わたしはありがとうと
なかなか言えない女だった
人に迷惑をかけたとき
ごめんなさい
は、わりと言えた
でもありがとうは
なかなか言えなかった
同性の女の子には言えても
異性の男の子になんて
まして、同級生になんて
余計に言えなかった
だからいつも強がっていて
とんがっていた
それなりに恋もしたけど
こんな性格ゆえ
自分が間違ってないと思ったことは
主張し引き下がることをしなかった
だから人との衝突も多くて
いつしか
人と関わることが怖くなって
一人でいる方が多くなった
トラブルになるぐらいなら
上辺だけ付き合ってればいい
深く関わったらダメ
自分が傷つくのが怖い
そんな風に思っていた
家でのお手伝いは
洗濯物を畳んで
お風呂を掃除しておく
この二つをやっていないと
とても叱られた
当時はなんで私ばっかり
やらなきゃいけないの?
と、思っていたけど
今はそれなりに役に立っている
お手伝いは必要だと痛感させられた
人に何かをしてもらって
感謝の言葉を伝えるのは
当たり前のことだと思う
だけど私は母に
ありがとうと言われずに
育ってきたし
滅多に褒められたことがなかったので
ありがとうと言われると
正直、とても照れ臭くて
へんな感じがしていた
そんな私でも
なんとか結婚して
子供ができて幼稚園に入れると
あるママさんと
子供を通して知り合った
その人はとても柔和で
いつもニコニコしている
彼女の周りには
いつもみんなが集まって
幸せそうな笑顔が集まっていることに
気づいた
なぜそうなのか?
私との違いな何なのか?
容姿はどうにも変えられないので
それは置いておいて
じっくり彼女を観察する
それは言葉だった
彼女の口癖
「〜と言われた」ではなく
「〜と言ってくれた」
「〜をされた」ではなく
「〜をしてくれた」
わかりますか?
この違い
全てが感謝の心から
成り立っているのです
心から優しくなりたい
周りの人や物に感謝しながら
生きていきたい
そう思っていても
なかなかこういう言葉は
使えないなと、気付かせてくれた
彼女のように
しなやかな女性になりたい
追いかけたら
逃げられた(*´Д`*")

