今日もブログを書く様子を「00:00 STUDIO」にてライブ配信しています!

 

BGMはカーペンターズ!和むわ。

曲も素晴らしければ、声も素晴らしく、非の打ちどころなしですね。

 

ちなみに今日は朝からお腹の調子が良くなくて、温かい緑茶でお腹を労っているところです。

夜中にこっそり食べたドーナッツのバチが当たったような気がしていますが、まだ奥さんにはバレていないので、このまま黙っておきます!

 

さて、今日は「劇団en塾」という劇団について書きたいと思います。

昨日、この劇団から大きな発表があったのでそれを踏まえて、皆さんにも是非共有したいと思います。

 

 

「劇団en塾」とは一体どんな劇団なのか?

 

「劇団en塾」とは代表の甲斐切清子さんを中心として結成された、劇団です。

 

ただ一言で「劇団」と片付けることはできない団体だというのはここから説明していくのですが、とにかく「インドネシア人有志が集まり、基本的にはインドネシア人たちだけで日本語ミュージカルを作り上げる」と言うのが「劇団en塾」の最大の魅力です。

#稽古の見学をさせていただいた際の一枚

 

代表の甲斐切さんは常々、ここは将来社会に出て働くインドネシア人たちが社会に出ていく際に必要なことを学ぶ場だと仰っていました。

日本語の学習はもちろんのこと、マナーや規則、口の利き方、人との関わり方、チームで何かを成し遂げる際に必要なこと・大切なこと、そういったことを「演劇・ミュージカル」を劇団として作り上げていく中でトレーニングするのだと。

 

きっかけはインドネシア日本国交樹立50周年の日本祭りだったそうです。

そこから、「劇団en塾」を結成され、年に一度のジャカルタでの日本語公演、2014年から2019年までは日本公演を欠かさず行ってきました。

その日本での公演は毎年チケット完売が続いており、インドネシアからの劇団を迎える日本の方々の期待も毎年高まっていました。

 

その道すがら沢山の方がその想いに賛同し、支援する姿を眺めながら、本当に素晴らしい活動をされているなと大いに刺激を受けていました。

 

僕がインドネシアのMETRO TVでホストを務める「JIPHORIA (Japan-Indonesia Euphoria)」という番組でも「劇団en塾」を取り上げさせて頂き、稽古場への取材で代表の甲斐切さんや団員の皆さんにお話を伺わせて頂きました。

 

#代表の甲斐切さん

 

#劇団員のSabrinaさん

 

 

安倍元首相の前で披露した「桜よ」

 

「劇団en塾」がその名を日本にも大きく響かせるきっかけとなったのが、当時の総理大臣:安倍晋三さんへの表敬訪問とその際に披露した楽曲「桜よ」の存在です。

 

この楽曲は代表の甲斐切さんが作詞、劇団員で当時団長だった「Nurfadri Pratama(通称ファドリ)」くんが作曲した「劇団en塾」のオリジナル楽曲です。

 

説明するよりもまずは聞いてもらった方がいいと思うので、どうぞ。

歌詞

桜よ ~大好きな日本へ~ 

 

桜が心に残るのは 人肌に似ている  

桃色のせいだと みんな知っている 

 

桜の命が愛しいのは わずかで散り落ちる  

はかなさのせいだと みんな知っている 

 

桜を誰かと見たいのは この花のやさしさを 

分かちたいせいだと みんな知っている

 

桜よ 咲き誇れ 青空を背にして咲き誇れ 

桜よ 咲き誇れ 星空に浮かんで咲き誇れ 

 

みんなで笑える 歌える 抱きあえる 生きていける 

この花が咲くたびに 重ねる想い出 

 

何かを 失う寂しさ あきらめる悲しさ 

でも春は来る 来年も その先も ずっと先も 

 

桜よ 咲き誇れ 日本の真ん中で咲き誇れ 

日本よ 咲き誇れ 世界の真ん中で咲き誇れ 

私よ 咲き誇れ この道の真ん中で咲き誇れ 

 

桜よ

この楽曲を聞いて安倍元首相が涙したのはとても有名な話で、それも頷けます。

僕もこの楽曲を生の合唱で聞いた時には鳥肌が止まりませんでした。

 

#安倍元首相のコメントがこちらで読めます。

 

この楽曲からだけでなく、「劇団en塾」の存在、頑張り、パッション、素晴らしいパフォーマンスから力をもらった人は日本人・インドネシア人関係なく数知れないと思います。

 

 

「劇団en塾」から大きな発表

 

そして昨日2021年1月21日、「劇団en塾」12周年を迎えたその日、代表の甲斐切さんから大きな発表がありました。

 

「劇団en塾」12周年を迎えての大団円。

「劇団en塾」は2021年の4月末をもって、その活動を終了するそうです。

 

これに際し、代表の甲斐切さんは以下のようなメッセージを発表しています。

【劇団en塾からのお知らせ】

皆様、いつも劇団en塾を応援していただき、誠にありがとうございます。

本日2021年1月21日、劇団en塾は結成して丸12年を迎えました。

今日のこの日に、劇団en塾は、本年4月末をもちまして活動を終了することを皆様にご報告いたします。

 

日本とインドネシアの国交樹立50周年を記念して2008年にジャカルタで開催された文化交流イベント「日本の祭り」をきっかけに生まれたen塾は、年1回のジャカルタでの日本語ミュージカルのほかに、日本インドネシア友好のイベントに数多く参加させていただきました。

また、2014年から2019年まではたくさんの方々のご支援のおかげで日本公演も実施、予想をはるかに超える成長を遂げました。

社会に出る前のトレーニングの場としてスタートしたen塾ですが、すでにたくさんのメンバーが社会の一員となって活躍しております。

そこで、社会人になるためのトレーニングの場所となるというen塾の当初の目的は達せられたとし、運営委員たちと話し合いを重ね、今回の大団円を決意いたしました。

 

今回の件は、コロナ禍が悪化する前の2020年2月、4月の日本公演を実施するかどうかを検討しているときに同時に話し合いを行い、決定いたしました。そして日本公演のグランドリハーサルが行われた3月1日に、日本公演中止の正式決定とともに団員たちに伝えられました。

多くの団員たちが涙しておりましたが、決定したからにはen塾最後の年を最高の舞台で飾り、大きな大きな花火を打ち上げてen塾の歴史に幕を閉じようと皆で誓いました。

その矢先のコロナ感染拡大という世界的パンデミックでした。

ジャカルタでも大規模社会制限という施策によって、en塾の稽古はオンラインのみになりました。

昨年の舞台上でのジャカルタ公演も中止とせざるを得ませんでした。

昨年から今年へ延期となっていた日本公演も、様々な事情を慎重に考え、見送るべきという結論に達しました。

 

ですが、en塾はあきらめず今も走り続けています。

ジャカルタ公演と日本公演は中止となりましたが、最後の年は映像作品を残すべく、ただいま初めてのドラマ撮影に取り組んでいます。

タイトルは「十二年目の大団円」。

4回連続で2021年3月の毎週土曜日に動画サイトのen塾チャンネルで配信する予定です。是非ご覧ください!!

見えてきたen塾のゴール。

残された3カ月間、en塾は最後までen塾の心である「いつもベストを尽くすこと」を胸に、力いっぱい走ります。

どうぞ最後まで見守っていただきますよう、よろしくお願い致します。

 

「劇団en塾」はこれからもインドネシアと日本友好を司るかけがえのない存在として在り続けるのだろうと勝手に思い込んでいたので、昨日の発表には驚くと共に、心からお疲れ様でした、ありがとうございましたという気持ちが湧いてきました。

 

歴代所属したメンバーは832名。

その誰もがこの「劇団en塾」で成長し、今立派に社会に出て活躍しています。

 

話を聞けば、ここ最近はもう大学の日本語学科専攻から劇団に入ってくる子より、日本語はちゃんと勉強したことがないけれど、日本のことが大好きだからこの劇団に入りたいと志望してくる子の方が多かったと聞きます。

 

それくらい「劇団en塾」は日本とインドネシアを繋ぐ確固たる存在としての認知を持ち、またその役割を存分に果たしてきました。

本当に素晴らしく、尊い活動で、それを続けてこられた甲斐切さんの絶えることなき情熱と愛情には頭が上がりません。

甲斐切さん、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。

 

そして、いつ会っても笑顔で元気よく挨拶して、僕の下にも駆け寄ってきてくれる団員・元団員の皆さんにも本当に心からの「テリマカシ」を伝えたいです。

 

 

2021年3月には毎週土曜日配信で、「劇団en塾」の最後の作品となるウェブドラマ「十二年目の大団円」がYouTubeにて放送されるそうです。

どうぞチャンネル登録の上、今から楽しみにして頂ければと思います。

 

 

甲斐切さんが仰っていた、ここが終わりではなく、これからがスタートとの言葉。

「劇団en塾」の新たなる旅立ちを、みんなで見守りましょう!

僕も必ず観させて頂きます。

 

ということで、今日はインドネシアと日本を繋ぐ大きな大きな存在「劇団en塾」についてお届けしました。

気になった方、今からでもいいので是非その活動を追ってみてください。

 

それでは、みなさんにとって、

今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。

 

ひろ。

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毎週金曜日は定期ライブ配信の日!
インドネシア時間21:00(日本時間23:00)からになりますので、是非遊びに来てください!