本編に入る前に告知をさせて下さい。

これは僕が翻訳した作品ではないのですが、「スーパーノヴァ-騎士と姫と流星-」というインドネシア小説が日本語に翻訳されて発売されました。

この作品はインドネシアの作家「Dee Lestari」の名をベストセラーとして世に知らしめたメガヒット作品で、今回待望の日本語版が発売されました。

翻訳を担当しているのは僕の盟友で、前回の「珈琲の哲学」を一緒に翻訳させてもらった西野恵子さんです。

難解なストーリーではありますが、ページが進むにつれてどんどんと引き込まれていく作品で、読み終わった頃には続きが読みたくて仕方が無くなっていると思います。

ご興味ある方はどうぞ手に取ってみてください!

西野恵子さん、改めて発売おめでとうございます!

 

 

さて、今日も「PPKM Darurat:緊急公衆活動制限」12日目のインドネシアの模様をお届けしていきたいと思います。

 

 

こちらはNHKのインドネシア語でのニュースですが、日系企業がインドネシアから邦人の駐在員を帰国させようとしているという記事です。

この他にもインドネシアのメディアでは「日本政府が特別便を用意して邦人の帰国の手伝いをしようとしている」と記事にして取り扱っています。

 

 

 

記事の中に在インドネシア日本大使館からのコメントが掲載されていますが、そこには今日飛んだ飛行機は民間企業が手配したもので、日本政府として「緊急避難」の為に飛ばした飛行機ではないとしています。

いや、これは本当にその通りで、日本政府があんな発表をしてしまったので、大使館が釈明に追われると言う事態になっているように思います。

 

今日緊急で増便された飛行機は民間日系企業がチャーターしたもので、それに搭乗できるのは基本的にはその民間企業の社員と家族だけだと言われています。

 

インドネシアの外務省は今回の日本の発表について、「以前、インドネシアも同じように武漢からインドネシア人をインドネシアに避難させたことがあった。国民を守る為の施策として十分に理解できるものだ」としています。

 

現在、シンガポール政府によりインドネシアからのシンガポールでのトランジットが禁止され、日本へは直行便のみが運行していますが、減便されている上に搭乗人数も制限されているので航空券がなかなか取れない状況です。

これを受けて今後は今回のように一時的な増便を検討する可能性がありそうです。

 

僕のように配偶者がインドネシア人の場合はこの緊急便でも恐らく二人揃っては帰れないので、もう2年近く日本には帰れていないですし、ワクチン接種のこともあるのでちょっと色々と考えなければならないなと思っています。

 

さてそんな中、行動制限は日々刻々と変わっていっており、今日はジャカルタ市内とその周辺地域で新たな交通規制ポイントが追加されました。

ジャカルタに住んでいる方は自分が使用するかもしれない道が含まれているか記事からチェックしてみてください。

 

これで、ジャカルタのその周辺で合計100地点で交通規制が行われていることになりました。それぞれの地点に警察が配置されており、車・バイクが必要な手続きに則って走っているかをチェックしています。

この検査ポイント追加により政府は、普段の30~50%まで交通量を減らしたいとしています。

 

 

ジャカルタから少し南の方に位置する「デポック」

この「デポック」内の「レッドゾーン」いわゆるクラスター発生地域が「PPKM Darurat:緊急公衆活動制限」後も増え続けているという記事がこちらです。

 

「PPKM Darurat:緊急公衆活動制限」後もなかなか監視ができない地域では制限の徹底が進まずに、こうした事態になっているようです。

さらに地方のコロナ陽性者が増えている背景には、ジャカルタで職を失った労働者がウイルスを持ち帰ってしまっているという見方をする人もいて、これ以上の失業者を増やさない為に「PPKM Darurat:緊急公衆活動制限」は延長するべきではないという論調もあります。

 

今日のラストの記事はこちらです。

インドネシアのイスラム教系団体「ナフダトゥル・ウラマー」が「PPKM Darurat:緊急公衆活動制限」指定地域、その他、新型コロナウイルス「レッドゾーン」「オレンジゾーン」「イエローゾーン」に指定されている地域は2021年7月20日の『Idul Adha : 犠牲祭」の際に家からお祈りするようにという声明を発表しました。

 

もともと政府発表で基本的にはモスクなどの祈祷施設に集まる行為は禁止されていますが、改めてイスラム団体からも通達された形です。

残念ながらこの通達が出ていても、犠牲祭で肉を配るモスクは確実に存在してしまうとは思いますが、それでも少しは抑止力になるのかなという気もします。

 

というわけで、明日以降もまたどういうニュースが出てくるか、インドネシアの状況がどう変わっていくのか見て、紹介していきたいと思います。

 

それではあなたにとって、

今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。

 

ひろ。