(このコラムは2018年6月に執筆し、WOM 07月号に掲載されたものです)
【自分自身に集中して生きる】
この内容を書こうかどうしようか悩んだ結果、書く事でこの事件に自分の中で終止符を打つ事にした。
過去約一年に渡り、私宛に嫌がらせのメールがこの WOM 編集部と、ラジオ DJ としてレギュラーで出演しているラジオ局とに届いていた。
原因はちょっとした意見の食い違いだった...と私は理解しているが、真相はわからない。
もしかしたら、何かもっと根深いところに理由があるのか、それとも気まぐれに私がターゲットとして当たっただけなのか...。
とにかく約 1 年も嫌がらせが続いたことは、異常としか言いようがない。
途中あまりに悪質と判断したラジオ局の代表から、大使館を通じてサイバー警察に通報しようかという案も出た。
今では IPアドレスを辿ればどこからその中傷メールが送られているか判るのだ。
その事を私がブログに綴ったあたりから、その矛先が別の人へ移行した。
その後、私の周りの何人かが同じような手口でやられた事で、犯人が明らかになった。
本人は今も隠し通しているし、私たちも追求することはないが、顔見知りによるものだった事に、強いショックと衝撃を受けた。
何度か一緒にお茶 したり、その人の綴るブログなどにも目を通していた。
特に仲が良いわけでもなかったが、別に喧嘩をしたわけでもなかった。(と、私は思っている)
普段その人が綴る言葉は世界の平和や心の平穏、美しい愛や祈りに溢れている。
その一方で 1 年にも渡って嫌がらせをし続け、共通の友人や周 囲の人たちに私の悪口を吹聴し、私と関わらないよう、避けるように仕向 けていたのだ。
同一人物とは到底信じがたかった。
私としては、商売をしているわけではないので、その嫌がらせさえ目にしなければ大きな実害はなかった。
ただ理由もわからないままに去っていった友人や、離れていった知人がいる。
きっとその人物と懇意にしていたから、何か誤解したまま私から離れていったのだと思う。
私は沢山の友達が欲しいとは思っていないし、特に社交的でもない。
ましてや、直接本人と会い、話したわけでもないのに、
「あの人〇〇なんですって」という類の言葉を鵜呑みにする人と仲良くしたいとも思わない。
また、何かのコミュニティで仲良くない者同士がいたとしても、
自分とはどうか、が基準であり、どちらかの人の評価や先入観でその人を判断したり、知りもしないのに避けたり、悪口に同調するのもどうかと思っている。
今現在その人物を慕い、仲良くする人がいることにも特別驚きはない。
その人達にとっては本当に「良い人」なのだろう。
大抵自分に耳触りの良い事を言い、肯定してくれたら、それは自分にとって良い人なのだ。
多少の意見が違うことや、自分の心がざわつく事は人間関係にはあるものだ。
それは悪ではない。
だが、それを気に入らないからと攻撃に変えた時点で悪になる。
私を含め、同じ事をされた人たちはその人物を名指しで攻撃したりしない。
もしかしたらそんな性格まで見極めてターゲットにしているのかもしれない。
人として、ただただ残念でならない。
その人のしたことはいつかその人にかえるだろう。
その人の綴る綺麗な言葉のように生きて欲しいと願う。
そして二度と関わりたくないと思う。
バンコク、日本人がひしめき合う特殊な街...誰かを辿れば知人に当たる。
1 度きりの短い人生、人を陥れている暇などないはずだ。
自分自身に集中しよう。