先月8月17日、インドネシアは第75回目の独立記念日を迎えました。

350年に渡るオランダ植民地時代、3年半に渡る日本植民地時代を経ての独立でした。

ちなみにこれは独立75周年を祝うポスター。

政府はこれを無料配布していて、印刷して町内会に飾ってくださいと言うキャンペーンを行ってました。ロゴとか、使われているフォントもダウンロードすることができて、この辺りの取り組みは素晴らしいなと。

そして、何よりデザインかっこええ!

 

そして、今月9月28日に同じく75周年を迎えるのが、「インドネシア鉄道会社:PT Kereta Api Indonesia, 通称: KAI」です。

 

それに伴って、ほぼ全てのチケットが25%割引で購入できるキャンペーンが行われているみたいですよ、奥さんっ!

*但し、新型コロナウイルスの状況によりラピッドテストの陰性結果の提示などが必要。

 

僕自身は奥さんの生まれ育った街バンドゥンに行く際に毎回利用させてもらっています。前は車で行ってたんですが、ジャカルターバンドゥン間の高速は今工事区間などもあって物凄い渋滞だったりするので、時間の読める電車を重宝しています。

 

と言っても、それもすべて新型コロナウイルスが発生する前の話ですが。

ともあれ、ジャカルターバンドゥン間154キロ、約3時間半の道のりは物凄く快適で、時間もほぼほぼオンタイムで運行しています。

僕が利用しているのはエクスクルーシブクラス(Rp. 140.000=約1000円)で、クーラーが利きすぎなくらい利いてて足元も広く、電源コンセントもある座席です。

車内に入ってくる物売りもPT.KAIの販売リアカー(車販)だけだし、窓の外にはインドネシアの田舎の家屋、田園風景から渓谷まで素晴らしい景色が広がっていて、道中もリラックスしながら楽しめます。

 

それ以外にエコノミークラス(Rp. 90.000)っていう席もあるのですが、これも言うほど悪くありません。

少し座席が硬いのと、足元も狭くはなりますが、普通に乗っていられます。

 

かつて2006年ジョグジャカルタ留学時、ジョグジャカルタからバンドゥンまでエコノミークラスで行ったのですが、約10時間くらいかかり、しかも当時のエコノミー席は物売りが駅ごとにわんさか乗り込んでくるスタイルで、流石にきつかったのですが、最近はかなり改善されているようです。

*その当時の写真が見つからないのが悔しい。。。どこかにあるはずなんだけどな(涙)

 

さて、そんな「PT. KAI」とはご縁があり、2017年の独立記念日の際にインドネシアの大手メディア「Tempo」のイベントのゲストとして電車の中で歌わせていただきました。

この動画に写っている電車はコミューターラインという名前でパルメラ駅とスルポン駅を繋いでいる列車です。

ジャカルターバンドゥン間を繋いでいる列車とは造りが違っていて、日本では知っている列車のような形態です。

 

そう、これは有名な話なので知っている方も多いかとは思いますが、インドネシアでは日本の中古列車が多く走っています。

都営地下鉄三田線を始めとする東京メトロや東急電鉄、武蔵野線や南武線などがこれまで海を渡ってインドネシアにやってきました。

 

南武線で紛失したスマートフォンが、インドネシアに渡った車両の中から出てきた話はその後のストーリーも相まって、メディアを賑わせました。

https://toyokeizai.net/articles/-/166438

 

とっても面白い話なので、よかったら読んでみてくださいね。

 

インドネシアの鉄道については、2014年の本になりますが、在スラバヤ日本国総領事館首席領事を務められていた古賀 俊行さんの著書「インドネシア鉄道の旅―魅惑のトレイン・ワールド」を是非読んでみて頂ければと思います。

 

日本とインドネシアの鉄道での関係といえば、最近では日本に決まりかけていたジャカルターバンドゥン間の高速鉄道計画が中国にひっくり返された件で少々気まずい感じにはなっていますが、、、

 

ジャカルタとジャワ島第二の都市であるスラバヤを結ぶ高速鉄道は日本が受注しており、ジャカルタ-スラバヤ間の既存鉄道(約720キロ)の列車の速度を最高時速160キロに引き上げ、所要時間を現在の半分の5時間半に短縮する計画で、高速道の混雑緩和や輸送力増強を目的に建設がスタートしています。

 

ジャカルタの市内を走るMRT(地下鉄)も新型コロナウイルスの影響もあり、利用者は思ったようには増えていないようですが、僕自身利用していて非常に使い勝手が良くありがたい存在です。

 

これからもインドネシアと日本が更に協力関係を深めて、様々なインフラを整備してくれればなと願う次第です。

まあ、中韓との駆け引きもあるので、一筋縄ではいかないでしょうが、、、

 

ということで、今日はインドネシアの鉄道について少しだけお話ししました。

 

*電車で歌った際に応援に来てくれたファンベース「SuperHiros」のみんなとの一枚。

 

また電車の中で歌いたいな〜。

 

それでは、あなたにとって今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。

 

ひろ。

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インドネシアでプレイグラウンド「kidzooona」を展開するAEON Fantasyさんと一緒に作成した楽曲「Bahagia Itu Sederhana-幸せはやってくる-」のダンスをワンテイクで撮影した映像です。

従業員のみんなの笑顔と頑張りが素敵なので、是非観てみてくださいね!