タイの古都と言われ、たまに日本で言うと京都、みたいな比喩を使われるが、まあ全く違う…。
chiang の意味は「新しい」で、
maiは「街」だそうだ。
バンコクよりのんびりしていて、まだタイらしさも残りつつ、アーティスト達が集まる土地、といったところだろうか。
私のオットも2年前にチェンマイで個展をした。
昨年新しく出来たコンテンポラリーミュージアムもかなり熱い。
アート好きなら是非とも訪れてほしい街だ。
(ただ、前回も今回も、中国人と韓国人観光客でごった返していて、少し驚いた)
その、2年前に知り合ったチェンマイの若手アーティスト、Tua pen not、
Pichakorn Chukiew。
ほぼ、彼の手作りの二階建てスタジオ。
前々日に訪問した別の、これまた有名アーティスト、ハーンこと
Torlarp Larpjaroensookも、自宅、ホテル、カフェ、ギャラリーをデザイン、自ら手がけていた。
また2年前にお邪魔した40代のアーティストもまさに作りかけのスタジオを見せてくれたし…。
家とか、スタジオとか、
自分達で作れちゃうものなんだ??と、私達の既成概念がガラガラと崩れていきました(>人<;)
いや、確かに、セメントやコンクリート?こねこねして、ペタペタして、フリーハンドでイレギュラーな階段を作っている現場をバンコクでも目撃してきたし…。
手作り感満載の歩道橋の階段は、各段、幅や高さがまちまちだったり…。
地震さえこなければ、OKなのか?
という現場はそこら辺にも確かにある。
でも、
「三匹の子豚」みたいに、自分達で作っちゃう、という発想は日本で育ってきた私達には皆目ないものだった。
かろうじてあるとしたら、丸太ハウス?!
基礎は?
左官やは?
配線は?
とてもど素人に出来る気はしなかった。
でも、このチェンマイのアーティスト達は、完成度の高い、素晴らしい建築物を、自ら作ってしまっているのだ。
そして、Tua pen notも、ホテルデザインとインテリアを手がけた事が同じ雑誌に特集されている。
アーティストで
デザイナーで
建築家で
実業家で
どんだけ才能に溢れているんだ???
そして、前述のPichakorn は、まだ31歳。
今チェンマイのアーティストは3つの世代に分かれていて、自分は若手組。
後は上40代と50代以上なんだ、と話してくれた。
若手組は残念ながら、自分1人だと。だからもっと頑張るんだと…。
アートをやる、と決めた7年前には誰も自分の事を知らなかったし、認めていなかった。
でも、ネットや様々な働きかけをし、チャンスを与えられ、活かし、今がある。
29日から始まる展示のための、まだ未完成の作品の前で、彼はそんな話をしてくれた。
刺激をたーっぷり、もらった。
図々しく、「見たい」と言った私に、とても忙しい中、時間をつくり、親切に丁寧に、自らと、自らの作品を見せてくれた。
ありがとうございました!!!
オットの個展を見に来てくれたアーティスト達は、私達の事を覚えてくれている。
そして、次を待ってくれているんだ。
みんな、違う。
でも、みんな頑張っている。
それこそが、大きな収穫。