さて、今日は昨日のお話しの続きで、インドネシアのバンドについてお話ししたいと思います。
昨日の記事を読んでいない人はぜひ読んでみてくださいませ!
2019年に結婚したうちの奥さんはインドネシア人で、結成21周年を迎えて尚、活動を続けているバンド「MOCCA」のボーカルです。
フルートを吹きながら歌っていて、たまにギターも弾いて、ウクレレも弾いて、ピアノも弾いたりします。
「MOCCA」のニューアルバム「Day By Day」は日本でも「日本盤」がリリースされており、インドネシアで発売されている同アルバムには入っていない曲が入っていたりするのでぜひチェックしてください。
先日、インドネシアを代表するバンドと言っても過言ではなかった「Naif」が事実上の解散状態になり、インドネシア音楽界に激震が走りました。
20年以上活動し、国民的な人気があっただけに事実上の解散を嘆く声は多く、音楽界だけでなく様々な業界からメッセージが寄せられていました。
その後、それぞれのメンバーが別々にインタビューを受けて意見を述べているところにやはり埋めがたい溝があったのかなとも考えてしまいます。
この辺りのことを「バグース長谷川」さんというインドネシア音楽、特にNaifが大好きな方が記事を書いていますので、その記事もシェアしておきますね。
こういったニュースを受け、今日は長く続いているバンドってすごいよねという流れで「90年代にデビューをして、現在まで25年以上活動しているバンド」を紹介したいと思います!
元の記事はこちらになりますので、インドネシア語読める人はチェックしてみてください!
◆PAS Band◆
1990年デビューで、今年で結成31周年を迎える「PAS Band」
西ジャワ州バンドゥン出身で、インディーズからデビューしたバンドとしては最も長く活動し続けているバンドの一つです。
オリジナルメンバーが全員残っており、しかも途中からドラマーがもう一人加入し、現在はツインドラマーの形態で活動しています。
2020年に発表したこのシングル「Sesungguhnya(意味:本当の、誠の)」はギターのアルペジオが気持ちいい爽やかな楽曲になっていますが、デビューから一貫してロックを演奏してきているバンドです。
現在まで9枚のアルバムをリリースしており、SNSなどではファンの人たちが口を揃えて「Legend=伝説」と書き込みをしており、まだまだ人気は衰えることを知りません。
◆Superman is Dead◆
結成26周年を迎えている、バリ島出身の3ピースパンクロックバンド。
こちらもオリジナルメンバーが3人とも残って活動しています。
ドラマーのJerinxが昨年、新型コロナウイルスに関する発言で「インドネシア医師会はWHOのパシリだ」とSNSで発信し、裁判沙汰になり一年二ヶ月の禁固刑を言い渡されました。
どうやら6月8日にいよいよ釈放されるみたいです。
パンクを地で行く「Jerinx」、そして「Superman is Dead」がこれからどのような作品を創り、発信していくのか要注目です。
◆Sheila on 7◆
中部ジャワジョグジャカルタ出身、今年で結成25周年を迎える「Sheila on 7」
その人気、ヒット曲の多さ、ライブの盛り上がりから事実上解散してしまった「Naif」に最も近い存在と言われている、こちらも国民的な人気を誇るバンドです。
オリジナルメンバーからはドラマーとギタリストが抜けてしまっていますが、このバンドの人気を確固たるものにしているのは何と言ってもギタリスト「Eros」とボーカル「Duta」のコンビ。
この二人が繰り出すポップス・ロックは何年経っても色褪せず、今も若い世代から上の世代までみんながその歌を口ずさんでいます。
これからもまだまだ素晴らしい作品を世に放ってもらいたいバンドです。
現在までに10枚のアルバムをリリースしています。
僕が2006年にジョグジャカルタに留学している時、生で彼らのライブを観ましたが当時から凄い人気でした。それがさらに大きくなって今こうして国民的なバンドになっているというのは感慨深いですね。
◆/Rif◆
西ジャワ州バンドゥン出身で、今年で結成27年を迎えるロックバンド「/Rif」
バンド名の「/Rif」は「Rhythm in Freedom」の頭文字を取って「リフ」
テンガロンハットがトレードマークのボーカルAndyの声とパフォーマンス、ツインギターから繰り出されるパワフルなサウンドで、ライブは常に熱狂の渦。
これまで7枚のアルバムと1枚のベスト盤をリリースしている「/Rif」
まもなくシングルをリリースするという発表もされており、楽しみです。
◆Burgerkill◆
結成26年を迎えるメタルバンド「Burgerkill」
これまでに5枚のアルバムをリリースし、インターナショナルな舞台でも賞を獲得、海外でも勝負するインドネシアメタル界を代表するバンドです。
このバンドはメンバーがかなり入れ替わりながらも、その人気を保ち続けているモンスターバンドで、現在オリジナルメンバーはギタリストの「Eden」のみ、ボーカリストも2007年に現在の「Vicky Mono」に代わっています。
2020年に発表された「チェコシンフォニックオーケストラ」をフィーチャリングして製作された「Burgerkill "Killchestra"」が最高です。
YouTubeへのコメントがインドネシア人からだけではなく、世界中から集まっていることからも「Burgerkill」が世界で活躍していることが窺い知れます。
◆Koil◆
結成28年を迎える、これまた西ジャワ州バンドンゥン出身のバンド「Koil」
パワフルなロックを特徴とし、熱狂的なファンを持つ「Koil」
これまでに4枚のアルバム、2枚のミニアルバムをリリースしています。
最近は一曲ずつシングルの形でCDを制作・販売しており、話題になっています。
#インドネシアではシングルCDというのはほとんど存在しない
個人的にはボーカルの「オトン」が極度の不眠症で、24時間Twitterを開いて呟きまくっていたというエピソードが好きで、Endah & Rhesaというアコースティックデュオの「Liburan Indie(インディーミュージシャンの休日)」という曲の中でも「Koilのオトンは今日もツイッターに夢中」という一節が出てきます(笑)
さらにオトンは髪型がロン毛でその髪が美しいのも特徴で、自ら開発したと言う育毛剤を販売しています。
「知り合いにしか売らない」というこだわりの一品、実は妻のアリーナ経由で購入させていただき、僕もロン毛時代は大変お世話になっておりました!!
得体の知れない黄色い液体でしたが、使い心地は最高でした(笑)
というわけで、今日はインドネシアで90年代にデビューし、今もなお活躍し続けているバンドを紹介しました。
一つでも引っかかるバンドが見つかったら、嬉しいです。
それではあなたにとって、
今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。
ひろ。