連日の猛暑で
毎日汗だくで仕事に家事に
バタバタしていた夏
「早く涼しくなって〜」
と願っていたのに
急にここのところ
めっきり涼しい風が吹く
足早に通り過ぎてゆく
夏の残像に
ハッとさせられる
平成最後の夏が
終わると思うと
急にさみしくなって
いかないで
と思ってしまう
移ろいゆく季節の中で
わたしの一番苦手な秋が
刻一刻と近づいている
寒いわけじゃないのに
時折吹き抜ける
この半分ぬるい風
なんだかせせら笑われてるよう
ほら 早く窓を閉めなさいよって
ほら 早くカーテンも閉めなさいよって
寒いんでしょう?
怖いんでしょう?
日の傾きが低くなり
日没が早くなると
なんだか妙にソワソワする
子供の頃
暗くなる前に
みんなが帰ってしまう時
とても淋しくてきらいだった
みんなの家には
帰ればお母さんがいて
すぐにご飯を食べていただろう
でも私の家には誰もいなかった
祖父は入院していて
両親は別の場所で自営業
兄は部活動
弟はクラブ活動
友達が帰ってしまった後の
一人で待つ時間
とてもさみしかった
だから夕暮れ時は
さみしくなるのかな
そのさみしさを
紛らわせるように
夢中でピアノを弾いた
そうすれば
台風の時の風の音も
雨粒の音も
なにも聞こえなくなるから
いかないで
眩しい夏

