本編に入る前に告知をさせてください。

加藤ひろあきが翻訳に携わったインドネシアの小説「珈琲の哲学」が絶賛発売中です!

 

 

インドネシアの現代ベストセラー作家である「Dee Lestari」キャリア初期の短編集で、映画化されてスマッシュヒットを記録した短編「Filosofi Kopi」も収録されています。あなたとインドネシアを繋ぐ、人生と愛のテーマ18編。

必ず今のあなたにすっと入ってくるお話があるはずなので、是非読んでみてください!

購入は下記のリンク「ぎょうせい出版」「Amazon」などから可能です。

是非、よろしくお願いいたします。

 

 

 

昨日のNHKBS1スペシャル「市民が見た世界のコロナショック」再放送をご覧頂いた方、ありがとうございました!改めていろいろな方から感想や写真などを頂き、ありがたい限りです。この番組ではインドネシアだけでなく他の国での新型コロナウイルスとの向き合いも特集されていて、番組を通して非常に興味深かったという感想をいくつも頂きました。

そのような番組の一員になれて光栄ですし、これからもまた真摯にこの国で生きていければと思っています。

 

さて、今日もそんな「PPKM:公衆活動制限」が発令中のインドネシアはジャカルタから記事をお届けしていきます!

今日もいくつか気になる記事を紹介していきます。

 

このブログでも何度も書いていますが、インドネシアの新型コロナウイルスは感染が爆発した7月から8月頭にかけての第二波をなんとか乗り越えつつあり、諸々の数値は改善傾向です。

これも何度も書いていますが、まあ「数値」というのはいくらでもコントロールできそうな感じもあるので、今発表されている数値を鵜呑みにすることはもちろんできないのですが、自分の周りの感染状況や知り合いが亡くなるなどということが少しずつ減ってきていることは間違いなく、そういう意味でも少し改善を実感しているところです。

 

特に7月は大袈裟じゃなく毎日誰かしら知り合いの感染、もしくは訃報がSNS上に流れていて、一時期は朝起きてSNSを開くのが若干怖くなったこともありました。それに比べたらSNSのタイムラインも今はだいぶ穏やかになりました。

 

ここで注目したいのが、インドネシアは結果「ロックダウン」というものを行わずにこの第二波を乗り切ることになったということです。東南アジアの他の国は軒並み「ロックダウン」を行っているんですよね。


故に、何故インドネシアだけ「ロックダウン」もしてないのにコロナが収まりつつあるんだよ!と突っ込んでいるのは僕らだけではありません。

 

 

このインドネシアの状況に一番驚いているのは隣国マレーシア。

マレーシアの国会議員「Lim Kit Siang」氏はマレーシア保健省の大臣に対して、「インドネシアはマレーシアよりも遥かに人口が多く、ロックダウンを行っていないにも関わらずどのようにして新型コロウイルスの押さえ込みに成功したのかその理由を説明しろ」と要求しています。

 

マレーシアはこれまで局地的なロックダウンから国全体でのロックダウンまでが施行されているにも関わらず、インドネシアよりも数値が悪化しています。

 

そうです、インドネシアはやるときはやるんです!

 

そんな言葉で片付けてはいけないのですが、このブログはニュースメディアとかではないので、こんな一言も入れさせてください(笑)

 

 

マレーシアとインドネシアは隣国で言語も含めてあまりに似ている為、何かと揉めたり、仲違いしたりしているのですが、、、今回も「マレーシアがインドネシアに嫉妬」「マレーシアはインドネシアの取り組みの成功に心底驚いている」とか、何か若干「煽り」と言いますか、インドネシアの自尊心を焚きつけるようなニュースタイトルが並んでいたりするのですが、マレーシアがインドネシアの取り組みを参考にしたがっているのは確かで、それはマレーシアだけでなく、東南アジアの国々がインドネシアの対応策に注目しているようです。

 

インドネシア側はこのマレーシアの反応に対して、「大切なのは国と政府、各関係機関、そして国民と良好な関係を築きながら対策を進めていくことが大切」と説いています。

#うんまあそうなんだけど

#インドネシアでも反発が出ているところはたくさんあるが

#負担を強いてでも締めるところは締める

#ということでしょうか

 

いずれにせよ、インドネシアのとった対策が一定の効果を出していることは間違いなく、これから活動制限に「レベル」を設けて国民にわかりやすく基準を明示するとかは真似する国が出てくるかもしませんね。

 

 

こちらも感染がなかなか収まらないフィリピン。

今回、インドネシアでの新型コロナウイルスの状況改善を鑑みて、インドネシアからの入国制限を緩和しました。

 

 

そして、「ロックダウン」を行っても効果的ではなかったとのことで、マニラでは今週「ロックダウン」が解除されると記事には書いてあります。

「ロックダウン」を始めた当初から感染者が倍になってしまっていることからも、フィリピン政府は「ロックダウン」に変わる政策を進めようとしており、それがインドネシアで行われている地域ごとのレベル分けと行動制限になる可能性があるといのが上記の記事です。

 

なるほど、フィリピンもインドネシアのやり方を参考にしているかもとのこと。

インドネシア、やるやん!いいぞ!

 

公衆活動制限のジャワ島・バリ島担当:ルフット大臣はこの結果と各国からの反応に鼻高々です!

 

 

インドネシアの取り組みとその効果はシンガポールや韓国と比べてもより効果が出ていると言えるだろう。アジアでもトップクラスじゃないかな?ふははははは。

と高らかに笑ったとか、笑わなかったとか。

#こうやってニュースには尾ひれはひれが付いていきます

#気をつけましょう!

 

ともあれ、新型コロナウイルスの脅威なんて人類誰も体感したことがないわけで、こうしてどこかでうまくいったことを参考にしてより良い対策を作っていくというのは

これからも必要なことだと思います。

もういい加減、みんなでこの生活から抜け出しましょうよ。

こんな小さいウイルスに僕らの人生を左右されてる場合じゃないっす。

 

というわけで、今日はインドネシアが鼻高々!(笑)というニュースをお届けしました。この後、第3波とかがきてこける可能性も大いにあるので油断はできないze!ということは付け足しておきたいと思います。

 

それではあなたにとって、

今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。

 

ひろ。