WOM01月号
(このコラムは、2017年12月に執筆。Wom Bangkok2018年01月号に掲載されたものです)
安心して生きよう
明けましておめでとうございます。
相変わらずお正月感の薄いバンコクですが…
また一年(?)
この土地で過ごすことになりました。
ここバンコクは日本に比べて、窮屈さは感じないものの、日本以上に日本的なしがらみに辟易している方も多いと聞きます。
実は私は、ある方との出逢いから、去年から今年にかけて、自分の中にある無駄な恐れを取り払っていきました。
恐れとは、「自分が勝手に敵にしてしまったものすべて」を指します。
例えば、
未来の不安なイメージ、
なんとなく苦手で、違和感を感じてしまう人との関係、
お金が減っていく事象、
他人からの視線、
誤解されたら嫌だと思う気持ち、
過去から引きずってきた痛み、噂話、
こうでなければならないという思い込み、
などなど。
本当はそんなものはどこにもないし、
全ては自分が頭の中で創り出した恐れだったりします。
特に、「こうなったら嫌だな」は、まだ起きてもいない事に対しての悪い妄想でしかありません。
また逆に見えている敵、というのも
そもそもそれが「戦う必要のあるものなのか?」を今一度考えてみると良いでしょう。
過去から積み重ねてきた「こうでなければならない」が人それぞれあるとします。
が、本当にそれは、自分の内面から出た事なのでしょうか?
私の場合は、外から、常識とされるものから、親の言葉から、社会的な多数意見から、作られた頑丈な高い壁であった事に気づきました。
「こうでなければならない」「こうであるべき」が外から固められたものだとすると、
そこから外れた自分も、他人も許せなくなるものです。
自分を悲しくさせている事や思い、自分を苦しく縛っているものが、どこかで刷り込まれた「こうでなければならない」だとしたら、自分自身は本当はどう感じているのかどうか、今一度考えてみると良いでしょう。
好きな事や好きな人と、夢中に何かに取り組んでいるときには、勝手に作り上げた恐れは、不思議なほどに全て消えていきます。
いろいろ考えて落ち込むことも、
わざわざ相手の動向を探ることも、
不安に押しつぶされることも
欠点を探して減点することもなくなります。
誰とも戦わず、特に見えない敵に恐れる事なく、安心して、ご機嫌に、
自分自身を生きる年でありたいと思います。