お寺や神社に行くと、建物の柱や梁に、名前の入った札がたくさん貼られているのを見かける。
昔からなんとなく気になっていて
「この建物を建てたときに関わった人たちの名前なのかな?」
ずっとそんなふうに思い込んでいた。
参道を歩いていると、やっぱり目に入る。
「あっ、これこれ。いつも気になるやつ。」
ふと気になって調べてみた。
すると……
千社札(せんじゃふだ)というものだった。
参拝した証として、自分の名前や屋号などを書いた札を寺社に納める風習が、江戸時代から続いているらしい。
建物を建てた人たちの名札ではなかった(笑)。
しかも、千社札には愛好家の世界まであるらしく、札を交換したり、デザインや彫りにこだわったりする文化もあるそうだ。
でも、考えてみると面白い。
何気なく見ていた一枚の札にも、昔の人がここを訪れたという痕跡が残っている。
そう思って見ると、今までとは少し違って見えてくる。
これからお寺や神社を訪れたときは、建物だけじゃなく、柱や梁に貼られた千社札にも、ちょっと目を向けてみようと思う。
知らなかったことをひとつ知るだけで、いつもの景色が少し違って見える。
こういう小さな発見も、写真を撮りに出かける楽しみのひとつなのかもしれない。
時が造った宝物を探しに、心と光の指す方へ・・・

