本編の前に告知をさせてください。
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さて、今日も「PPKM Level4:公衆活動制限レベル4」発令中のインドネシアはジャカルタよりブログを更新していきたいと思います。
今日はニュースを紹介しつつも、最近たくさんの邦人の方が日本に戻ってしまって寂しいなぁという話も含めて書きたいと思います。
こちらは3日ほど前の記事になるのですが、在インドネシア日本国大使館が現在までで約2,000人ほどの邦人が帰国を希望しているとのこと。
実際にこの要望に応えるように在インドネシア日本国大使館と日本の航空会社が連携を取り臨時便が運行されており、次々に邦人が帰国しています。
その中には実際にインドネシアを離れて日本に帰国した人と、8月から始まる海外在住者ワクチン接種のため、もしくは一時的な安全確保のために帰国した人とタイプは分かれますが、いずれにせよ昨年の3月に新型コロナウイルスがインドネシアに入ってきたから、相当数の邦人がインドネシアを後にしていきました。
僕の周りでもジャカルタジャパンクラブのサッカー部のメンバーが多く帰国していたり、長らくお世話になった方が帰国されたり、10年以上インドネシアに住んでいた方もこれを機に帰国を決めたりとどんどんと仲の良かった人が帰国してしまって寂しい思いをしたりしています。
そんな僕はもう2年近く日本には帰れておらず、この先も妻アリーナを置いて僕一人だけの入国で帰国するのも心苦しいので、しばらくは帰れないのだろうなと思っています。
でもよくよく考えてみると、2014年に日本を離れてインドネシアに移住しようと決め、実際にジャカルタに意気揚々と乗り込んできた時は何かを成し遂げるまでは日本には帰れないぞという気持ちでした。
あんなに盛大に、みんなに優しく送り出してもらったのにおめおめとは帰れない。
「おれはここで根を生やして、絶対に成功するんだ!」と意気込んでいました。
それから時が経ち、ありがたくも毎年3~4回ほど仕事で日本に帰れるようになり、いつからか「日本にはいつでも戻れる」という気持ちが自然と湧いていました。
今、こういう状況になって簡単に日本に帰れない、国を跨げないという状況になって、くしくもあの時の気持ちを思い出しています。
そもそも片道切符の気持ちでこっちに渡ってきたのだからとことんやってやる、と。
今は改めてその気持ちが沸々と湧いてきているところです。
新型コロナウイルスの影響でなかなか思うように事も進まないし、ライブは一年半以上一本も開催されていないし、うまくいかないことは数多くあり、落ち込む日も沢山ありますが、こういう時だからこそ出来ることも大いにあるはずで、そこに目を向けずに嘆いてばかりいても何も進まないので、少しでも形に出来るものはなりふり構わずやっていきたいと思っています。生きていくためにも。
手始めにインドネシア語でのPodcastを始めてみました。
以前からやろうと思っているという話をブログに書いていたまま、色々と試行錯誤していましたが、とにかくやってみないと何も始まらないのでスタートすることにしました。
母国語ではない言語で、僕の場合だとインドネシア語でモノローグ10分以上というのは思っていたよりも難しくて、「あー」とか「うー」とか「えー」とかが多い放送にはなってしまっていますが、ここからPodcasterとしての能力が向上していく様を見届けていただければと思います。
何事もいきなりうまく出来る人なんていないわけで、だからこそ形になっていなくてもまずは始めて、歩きながら強くなっていくしかないと思っています。
38歳でもまだまだ貪欲に吸収して進化していければ!
オリンピックのアスリートたちを見てても、そんな気持ちにさせられます。
「インドネシアと音楽という二本の柱でご飯を食べるのだ!」と心に決めた2008年を思い出したりしていた「PPKM Level4:公衆活動制限レベル4」8日目のジャカルタ夕刻です。
身体が資本ですし、今は一人でも外出を控えて、自分の身体と心を気遣い、周りの人にその愛を分けられるような人を増やすべく、コンテンツ発信したりしています。
自分自身もそうでありたいという願いも込めて。
というわけで、今日は少し思ったことをつらつらと書いてしまいました。
情報収集・発信もできるように引き続き頑張っていくので、またこのブログに遊びに来てくれたら嬉しいです。
それでは、週の折り返し水曜日もお疲れ様です!
あなたにとって、今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。
ひろ。