本編の前に告知をさせてください!

加藤ひろあきが、上智大学の福武慎太郎さん、プロの翻訳家西野恵子さんと共に翻訳を手掛けたインドネシアの小説「珈琲の哲学」が絶賛発売中です。

インドネシアの現代ベストセラー作家「Dee Lesatri」のキャリア初期の短編集で、インドネシアでも映画化されて大変話題になった短編小説「Filosofi Kopi」を含む18編が収録されています。

人生や愛における様々なテーマを扱った興味深い作品です。

どうぞ、手に取ってみてください!

 

 

さて、今日も「PPKM Level4:公衆活動制限レベル4」が発令中のインドネシアよりお届け致します。

 

まずは本日の感染状況から見てみましょう。

 

 

新規陽性者:45,203人

回復者:47,128人

死亡者:2,069人

 

今日のデータで久しぶりに回復者数が新規陽性者を上回った一方で、死亡者数は2,000人を超えてしまいました。

 

ジャカルタ州知事のアニスさんが現在およそ29,000人がジャカルタ市内で隔離生活を送っているとコメント。さらに、病院に入院して治療中の患者が8,600人、そのうち1,400人は集中治療室での治療が続いているそうです。

 

主に軽症者・無自覚症状の患者が送られる「Wisma Atlet(元々、アジア大会の際の選手村で現在は集団隔離施設となっている)」にはおよそ3,900人が回復を待っているとのこと。

この人たちがどんどんと回復してくると、毎日の回復者数が新規陽性者を上回り続けることができるので、みんな何とか生き抜いて欲しいです。

 

かと思えば、こういう少しプラスのニュースも流れてきています。

 

 

これまで、キャパシティーオーバーが続いていた「IGD:救急処置室」に空きが出てきたというのがこの記事です。

これまで「IGD:救急処置室」に入れず、いくつかの病院を当たらなければならなかったり、「IGD:救急処置室」の外に人や救急車が並んでいたりというかなり衝撃的な映像や写真もあったジャカルタですが、ここ数日でその状況はかなり落ち着いてきたようです。

 

記事の中にはジャカルタで新型コロナウイルス専門の「IGD:救急処置室」で空きが出ているところを紹介しているので、以下に掲載しておきます。(2021年7月27日現在)

  • RS Umum Jakarta Medical Center (JMC)
    IGD 37 dari 41 tempat tidur kosong
     
  • RSUP Persahabatan
    30 dari 30 tempat tidur kosong
     
  • RS Penyakit Infeksi Prof. Dr. Sulianti Saroso
    21 dari 25 tempat tidur kosong
     
  • RS Umum Daerah Tarakan
    14 dari 15 tempat tidur kosong
     
  • RS Umum Budi Kemuliaan
    12 dari 16 tempat tidur kosong
     
  • RS Umum Pelni Petamburan
    25 dari 63 tempat tidur kosong
     
  • RS Ukrida
    21 dari 24 tempat tidur kosong
     
  • RS Umum Daerah Kramat Jati
    1 dari 1 tempat tidur kosong
     
  • RS Umum Husada
    4 dari 6 tempat tidur kosong
     
  • RS Umum Daerah Cengkareng
    8 dari 15 tempat tidur kosong

#それぞれの病院に二つ数字が並んでいると思いますが、左側が空き病床数、右が病床数です。

 

新型コロナウイルスに感染して、今すぐに入れる病院を探しているという方は上記の病院のどこかにアクセスしてみてください。

 

このブログにも散々書いてきていますが、現在インドネシアは移動に際して「ワクチンの接種証明」を要求される場面が多くなっています。

特に長距離電車や飛行機では、最低一回のワクチン接種証明がなければ基本的には乗車できないことになっています。
 #一定の条件下では必要ない場合もある

#ジャカルタ以外に住んでいる日本人が日本帰国の為に国内線に乗ってジャカルタを目指す場合などはワクチン接種証明免除

 

そこで予想できたことではありますが、こういうサービスが横行します。

 

 

こちらはソーシャルメディア(SNS)を通じて、偽のワクチン接種証明書を販売していた3業者を逮捕したという記事です。

 

ソーシャルメディアでの謳い文句はこちらです。

 

"Bagi ingin memiliki sertifikat vaksin tanpa melakukan vaksin atau takut melakukan vasin kami open jasa pembuatan sertifikat,"

「ワクチン接種を行いたくないけど接種証明は欲しいという方、ワクチン接種が怖いという方は証明書をお作りします。」

 

これはインドネシア国内で今、にわかに広がっている「ワクチンを打つと三年以内に死ぬ」という噂が起因している可能性が高く、この噂を信じてワクチン接種を行いたくないという人が一定数おり、そういった人たちもターゲットにしていた可能性があります。

 

しかし、今回逮捕された業者はワクチン接種証明を偽造していたことが発覚の直接的な原因ではなく、お金を振り込んだのに「証明書(偽物)」が送られてこないという訴えが多くて判明したとか。もちろん偽造していた業者は逮捕されましたが、これってその発注して送られてこず、通報をした人たちは一体そのあとどうなったんですかね?気になります(笑)

 

 

さて、今日の最後のニュースはこちらです。

ジャカルタ特別州知事:アニス・バスウェダンさんが「食べるのはそんなに時間がかからない。長いのはおしゃべりだ」というコメントを紹介してるのが上記の記事です。

 

さらに、アニス州知事のTwitterの投稿がバズっています。

路面の食堂(warteg)での飲食を店内3人まで、20分以内という条件で許可したインドネシア政府。「Warteg」というのは基本的に非常に小さな食堂で、10人も入れない規模のことが多いので、要はキャパシティーの半分で20分以内に飲食を終わらせろということですね。

この規制に対してインドネシアのインターネット民は「料理を選んでる時間はカウントしないでくれ!それをカウントしたら5分はロスする!」、「20分は無理だろー!早すぎ!」などという意見が寄せられていたんですが、それに回答する形でアニス氏がこんな投稿をしていました。

 

 

元の投稿を引用する形でツイートしたアニス氏。

元の投稿にはアニス氏が「Warteg:食堂」で食事をしてる隣にタイマーを持った女性が加工で足された写真が添付されて、こう書いてあります。

 

"Pak Anies, waktu bapak untuk menghabiskan makanan sisa 9 menit 8 detik!"

「アニスさん、残り時間9分と8秒です!」

 

それに対して、アニスさんが、

 

"Bisa! Insya Allah..."

「いけるだろう!たぶん…」

 

これには思わず笑ってしまったネット民も多く、真面目に批判をしているリプももちろんありますが、結構みんな面白がってこのツイートに反応しています。

インドネシア語が読める方は、よかったらアニスさん元ツイート開いて、色々な反応を楽しんでみてください。

 

というわけで、オリンピックのことは特に書けずに4,000文字を超えてしまったのでこの辺で。どうぞ、引き続き健康で過ごしてください!

 

それではあなたにとって、

今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。

 

ひろ。