今日は朝からインドネシアは大騒ぎです!!

それもそのはず、なぜなら、、、

 

「インドネシアでワクチン接種、いよいよ開始!」

 

「インドネシアでのワクチン接種第一号は、ジョコ・ウィドド大統領!」

 

というわけで、各メディアも一斉にこの模様を生中継したり、報道したりしています。

 

インドネシア通信情報省(Kemkominfo)の公式YouTubeチャンネルでは朝からライブ配信が行われています。

 

10:37現在も政府高官、大臣、各分野のトップがライブ配信に登場し次々とワクチン摂取を行っています。

インドネシアの新型コロナウイルス対策はこのワクチン摂取から大きく動いていきそうです。

 

緊張の面持ちで血圧を図るジョコウィ大統領。

 

 

血圧を測り終え、正常値だった為、問診開始。

 

 

問診にも問題がなく、いよいよワクチン接種のフェーズへ。

 

アップで映し出されるワクチン!

 

袖をまくり、覚悟を決める大統領。

 

アシスタントがワクチンを注射針に注入。

 

震える手で消毒を行う、おじいちゃん先生。

そりゃあ、緊張するよね。

第一号で、大統領で、全国生中継。震えるわ。

 

そして、ワクチン接種!!

 

ということで、無事にジョコウィ大統領へのワクチン接種が完了しました!

30分後に経過観察を行い、14日後に副作用などの状態を確認しながら2回目の接種を行うとのこと。

 

ひとまず、セレモニー的なこのイベントのメインイベント「大統領がワクチン接種第一号に!」という場面は無事に終了しました。

 

その後、インドネシア国民を代表して出てきたのが、お笑いタレントの「Raffi Ahmad」さんだったのにはちょっと笑いました。

 

毎週月曜日に一緒にサッカーしている仲間で、インドネシアではトップのタレントさんです。こういう人をいわゆる「インフルエンサー」として招いて接種させるあたりはインドネシアらしいというか、芸能界の使い方がうまいなあとも思います。

 

このRaffiさんは、基本的に社会経済階層でいうところの「中間層」〜「貧困層」の人たちが観ている視聴率の非常に高い番組の司会等をしている人で、自らも「Rans Entertainment」というメディアを持ち、「中間層」〜「貧困層」に非常に影響力を持っている人物です。

#中間層:1ヶ月の平均支出が約4万円〜1万5千円

#貧困層」1ヶ月の平均支出が約1万円以下
( website: indonesiasoken.com, 2014年時点)

 

ちなみに、通常は収入や年収で階層を分類する方法が一般的ですが、インドネシアでは副業も多く、月収を明確に定義しづらい為、月の支出に応じた分類が一般的な手法になっているそうです。


(Website: indonesiasoken.com

 

特に「貧困層」は教育レベルの問題も相まって、情報を得る術が非常に限定的で、基本的にはテレビやYouTubeといった「無料」で観れる映像を通して流れてくる情報が全てです。

中には新型コロナウイルスの存在自体を知らない、もしくはデマだとしている集団もあり、コロナをコントロールし収束させていくには非常に多くの人口を抱えるこの層へのアプローチは欠かせません。

その意味では、Raffiさんにこのワクチン接種に立ってもらうのは英断でしょう。

 

恐らく、Raffiさんは自分のSNSやYouTubeにも動画をアップすると思うので、4940万人というフォロワーを抱えるRaffiさんのフォロワーにこの情報が届くことになります。

 

もうすぐフォロワー5000万人ですよ。50万人とか、500万人とかじゃないですからね。「5000」万人です。バケモンです、マジで。

 

インドネシアで接種が開始されたワクチンは何?どこ製?

 

この辺りはすでにメディアに記事が出ているので、それを引用したいと思うのですが、インドネシアで今回接種が開始されるワクチンは「シノバック」と呼ばれる中国製のワクチンです。

 

 

この中国製のワクチン「シノバック」は、インドネシア以外だとブラジルで治験が進められているワクチンですが、これがそれなりに色々と議論されているワクチンでして、、、

 

こちら、2020年11月25日の「Globe.Asahi.com」記事。

 

そして、こちらは2020年12月8日の「Bloomberg」

 

さらに2021年1月13日の「Bloomberg」

 

そして、これが2021年1月12日のロイター通信の記事です。

 

ブラジルの治験データの信憑製が疑われ、数値が下方修正されており、有効性はまだ完全には信頼されていない現状があります。

 

インドネシアの治験参加人数はたったの1620人と発表されており、有効性は65%だったことで政府は緊急接種に踏み切ったわけですが、ブラジルの治験人数が13,000人ということを考えると、明らかにサンプル数が少ないですし、この数値も相当怪しくなってきます。

 

これからどのようなペースでワクチンの接種が行われ、どのような層から実際に接種が始まっていくのかは発表はされていますが、実際にスタートしてみないとわかりません。

 

インドネシアに住む僕らのような外国人はどのような扱いになるのかも含めて、注意深く状況を見ていきたいと思います。

 

殊、エンタメ界で言うと、そう遠くない将来イベントやテレビへの出演に「ワクチン接種証明書」の提出が義務付けられるというようなことが起こるのではないかと思っています。

そうなってくると、ワクチンを摂取していない人には仕事が回ってこない可能性が高く、そうなってくるとかなり難しい状況になるので、僕自身もワクチン接種についてはしっかりと考えていかなければならないなと思っています。

 

またその状況も含めて、更新していければと思います。

今日はひとまずインドネシアで新型コロナウイルスのワクチン接種が本格的に始まったと言うニュースをお届けしました。

 

みなさんにとって、

今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。

 

ひろ。

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今日はライブで歌った「涙そうそう」のインドネシア語・日本語ちゃんぷるバージョンです。どうぞ!