昨日、こんなツイートがインドネシアのTwitterでバスっていました。
Strategi + Bisnis@Strategi_BisnisUMR buruh di Jepang rata2 Rp 20 juta/bulan. Krn negaranya menua, mrka butuh anak2 muda lulusan SMK buat kerja dis… https://t.co/Ys0YD9db9m
2020年10月15日 17:36
某アカウントから発信されたこのツイートの内容は、
「日本各地の最低賃金を見てみましょう!計算すると、最低でも月20,000,000ルピア(日本円で約14万円)はもらうことが出来る!みんな日本で働こう!」
フォロワー20万人のこのアカウントは普段、ビジネス書を紹介したり(恐らくステマ)、お金を貯めるより金を買おうとか発信したり、まあ十分に怪しげなアカウントではあるのですが、フォロワー数が20万人いるというのは事実としてあるので、ある程度の発信力は持っているアカウントということになります。
それに対して、僕がこのように引用リツイートをして、様々な反応がありました。
HIROAKI KATO #JANUARI@hiroakikato39Lagi rame di twitter. Dunia ini selalu ada 2 sisi dengan bersamaan, yaitu sisi posotif dan sisi negatifnya. Kalau… https://t.co/NpXBmICqrb
2020年10月16日 13:44
内容は「日本で働くには良い面、悪い面が必ずあって、引用したツイートはその良い部分しか語ってないけど、ここに税金や生活費、日本で働く際に必ず感じるであろうソーシャルプレッシャーなどはまったく語られてないよね。冷静になろうね、みんな」
というものです。
そこに、「インドネシア語指差し会話帳」の著者:武部洋子さんが以下のツイートを付け足してくれました。
武部洋子@okoyrocksBelum juga investasi utk belajar bahasa jepang, yg membutuhkan tidak hanya uang tetapi juga banyak waktu! https://t.co/6Qc9Ohj5YF
2020年10月16日 13:51
「それにさらに語学を習得するための時間とお金の投資も必要だからね。」
その通り。
このバズったツイートの中では「最低賃金」という話をしていましたが、現実的な話これはバイトの賃金ですよね。
日本で外国人がバイトをするって結構ハードル高いですよね、特に日本語の能力。
雇う方は多くの場合英語なんてロクに出来ないですし、もちろん接客業であれば来店するお客さんも英語が出来ない可能性が高い。
となると、最低限の仕事をするにもある程度の日本語能力が必要になります。
とまあ、もちろん挙げていくとキリがないのですが、こういった良いところだけを切り取って発信したものに飛びつく人が大勢いることも確かなのです。
僕の引用リツイートにぶら下がっているリプライをみてみると、大半の人は冷静にこのツイートを受け止めていて、この種の情報には冷静に対処する必要があるとわかってくれています。
Alfred Situmorang@alfred_1217@hiroakikato39 Rumput negeri tetangga selalu lbh hijau drpd rumput di negeri sendiri. 👍
2020年10月16日 22:41
「隣の芝生はいつだって青く見えるもんだよな」
黒雪 ・花@HanaKuroyukiRata-rata gaji pekerja di Jepang itu dipotong 20% buat asuransi dan pajak. Belum biaya apaato, belum biaya makan, b… https://t.co/Pe2DT8Idmd
2020年10月16日 14:33
「日本の給料って大体20%くらいが保険と税金で引かれるよね。そこからアパート代、食費、交通費に季節ごとに替えなきゃいけない服代もあるんだよ!日本での生活が最高?いや、お金をコントロールできる人はね。でもどうだろうね。」
Grinch@IrvnAbdlnv@hiroakikato39 Iya gede 20jt, tapi belom termasuk yachin, hoken, syotokuzei, konetsusui, internet, cicilan hp, maka… https://t.co/79jIHrA7IS
2020年10月16日 14:03
「まあ、確かにRp. 20,000,000って聞くと多いって思うかもしれないけど、そこから家賃、保険、所得税、光熱費、インターネット、携帯電話のローン、食費とかが引かれるんだぜ。全部会社が持ってくれるならいいけどさ。」
な@nat1612@IrvnAbdlnv @hiroakikato39 dont forget tiap jumat hrs keluar duit sendiri demi ngejilat bos🥰🥰
2020年10月16日 14:15
「毎週金曜日に上司をもてなす飲み会費も忘れずに〜。」
Putra@ttv_ex1000harapannya si, gaji jepang, tinggal di indonesia 🤤🤤🤤🤤🤤 https://t.co/hXB5IOdc1x
2020年10月16日 13:51
「理想型は日本の給料で、インドネシアに住むことだよな〜。」
とまあ、面白い反応が並んでいます。
僕のTwitterのフォロワーさんたちは日本に興味がある、もしくは日本に住んだことがあるインドネシア人が多いので、自然とよりリアルに、日本のことをある程度わかった形での返信になりますよね。
個人的には「毎週金曜日に上司をもてなす飲み会費も忘れずに〜。」がリアルだな、と(笑)
ただ、日本でのリアルな出費をわかっているインドネシア人ばかりではないわけで、バズった当該ツイートを見て、
「おお、Rp. 20,000,000 もらえるんなら、今すぐ日本で働きたい!」
と思う人が大勢いることもまた事実ですし、その思いを悪用して日本へ行く為にお金を払わせて詐欺に引っ掛けるなんて事件もあるわけなので、こういった類の幻想を抱かせる形での情報発信はどうなんだろうと思っています。
僕がこのアカウントを上回る発信力を付けて発信できればいいのですが、、、まだまだそこには到達できないので、出来るだけ反応する形でインドネシアのみんなにも改めて考えてもらえるような情報発信をしていきたいと思っています。
この先インドネシアも経済成長を続けていけば、自然とインドシア人の所得が少しずつ上がっていきます。特にインドネシアは人件費の高騰が止まることを知らずに毎年上がり続けています。
この8年でインドネシアの最低賃金はおよそ3倍になりました。
(例:ジャカルタ 2012年:Rp. 1,529,000- → 2020年 Rp. 4,276,350-)
やがて、インドネシア人も日本の給与に追いつけ追い越せという時代がきて、日本で働くことに対して今回のように「賃金」だけでは魅力を感じなくなってきた時、人口は減少し、労働力人口もそれに伴い減少し続ける日本はどう立ち振る舞えばいいのでしょうね。
と、今回のツイートを見て考えていました。
僕が出来ることはインドネシア人の皆がなるべくこれからも日本のことを好きでいてくれるように、また日本の人にもインドネシアにもっと関心を持ってもらって、身近に感じてもらえるような発信や活動を続けていくことだと思っています。
*アジア大会2018、パレンバン会場開会式での一枚!
みなさんはこの今回のツイートや反応を見て、どう感じましたか?
是非、コメント等で意見を聞かせてもらえたら嬉しいです!
それでは、良い週末を!
皆さんにとって、今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。
ひろ。
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毎週金曜日、インドネシア時間21:00(日本時間23:00)からライブ配信をお届けしています。昨日の模様はこちらから!!テーマは「外国、特に日本で働いてみたいと思いますか?」↓↓↓