着物は下着じゃない‼️ その②(長文です) | 帰ってきた hirokimonon 〜南国10年からの本帰国4度目の結婚生活と着物のこと〜

帰ってきた hirokimonon 〜南国10年からの本帰国4度目の結婚生活と着物のこと〜

4度結婚したオンナの、「幸せ」の追求と日々。
5年間のタイ、バンコク生活から2018年末に台湾、台北に移住し、5年。
約10年余の海外生活を終え
2024年春から拠点を日本に。
2025年4月2冊目商業出版決定✨✨

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私は世界でkimonoという言葉はまだ知られていない国もある、という事をネパールの結婚式に出席して実感しました。


タイでは積極的に着物を着て外出をしていましたが、着物か浴衣かの判別はつかないのは当たり前。

日本の民族衣装とわからない方ももちろんいらっしゃいました。



今は台湾に住んでいますが、日本統治時代もあり、茶道を始め日本文化はかなり浸透している様子。

台湾人の着付け師さんや着物を着てのお稽古ごとの先生まで台湾人というほど

それでも、台北以外の場所ではまだまだ珍しがられる印象でした。



日本でも、もちろん日常的に着物を着る人はごくごく一部でさらにそういう方々は強い想いと意志を持って着ていらっしゃる印象。

つまり、人が何と言おうと着物愛に溢れている方々。

逆を言えば、

着物が日本から完全になくなっても困らない方々が多い

そんな印象を受けています。



そんな中で、

私が今回問題だと思うのは、キムカーダシアンさんが補正下着をkimonoと名付ける事によって

世界ではkimono=キムの下着と認識されてしまう事です。


キムさんのInstagramのフォロワーさんは14千万人。

日本の人口を超えます。


優秀な製品だということで(?)世界的に売れた場合

世界中の女性は雑誌の広告や特集や製品のタグやお店でのポスターCMなどでkimono=キムの下着と認識していくことになるのではないでしょうか?



日本で着物を着る方も着ない方も

あまり影響はない、とお思いの方も多いのかもしれません。


私は日本人ですが、海外で着物を着ています。

それは今後も洋服と同列で日常的にも礼装にも、ワードローブの一つとして存在選び続けるでしょう。


その時、

「その衣装は何?何を着ているのですか?」と聞かれたら、kimonoを着ていますと答えます。

どうでしょう?!


「それはキムの下着では?」

そう言われ、着物を着る事が

それを選ぶ事が、

その季節、シーン、相手を敬う気持ち、を表したはずの「着物」が、

「下着を着てきた恥ずかしい人」になってしまう懸念



かつての浴衣大論争から5年、「ゆかた」は昔の「湯帷子」ではなく、夏の普段着、(式典などを除く外出着)の位置づけと捉えて、夏になるとその事を意識的に発信してきました。


何故なら、ゆかたすら着なくなったら、日本から本当に着物がいずれなくなってしまうか、本当に「特別なもの」になってしまう危機感があるからです。

私は、自らが、ゆかたから本格的な着物に移行してきたので、「着物」の入り口が「ゆかた」という人もいる現実を見て発信しています。


それが、今回

ゆかたどころか、着物全体が「下着」という認識を持たれてしまうかもしれないことに、危機感と嫌悪感を強く感じています。


また、商標登録されてしまった場合、日本だけでご商売されている関係者の方にはさほど影響がないのかもしれません

が、私達海外を拠点に活動している、または生活している着物好きや、着物を着る人が増えたら良いな、と発信している人のために、


社長自らたくさんのクリアすべき問題やトラブルのある中で、果敢にもチャレンジし続け、着物を届け、着物を楽しむ事を届けて下さっている会社もあります。

その会社が、展示会を開く時

商品の販売をするときに影響は無いのでしょうか?


米国は訴訟社会です。

簡単に「何とかなるでしょう?」は通用しません。

日本では、「日本すごい」という番組や話題が多く、日本は世界の中心のように思われているのかもしれませんが、


実際には、極東の小さな島国です。「着物」が日本の伝統的な衣装であり、文化であると認識してくれている外国人がいたら、もうそれは感謝に値する話なのです。



それでも

私は私の生まれた国と、その国の持つ文化や良き部分には誇りを持っています。


海外で生活し、着物も着る事で、たぶん日本にお住まいの皆様より少し思いも強いのかもしれません。


一番嬉しいのは、私の着物姿を見て、「ああ、着物ってやっぱりなんかいいよね」と着物を着てくれる人が増える事です。


着物を着てくれる人が増えない事には、いくら素晴らしいものでも技術でも、いずれなくなってしまうのですから。






これを好機と捉えてとおっしゃる方もいらっしゃいますが、

そんな楽観的ではいられないくらい着物業界は厳しいと感じています。

また、着物プロジェクトなるものを推されている方もいらっしゃいますが、(反対なのではありません)

ただ

誰も袖を通すことの出来ないものは本当に着物業界を救う事になるのだろうか?と疑問に思うところもあります。


話が逸れましたが、


今回の事は世界でkimonoという言葉が、世界の女性達にキムの矯正下着だと認識されてしまう、という事と、商標登録されてから騒いでも時は遅い、という事をいいたいのです。

私はkimonoが矯正下着と認識される事に違和感と嫌悪感しか感じません。


進展情報と、問題点を弁護士の方がまとめてありますので、

ご一読下さい

https://www.facebook.com/groups/580482751985466/permalink/2576069485760106?sfns=mo



最後に


「着物着ましょうよ♫」


習いに行かなくても

特別なものではなく、

日常の衣類です。


わあ!着物いいなぁ💖

となるためのYouTube動画配信しています。

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