先日、3月9日に無事に40歳の誕生日を迎え、すでに10日間が経過してしまいました。
誕生日当日はまだ365日ある、でしたが、10日もすればもう355日しかないとなり、だらだらしてる時間なんてないなと思いつつも、家のソファーに腰掛けてアホなYouTubeを観たりする時間も人生には必要だと思ったり。
そんなこんなで、色々な場面で40代突入をお祝いしてもらっています。ありがたや。
20代の頃に描いていた40代像とはだいぶ違っていて、学生時代から中身も大して変わってないんじゃないかと思うこともあるのですが、外見は確実に歳を重ねていて、またここから頑張っていかんとなと気合入れてます。
さて、インドネシアは3月22日より「断食月:ラマダン」に突入します。
一ヶ月間、太陽が昇っている間は飲まず、食わずの生活が始まります。
「断食」と聞くと1日中、昼も夜も食べないというのを想像する人もいますが、流石にそれを一ヶ月やったらヒトは生きていけないですね(笑)
太陽が昇る前に食事をし、太陽が沈んだらまた食事をします。
インドネシアに来たばかりの方で、断食月が初めての方は、じきに早朝に町内を大声で太鼓やフライパンや、音の鳴るものを叩いて回るおじさんが現れますが、何か火事や事件が起こったりしたわけではないので驚かないでください(笑)
早朝、寝坊して飲食するタイミングを失ってしまわないように、「起きろー!起きろー!早朝、飲み食いの時間だぞー!」というような意味の言葉を叫びながら、おじさんたちは町内の人たちを起こして回っているのです。
昔あった、町内会が行っていた「火の用心」の夜回りみたいな感じですよね。
今もあるのかな?僕の実家がある小金井では数年前までは夜、たまに拍子木の音が聞こえてきて「火の用心」って言ってたと思うんですが、他の地域ではどうなんでしょう?
東京の都心なんかだとアパート、マンションの人も多いし、「町内会」みたいな概念も薄れてきているような感覚もあるので、やっているとしたら消防署が集めた有志のボランティアの方達だったりするのかな。
話を断食に戻すと、僕が中部ジャワのジョグジャカルタに留学していた2006年頃は、「断食」と言えば、店の至る所に飲食している場面が見えないようにカーテンのようなものが設置されて、レストランなんかも外から中が見えないようになっていました。
友達からも「外で昼間に歩きながら他人から見える状態で飲食したり、タバコを吸ったりしたらダメだよ。断食している人たちは気が立ってる時があるから気を遣ってね」と言われていました。
確かに今もそういう雰囲気はあって、断食している人の前ではなるべく飲食をしないようにしていますが、ことジャカルタという街のとなるとあまりに多くの外国人がいますし、ムスリムではないインドネシア人も相当数いるのであの頃のジョグジャカルタよりはかなり寛容な雰囲気です。
ここで言う「寛容」というのは、断食をしている人たちがそのルールを緩くしてサボってるとかそういう意味では全くなく、「断食をしていない人たちへの配慮も考えられている」ということです。
こちらはインドネシアのメディア「Tempo」の記事ですが、イスラム国家である「アラブ首長国連邦」は「Non-Muslim:イスラム教徒ではない人たち」に対して、断食時間中(日が昇っている間)は、断食に参加する必要はないが、断食を行う人たちの前での飲食、喫煙、ガムや飴などを食べることも控えるように政府が呼びかけています。
インドネシアも基本的にはこれに則っているわけですが、アラブ首長国連邦ほどの厳しさはなく、モールや道端等でも普通にご飯を食べれるところが沢山あります。
アラブ首長国連邦ではこれ以外にも、通常1日の労働時間は8時間もしくは一週間で48時間ですが、これが1日6時間、もしくは一週間で36時間に短縮されます。
これは早朝に起きてお祈りをしてご飯を食べ、夕方は断食明けのお祈りをしての食事が毎日あるので、それを考慮した時間設定になっていると思われます。
ともあれ、インドネシアでも街や社会の雰囲気がまたガラッと変わるので今年もそれを楽しながら断食を敢行する皆さんを応援したいと思います。
断食付き:ラマダンセール!って割引の季節でもあったりするんで、それもチェックしていきましょうね(笑)
さて、そんな僕のインドネシアでの芸能・音楽活動の日常やインドネシアの社会の様子、ニュース、インドネシア語単語レッスンまで受けれてしまう加藤ひろあきオンラインサロン「インドネシアよりテリマカシBanyak」会員募集中です。
月額1,000円で加藤ひろあきの活動を応援していただけたらうれしいです。
是非、ご検討のほどよろしくお願いいたします!
それでは素敵な日曜日を。テリマカシ。
ひろ。