WOM02月号
(このコラムは、2018年01月に執筆。Wom Bangkok2018年02月号に掲載されたものです)
何故ブログを書くのか
しばらく放置していたブログを昨年9月の半ばから、再開した。
そこで、駐妻さん達の多くも、日々ブログを書いている事に気づいた。
密かに綴っている人、
自他共に認めるブロガーを名乗る読者数の多い人、
何かの事業をしていて、その集客目的の人、
顔出しはしないもののセミナーなどを売っている人まで様々だ。
そもそも人は何故ブログを書くのだろう?!
私のブログとの出会いは、2007年mixiの日記だった。
その後livedoorブログを経て2014年以降はアメブロで日々を綴っている。
最初は人目に触れる、ということをあまり意識せず、文字を並べていた。
それは私にとって癒しでもあった。
後からわかった事だが、自分の気持ちを文字にする事で、出来事や気持ちを深く理解し、落ち着いたり、整理することが出来たのだ。
ある時「詩のようだ」と言われた。
最初の頃は短文だったからだろう。
そのあたりから褒められたりシェアされる事で、承認欲求が満たされて嬉しいと感じるようになった。
自分が発信した事に共感を得てもらえたり、情報に価値を感じてもらえることに自分が満たされたのだ。
ところが、発信力が上がり、人目に触れる事が多くなると、否定的な意見や批判を受ける事もある。
発信をする、言いたい事を言う。
それはある人にとっては有益で、気持ちが軽くなったり、別の視点の発見だったり、プラスに働く事もある。
が、反対にある人にとっては耳障りが悪く、反感を覚えたりもするのだ。
全ての人が自分と同じように考えたり感じたりはしないと理解していても、それを批判と受けてしまうと、書く手が止まるのも事実。
また、ブログのアクセス数に囚われ、その上がり下がりに一喜一憂するようになってしまうと、書き続けるモチベーションが下がってしまう事も…。
ブログへの批判にどう対峙したかというと、冷静に分析してみたのだ。
酷い中傷コメントというのは、打撃は大きいが、そうしょっちゅう来るものではない(笑)読者が100人増えると1回ある、という程度で、これは統計も出ている。
ああ、読者がまた100人単位で増えたんだなぁ、という目安にすれば良い。
そして、アクセス数の増減に関しては
自分の内面との対話をしてみた。
アクセスがあってもなくても書きたいかどうか?ヒトに惑わされず、自分がどう感じるか、を。
つい見失いがちになるがそもそもブログを書く本当の目的とは、文章を書き、表現したい、ただそれだけなのだ。
ブログを始めた10年前とは、環境も思いも、日々何を感じているかも、綴る事も、選ぶ言葉も多分違う。
でも私は書き続けている。
そして、再開したブログは「人に読まれる」事を強く意識した。
その結果、ブログがきっかけで今年、新たにチャンスの扉が開いた。
人は記録を残す事で、進歩が始まったという。
文字が生まれ、文章に気持ちを込める。
太古の昔から、人は何かを伝えたい、そうやって営み続けてきたのだ。
私は今日も文字を綴る。