いつもお世話になっている
台湾で有名な声楽家の
辛 永秀 さんが音楽監督を務める
日本藝術歌曲之夜
という音楽会に参加させていただきました。
中山のホールで、
まずタキシードの男性2人による
【荒城の月】
まさかの、
日本語で、久しぶりに聴いたせいか
少しうるっとしてしまいました。
日本に帰れなくなった今だから
こんな感覚になるのか…。
内容を全く知らぬまま行ってしまったために、全編日本語で
懐かしい曲や知らない曲など…
時間が経つのがあっという間でした。
台湾人の声楽家達が
日本語で日本の歌を歌う。
誰もが小学校で 習ったことのある
もう口ずさむこともなくなってしまった
日本の古い歌。
7つの子
赤とんぼ
などなど…。
さくらや、蝶々は季節外れではあったけれど、春の日を思い出し。
ざわわ
で始まる さとうきび畑 では
戦争のいたみを
この曲を聴いて初めて歌詞が刺さる体験をしました。
台湾人でありながら
日本兵として、戦争に参加させられ、十分な補償もないままに、未だに闘っている方がいる
この台湾で聴いたからこその感覚だと思います。
歴史に向き合い、
新たな未来を見つめる台湾人が歌う日本の歌…。
着物を着て行きましたが
この曲を聴いた時ばかりは
まずかったかな?!という気持ちになりました😅
が、コンサートが終わると
会場の方や
出演者の方から
お褒めの言葉をかけられたり、
お写真をねだられたり…。
ほっとした瞬間でもありました。
何よりも
総監督であられる
辛 永秀 さんが
ご一緒した台湾で活躍する日本人声楽家の
足立育子さんに、
「着物姿があるコンサート風景、この華やかな姿はこの場にふさわしい、
こんな風景が見たかったのよ、
ありがとう」
とお声をかけて下さったのをお聞きし、
またうるうるしてしまいました。
この素晴らしい 声楽家の辛さんの
甥である、辛さんのお店で
私は着付け講座をさせていただいている。
ほんのちょっぴり、
日本と台湾を繋いでる大きな縄の
はじのはじの、繊維の端っこを掴んだ気持ちになりました。
ご縁、なんだな…。
と。
辛さんとの出会いも
着付けをすることになったことも
レッスンを受けられた生徒さん達が
着物姿で、皆さまから写真を撮らせて、と
囲まれていることも
ちょっと遠くから不思議な感覚で眺めていました。
人のもつ 声 に
包まれたのは久しぶりで
心地の良い時間を過ごせました。
それで終わりではなく、
果敢にも 「着物を着て出かける」にチャレンジされる皆様💖
とっても素敵でした!