浜崎幸次郎(仮名)26歳の場合 その2 生活編
一つの番組を制作するために、プロデューサー、ディレクター、ADが一つのチームとなり、各チーム毎に番組制作を受け持っている。個々の仕事の役割としては、プロデューサーが責任者として企画を取り仕切り、ディレクターが現場監督を務め、ADはアシスタントとしてディレクターの補佐にあたるとこが大まかなところになる。浜崎をはじめ新人たちは、まずADとしてチームに加わり、番組を制作をするための知識と経験を積み重ねていく事になった。
実際に番組制作をすることになり、それまで学生として自分中心に予定をたてていた浜崎の生活は、社会人として仕事中心の生活に大きく切り替わった。
どんな生活リズムなのか。浜崎に尋ねたところ、番組の収録を境に違いがあるという。収録前はこんな感じ。
12:00 起床。
13:00 出社。食事。
その後、その日その日の業務をこなしていく。
時にはロケに出かけたり。
19:00 放送作家さんを交えての打ち合わせは大抵夜に行われるとい う。
終わりはその時次第。
24:00 この時間を”テッペン”と呼ぶという。
テッペンを迎えて、本日の仕事の終わりを探り始めるという。
2:00 だいたいこの1,2時間の中で帰宅。
3:00
終わりの時間が深夜であるため、大変そうな印象を受けるが、冷静に見てみると、帰宅後起床まで10時間前後あるのだからそこまでゆとりがないわけでもない気がしてくる。みしろ、毎朝7時、8時代の上り中央線に乗り、23時過ぎの下り電車で帰宅する世のお父さん方の方がよっぽどハードな生活だろう。
ただ、浜崎が言っていたように番組収録後、放送までの約二週間は生活が一変するという。ディレクターが収録テープをチェックした後は放送に向けて編集作業をするため、編集所に閉じ篭るという。そして、浜崎たちADはディレクターの要望に応えるために山ほどある仕事をこなしていくという。時には編集者についてテロップを作ったり、時には追加ロケに出かけたり……とにかくやることが山ほどあり、整理するのが面倒なのだという。なので、ここで行われている具体的な作業については、また別の機会に紹介したいと思う。
とにかく収録語は忙しい。浜崎はそう何度も繰り返していた。放送日という締切があるため、その日までに全ての工程を終わらせなければならない。そのため、寝る時間は二の次で、作業の間に出来たわずかな時間を睡眠時間に当てるという。家に全く帰れないという訳ではないらしいが、浜崎は帰るのが面倒になることが多く、自然に泊り込むようになるという。ちなみに女性スタッフも同様の生活を送っているとのこと。
無事番組が出来上がり、完成された作品をお茶の間に届ける事が出来ると、達成感のあとでそれ以上にほっとした気持ちなれるという。そしてまた、振り出しに戻るように12:00起床の生活を繰り返し始める。
今回紹介した生活リズムはあくまでもh浜崎のもの。ADの皆さんの生活リズムは担当している番組によって異なってくるところはあるだろう。
さて、次回はとにかく忙しいという生活の中で、浜崎はどんなことを考えているのか。恋愛についてお話します。