チラ見えの美学 | 帰ってきた hirokimonon 〜南国10年からの本帰国4度目の結婚生活と着物のこと〜

帰ってきた hirokimonon 〜南国10年からの本帰国4度目の結婚生活と着物のこと〜

4度結婚したオンナの、「幸せ」の追求と日々。
5年間のタイ、バンコク生活から2018年末に台湾、台北に移住し、5年。
約10年余の海外生活を終え
2024年春から拠点を日本に。
2025年4月2冊目商業出版決定✨✨

バンコクは急に気温が下がり、
本当に体感温度で、袷を着たくなるような嬉しい季節。

でも、このまま寒くなると思いきや…数週間の間には、すぐに最高気温はまた30度を超える…

本当に短い短い 南国の冬🏝…。

袷着物を無理なく(笑)楽しめるホント短い期間。




袷着物の特徴は、
裏地がついていること。
そして、チラッと見える場所についた布の事を、八掛とよぶ。

前後身頃(みごろ)の裾に4布、(おくみ)に2布、

襟先2布、合わせて8枚あるので 八掛。


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裾取り、すそ回し、とも呼びます。

ちなみに見えない部分の裏地は胴裏。


胴裏は見えませんが、袖口や裾周りの部分の八掛は「見える」部分。

…というより、チラッと見(せ)える部分❤️

洋服でいうと、

パンツとシューズの間から覗く「靴下」?

見せブラ?見せパン?(笑)

見えなくて良いけど、見えても良い❤️

見えた時

ハッとしたり

美しいと思ったり


フォーマル着物では、表地より目立つ事がないようなものが普通だが、

カジュアル着物ならでの、

見えない場所のお洒落と言えよう。


自分で仕立てる時には、勿論色や素材を選べるが、アンティークやリサイクルの着物の場合は、既にそれは(付け替えないかぎり)決まっている。

いうなれば、偶然の出逢いのようなもの。

以前の持ち主の好み…。


どちらにせよ、

歩くたびにチラッと見える裾や、

袖口からのぞく、その色に、

表地の色柄以上にうっとりする事があるのも袷着物の魅力なのだ。

もちろん、表地の色柄との調和にも惚れ惚れしたり…

自己満足の極み❤️

繊細なレースの施された、絶対に洗濯機には入れたくない、機能性ゼロの美しい下着を付けた時と同じ気持ちになる。(//∇//)

(私だけ?)

そんな楽しみの為に、

南国、常夏でも

袷着物を着たくなるのだ。


もちろん、夏着物の透け感にも何とも言えない趣があって、好きである。

単衣といっても、厚手のものから、本当に薄いものまで、様々で、

南国ではそれらの方が、ハマるのだ。

着ていて、

言い訳を考えなくて済む。

涼しげな顔をしていれば、涼しげに見えたりもする。

が、袷着物の場合は違う(笑)

涼しげな顔をしていても、

「暑そう」に見えてしまう…(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

「暑くない」といっても、ちょっとやせ我慢感がただよう…(≧∀≦)

(クーラーがバカみたいに効いた室内ではちょうど良いけどね)


それでも

袷着物を着たくなる、

袷着物を買いたくなるのは、

夏着物や単衣にはない

八掛

の、

チラリズム

にある。


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