私の記憶の中の久留米ラーメンの話(4) | あくまでも私の持論なんですが

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昔ながらの久留米ラーメンを食べたい


久留米ラーメンも大きく流れがかわり、今ではどのラーメン店も趣向を凝らし、独自の味付け、独自の食材で勝負している。

何度も言うようだがどのラーメンも充分満足できる程美味しいのは確かなのだ。
ただ、久留米を離れて久しい身としてはどうしても昔ながらの久留米ラーメンが食べたいと切に思うのである。

一応、先に断っておく。ここから先はまるで宣伝やタイアップのようになってしまったが、私自身は全くの無関係だ。
あくまでも私が食べたかったラーメンだということを強調しておきたい。

今、手軽にその味が楽しみたいのならやはり丸星ラーメンだろう。この店の味は昔から全くと言っても良い程変わっていない。

当時はそうでもなかったこってり感も、現在ではむしろ濃いめの部類になってしまったのはなんとも皮肉な話だ。

凝った味でもとびきり濃い訳でもないが、久留米ラーメンのスタンダードをずっと維持し続けている事は素晴らしい事だと思うのだ。

実は、もうひとつ本当に昔ながらの久留米ラーメンを食べられる店がある。

筑紫野市にある「うちだラーメン」だ。
実は私の父がラーメン屋を始めるにあたって修行したお店というのがうちだラーメンの店主の親父さんのお店らしい(父の話というだけで確認が取れていないこと、うちだラーメンの店主さんが代替わりしているかもしれないので信憑性は定かではないが)のだ。

数年前に今の場所に移転して、父からもその噂は聞いていたのだがなかなか食べる機会がなかった。

年末年始や盆休みの休業期間が長く、通常営業時間も11:00から16:00までという条件は、同じく年末年始や夏休みを利用して帰省する私にはかなり厳しい。
先日、ようやくGWを利用して食べるチャンスを得たのだ。

国道3号線から少し入った街道沿いの店だが、看板が少し分かり難いので注意が必要だ。

ラーメン以外にもチャンポンがメニューとしてあり、しかも通常の物と皿うどんタイプのチャンポンがあるなど典型的な大衆食堂型の店舗だ。

それまで何軒か回った評判の店でも私の望む味に出会えなかったこともあり、あまり期待し過ぎないようにと自分に言い聞かせながら店に入るとあの独特の脂の匂いだ。勿論久留米ラーメンの店なら当然の匂いなのだがどこか懐かしい。

替え玉もできるが何故か2玉のダブルラーメンの方が安いのでそちらを注文する。

見た目でまず感じたのが濁りのない澄んだスープだ。
勿論久留米ラーメンなので白濁はしているのだが、よほど丁寧にアク取りをしているのか脂が澄んでいて表面に脂が浮いているように見えないのである。

ひと口目をすすった時の感動は説明のしようがない。
まさしく文句なしの昔ながらの久留米ラーメンであり、しかも私の記憶に染み付いているラーメンの味そのままだ。

大抵の場合は脂の濃さに合わせて味も濃い目になっているものだが、ここではスープの出汁は非常にこってりとした濃厚さでありながら味自体はやや抑えめにしており、麺の味と喉ごしが楽しめながら最後まで飽きること無く食べることができる様になっている。

スープの出汁の旨さとこってりとした濃厚な脂、そしてあっさりとした味付けが非常にバランス良くまとまっているのだ。

最近の極細、あっさりの流行から外れていることもあり、好き嫌いが分かれるという話もあるがこの味を求めている人は必ずいる。是非ともこのまま変わらずにいて欲しいものだ。

できれば私が帰省した時に営業していてくれると大変ありがたい。その時はラーメンは勿論だがチャンポンの方も味わってみたい