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美術手帖のこの記事を読んで…
ふと思った。
香港アートバーゼルのギャラリー出展料は1ブース約400万円。
東京アートフェアは約90万円…。
(もちろんアーティスト個人では出展出来ない)
有名なアーティストの高額の作品が売れればすぐにチャラかプラスだが、小さなギャラリーには負担が大きい。
そのフェアに出るギャラリーのメリットとは一体何だろう。
ギャラリーにて、アーティストが作品展示をする際には、
それぞれ契約して条件を決めるが、
製作費以外は、ギャラリー側負担で
(たまに製作費+バジェットが出る企画展もある)
売り上げを分ける(パーセントもそれぞれギャラリーと作家により異なる)事が多い。
もし、欲しい作品が
「高いな」と感じたら(笑)
その金額がまるまる作品の金額ではない事を理解しておくと良い。
大抵アーティストには販売価格の半分(またはそれ以下)の場合が多い。
でも、それも当たり前という部分だ。
作っても発表しない限り、誰にも知られない。
発表する場
プレゼン
集客
作品や作家の説明や価値を話し販売努力をする
価格の交渉
その、最も作り手が苦手とする分野を
全て任せるのだから…。
ギャラリーやキュレーターには
チャンスをいただいている、と常に感謝している。
だから、想像した(相場)以下の金額が、作品についていると
「ギャラリーやアーティストは赤字?」と、心配してしまう(笑)
と、同時に
その会場で大きな作品や高額な作品が売れていれば、主催出展側の立場に立って、安堵したり…(笑)
だいたい、ギャラリーを経営するのは
どこの国でも超富裕層だから、私なんかが舞台裏を想像したり心配する必要はないのだけど
しかも、大抵優れた経営者が運営しているから、例えば一つの展示自体が赤字でも、その他で大儲けしていたりするもの(だと思う)
それにしても、
出展料が高いアートバーゼル…。
主催側としたら、出展ギャラリーの持ち込んだ作品がひとつも売れなかったとしても、何のリスクもない💨
常連のギャラリーも多々あるが、
一発屋、毎年は出ていないギャラリーの方が多い…。
世界中からコレクターが集まるその場所に、ギャラリーから作品を持って行って欲しい、と思っていたけれど…
(それは思い続けている)
このところ、何度も耳にする
「作品や世界観が、人の手元に届く事が大事」というフレーズ…。
いろいろ、無知のまま、世界に飛び出したなぁ(笑)
勉強中デス