本編に入る前に宣伝をさせてください。

インドネシアの若手シンガーソングライター「Andrea Turk」と共作した楽曲「Super Human」の歌詞ビデオがYouTubeにて公開中です。

 

 

アンドレアの父親はクロアチア人なのですが、インドネシアで医師として働いています。この楽曲は新型コロナウイルスを取り巻く状況の中で、アンドレアが父親を含む医療従事者への感謝と敬意を込めて制作した楽曲で、今回はその楽曲を一部日本語にして一緒に歌わせてもらっています。

英語と日本語の楽曲になっていますので、是非一度聞いてみてください。

よろしくお願いいたします。

 

 

さて、今日はインドネシアのスポーツ界、バドミントン会からの訃報をお伝えしなければなりません。

 

北京五輪金メダリストのマルキス・キド氏死去

 

 

 

日本語の記事もなっている通り、2008年北京オリンピックバドミントン男子ダブルスで金メダルを獲得した「マルキス・キド」さんが心臓発作の為、36歳と言う若さで亡くなりました。

この場でまずはマルキスさんのご冥福をお祈り致します。

 

バドミントンはインドネシアの国技であり、非常に人気のあるスポーツです。

老若男女関係なく路地でバドミントンをしている姿もよく見かけますし、僕が住んでいる地域にあるフットサル場には併設でバドミントンコートが4面もあって、いつも予約で一杯です。

#ちなみに加藤ひろあきはバドミントン下手です

#隣のコートでフットサルしながらすごいな〜と尊敬の眼差しで眺めています

 

日本だと体育館をフットサルコートとしてもバドミントンコートとしても使用しているということは考えられても、二つのコートが併設されている施設というのはなかなかないかと思います。

 

そのくらいインドネシアでは誰もが当たり前に触れるスポーツですし、何より国際的に見ても非常に強いということが人気の大きな理由でもあります。

 

バドミントンが正式競技となった1992年のバルセロナオリンピック。

なんと男子シングルスでインドネシアが金・銀・銅を独占しました。

その時に金メダルを獲得したのが「アラン・ブディクスマ」さん。

 

そして、女子シングルスでもインドネシアが金メダルを獲得。

並み居る強豪を退けて頂点に立ったのがインドネシアバドミントン界のレジェンド、様々な大会を制した世界的な功績からバドミントン界の女王とも呼ばれた「スシ・スサンティ」さん。

 

2018年にジャカルタ ・パレンバンで開催されたアジアのオリンピックと呼ばれる「Asian Games」でも開会式での聖火ランナー最終走者を務めていました。

そのくらい国民に愛されているスーパースターです。

 

ちなみにこの「アラン・ブディクスマ」さんと「スシ・スサンティ」さんは1997年に結婚しており、1999年に揃って引退を発表し、その引退セレモニーには3,000人以上の観衆が駆けつけたと言われています。

#超ビッグカップル

 

ちなみに「スシ・スサンティ」さんの映画が2年前に制作・公開されて、プレミア試写会にお邪魔させてもらったという思い出もあります。

 

#タイトルが「Love All」というのが素敵

 

このように国民的な人気があるバドミントン選手、しかも金メダルを獲得したことがある方が36歳でこの世を去ってしまったことは非常にショッキングな出来事として捉えられています。

 

 

バドミントンプレー中に倒れ、そのまま帰らぬ人に

 

「マルキス・キド」さんはこの日、何人かの友人たちとバドミントンをプレーしていました。その中にはシドニーオリンピックで金メダルを獲得したチャンドラ・ウィジャヤさんもいらっしゃったそうです。

 

その場面を振り返ると、マルキスさんがコートで試合をしていて、15−8というスコアになりコートを交代する際に突然気を失い倒れ、その際に「いびき」をかいていたとのこと。

 

これを医師は気道の確保が十分になされていなかった為に起こっていたのだろうとメディアのインタビューで答えています。

舌の奥の舌根という部分が沈んで、​気道を塞いでしまっていたことが考えられると。

その場に応急処置をできる人が一人もいなかったころが、今回の悲劇につながってしまったのではないかとのことでした。誰か一人でも気道確保をできる人がいれば結果は変わったかもしれません。

 

ただ、その場にいたチャンドラ・ウィジャヤさんはインタビューの中で出来る限りの行動はしたと話しており、そこに気道確保が含まれていたのかはわかっていません。

マルキス・キドさんは高血圧症だったとチャンドラさんは語っており、それが引き金になった可能性もあるとのことでした。

 

インドネシアのニュース記事の中でも紹介されていましたが、先日欧州のサッカー大会「EURO2020」(タイトルは2020だが、現在開催中)にてデンマーク代表の10番エリクセン選手が突然ピッチ場で倒れ、意識を失いました。

その際にデンマーク代表のキャプテン:シモン・ケアー選手がすぐに駆け寄ってきて気道確保を行い、その後はピッチに入ってきた医療スタッフによって救命処置が行われエリクセン選手は一命を取り留めたという出来事が話題になりました。

 

マルキス・キドさんの訃報を受けて、僕が所属している芸能関係のサッカーチーム「Selebritis FC」はすぐに医師を招いての救命講習をしようと提案があり、企画されています。

僕も昔一度講習を受けたことがありますが、すでに曖昧になっている部分もあるので改めて受けてこようと思っています。

 

人生でそういう場面に遭遇するかはわかりませんが、知ってさえいれば救える命があるかもしれないと考えるとできるだけ多くの人がこの救命処置の知識を持っておく必要があるのだろうなと思っています。

 

これを読んでくれているあなたも、今一度この機会に万が一こういう場面に遭遇した場合、自分はどうすべきなのか考えてみてもらえればと思います。

 

改めて、マルキス・キドさんのご冥福をお祈り致します。

 

今日はインドネシアバドミントン界からの訃報と、救命処置についてお話ししました。何らかの形であなたの力になっていたら幸いです。

 

それではあなたにとって、

今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。

 

ひろ。