本編に入る前に告知をさせてください。

今日は週に一度、金曜日インドネシア時間21:00(日本時間23:00)に行っている定期ライブ配信の日です!

 

 

毎週金曜日、自宅からYouTubeでライブ配信しています。

毎週トークテーマを設定して、みんなでああでもないこうでもないとざっくばらんに話をしてます。全編インドネシア語ではあるのですが、日本語でのコメントも随時受け付けていますし、インドネシア人とチャット欄で会話もできたりするので、インドネシア語の勉強がてら観に来てもらえたら嬉しいです。

あなたの参加をお待ちしています!

 

 

 

今日も「PPKM:公衆活動制限」が施行されているインドネシアはジャカルタから元気にブログを更新していきたいと思います。

 

今日取り扱うニュースは最近インドネシアで非常に多くなっているインターネット金融のトラブルについてです。まずはこちらの記事をどうぞ。

 

 

記事のタイトルは「インドネシア情報通信省が3,856の違法インターネット金融業者をブロック。市民に軽い気持ちでお金を借りないよう呼びかけ」というものです。

 

新型コロナウイルスがインドネシアに入ってきたのが2020年の3月頭、そこから現在までインドネシアは完全なロックダウンは行わずに、何とか細々とでも経済を回しながらここまでやってきたわけですが、当然我慢を強いられる人たちも多かったことは事実で、実際多くの方が失業していますし、業種によっては廃業に追い込まれる場合も少なくありませんでした。

 

営業は停止されるがそこに明確な補償はなく、期限の見えない営業自粛を強要されるという意味では本当に苦しい戦いだと思います。そんな社会状況に合わせて必ずと言っていいほど出てくるのが、こういった金銭にまつわる問題です。

特にインターネットを通じて数回のクリックでお金が借りられてしまうという「インターネット金融」は直近で資金が必要な人にとってはどうしても選びたくなる選択肢になります。そこを巧みに突こうとする悪徳業者があとを断ちません。

 

インドネシアに住んだことある方なら、携帯に一度はこういったSMSを受け取ったことがあるのではないでしょうか?

 

 

SMSの内容は「利子がほとんどなくお金が借りられます」「迅速な送金プロセスと100%安心保証!」みたいな感じです。

この手のSMSはインドネシアで携帯を使っていればほぼ100%入ってくるもので、普段なら気にもしないものだとは思います。

#インドネシア語がよくわからないという理由でスルーできる人もいますがそれはそれで問題ないです!笑

 

ただ、ですよ。

「今、そう、今この瞬間にお金が必要なんだ、生きるために!」という人のもとにこのメールが届いたらどうでしょう。冷静な判断が下せなくなる可能性は十分にありますよね。もしくは、「利子がほとんどないんだったら少しだけ借りてみるか」と考える人も確実にいます。そのような人たちをターゲットにこういった業者は牙を剥いてきます。

 

実際にどういった手口なのかというと、まずは上記のようなメールが届いて、そのURLをクリックしたしまうことからすべての話はスタートします。

もしくは直接「お金に困っていませんか?」と電話がかかってくることもありますね。とにかく「話だけでも聞いてみようかな」「ちょっとサイトだけでも覗いてみようかな」と思った人がターゲットになります。

 

ウェブサイトであればこの時点で「フィッシング詐欺」の可能性があり、個人情報が巧みに抜き取られたりしますよね。

 

インドネシアの場合、その後お金を実際に借りる段階になるとその後の展開は2パターンあります。

 

一つ目は事前の情報と違い法外な利子を要求されるパターン。

借りてお金が手元に届いたのはいいがその後に予期していなかった形で様々な項目から利子がつき、返せなくなっていくというもの。これは違法金融業者にありがちなパターンで、法外な利子は法律に違反している場合もあるので警察などに相談して解決していく必要があります。これは今までもあったもので、特に目新しいものではありません。

 

問題は次の二つ目のパターンです。

 

二つ目のパターンは、個人情報を使って脅されるというものです。

どういうことかと言うと…、

インターネット金融からお金を借り、実際にお金は振り込まれて、利子もそこまで高くなく、返済能力がちゃんとあれば無事に返済も済ませられます。

ところがここからが問題で、こうしたインターネット金融の場合、ほとんどスマートフォンを使ってやり取りが行われるのですが、お金を借りるまでのやりとりのプロセスで携帯電話がハックされて個人情報や連絡先が抜き取られるんですね。
 

そこから業者が「返済金が足りていない」とイチャモンをつけてきます。

返済は完了しているはずなのに、です。

そして、ここから脅迫が始まります。

 

「返済金が足りていません」

「今すぐ不足分を振り込んでください」

「期日までに返済されない場合は、こちらも然るべき処置を取らせていただきます」

 

「然るべき処置」とはいったい何か?

これがさきほどお金を借りるプロセスの中で抜き取られてしまった連絡先への連絡になります。手に入れたその人の電話帳に登録されている人にかたっぱしから以下のようなメッセージを送るのです。

 

「あなたの知り合いである〇〇さんが私どもからお金を借りて、返済してくれないことに困っています。あなたからも一言、本人に伝えてもらえませんか?」

 

こういった類のメッセージがその本人の身分証明書の写真とともに送られてくるのです。そう、お金を借りるプロセスの中で「KTP:住民登録証」は当然データとしてこの業者に送られているので、業者はそのデータも活用します。

 

これをやられると近しい友人には直接事情を説明することができますが、一度や二度しか会ったことない人や、会社の取引先の人とか、ビジネス相手などにもこのメッセージが送られてしまった場合、弁解をする余地もないことがありますし、これによって信用を失うことも十分にあり得ます。

 

ここでお金を借りた方は焦って、彼らの言う「不足分」を払ってしまうんですね。

信用を落としたくないということもありますし、インターネット金融などでお金を借りる場合、家族や恋人に黙って借りたりする場合もあって、事を公にしたくない人もたくさんいます。

 

というような手口が今、インドネシアで横行しています。

実際に僕の友人でも一人と言わず、何人かこの手のトラブルに巻き込まれています。

自分には関係ないと思う人でも、こういうのは形を変えていろいろな方法であなたに迫ってきますので、今一度気を引き締めていきましょう!

 

現代に暮らす僕らの個人情報なんて、すでに駄々漏れです。

インドネシアは特に個人情報保護の観点ではガバガバですが、日本を含めた世界中を見渡してもソーシャルメディアを使用している時点でもう個人情報なんて筒抜けです。

さらには何かのポイントカードを作ったり、サイトに登録したり、懸賞に応募したり、よくわからないアンケートに回答したり、様々な場所で僕らの個人情報は常に吸い取られています。

 

そういったところから、今日書いたような事に巻き込まれることは十分にあり得ますので、改めて注意していきましょう!と自分にも言い聞かせています。

 

今日の記事が少しでも皆さんの役に立てば幸いです。

 

それでは素敵な華金を!!
#死語とわかっていてもしつこく使っていくスタイル

 

あなたにとって、今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。

 

ひろ。