から南は沖縄まで」っていう、あれです。

Ganjar mengungkap alasan mengapa dirinya dan Mahfud kampanye di dua lokasi berbeda. "Inilah bumi yang saya injak pertama kali untuk kami bergerak sampai pemilihan nanti, ini kami pilih bukan karena asal tunjuk, tapi karena kecintaan kami pada tanah ini," kata Ganjar di Merauke.
「ガンジャールはマフッドと異なる場所から選挙活動をスタートさせた理由をこう説明した。『ここがこれから選挙が行われるまで続く活動において私が最初に踏みしめる大地です。私たちは指示があったからここを選んだわけではなく、私たちの祖国に対する愛ゆえです』とガンジャールはメラウケで話した」

この発言の中で使われている「tanah」は直訳すれば「土地」という意味ですが、「サバン」と「メラウケ」に分かれて選挙活動をスタートした意味を考えるとこの「tanah」は「tanah (air):祖国、わが祖国」と解釈するのが正しかろうと思います。

Ganjar menyebut, setelah kampanye dari dua arah yang berbeda dengan Mahfud, keduanya akan bertemu di GBK.
「ガンジャールはマフッドと二つの異なる方角からキャンペーン(選挙活動)を始めたあと、GBKで落ち合うと話した」

「GBK」とは「Gelora Bung Karno」の略でジャカルタ中央に位置する「グロラ・ブン・カルノ・スタジアム」を指しています。お互いインドネシアの西端・東端からそれぞれ活動を開始し、ジャカルタの中央で再開する予定になっています。

ガンジャール氏の所属するPDI-P(闘争民主党)の党首はメガワティ氏で「ブン・カルノ=Bung Karno=スカルノ」さんの娘。だからこそ落ち合う場所は「グロラ・ブン・カルノスタジアム」ということなのでしょう。

今回は「サバンからメラウケ」までの意味を説明したくてこの記事を選びましたが、僕が必ずしもこの候補者たちを応援しているわけではないということはここに記しておきますね。

これから来年の2月までインドネシア各所でこのような選挙活動が繰り広げられていきます。またこのオンラインサロンでも折りを見て扱っていきますので、私たち外国人に選挙権はないですが、この国の行く末を決めていく選挙ですから注目しながら見守っていきましょう!

各候補もそれぞれの色を出しながら今日、選挙活動をスタートしていますので、気になる方はぜひ他のニュース記事もチェックしてみてくださいね。

というわけで、今日はこの辺で。
また明日は加藤ひろあきの活動について書きたいと思いますのでその記事でお会いしましょう。テリマカシ。