呉服屋さんの看板娘さんは七代目 | 帰ってきた hirokimonon 〜南国10年からの本帰国4度目の結婚生活と着物のこと〜

帰ってきた hirokimonon 〜南国10年からの本帰国4度目の結婚生活と着物のこと〜

4度結婚したオンナの、「幸せ」の追求と日々。
5年間のタイ、バンコク生活から2018年末に台湾、台北に移住し、5年。
約10年余の海外生活を終え
2024年春から拠点を日本に。
2025年4月2冊目商業出版決定✨✨

【静岡の名店 其の二 】

創業明治7年!!という老舗呉服店 三河屋さん。
{5CDD76D5-2111-4580-BD45-B5D737127F3D:01}


静岡市には「呉服町」という地名があり、その昔は栄えていたであろう駅に続く通りにあった呉服屋さんはわずか1軒…。(あとは商業施設内に入る大手チェーン店など)

唯一Facebookページを持つ、静岡市内の呉服店 三河屋さんはネット上でその存在を知った。
https://m.facebook.com/kimonodokoromikawaya/?slog=8124&seq=443667230&rk=0&fbtype=274
その駅前通りからはほど遠く、水落町という場所に移転して長いという。

FacebookからHPへと飛ぶと、そこには可愛らしいお嬢さんが7代目として奮闘する姿があった。
その着姿の美しさや、若さには女の私でも興味を惹かれ(笑)思わずメッセージを送っていた。

ネット上で繋がるとはいかにも現代的ではないか。
実際に今回の一時帰国時、時間を割いて訪れると、そこには一見さんが気軽にその敷居をまたぐには躊躇させる、歴史の重みと、呉服店独特の敷居の高さがあった。

事前に連絡をしてあった事と、辿り着くまでかなり歩いた労力の二つが私の背中を押さなければ、店の前を通り過ぎていたかもしれない。

ごめん下さい、と敷居をまたぐと、写真で見たままのハツラツとした着物美人のお嬢さんが、控えめながらも華やかにその姿を現してくれた。
{F1AE5B75-EADF-4F94-A424-D87DF1D15FD3:01}


若い方の、きちんと美しい着姿と佇まいは、こちらの背筋も伸びる。ひとしきりおしゃべりをしながら感じた。着物の良さと、敷居の高さ、伝統や文化を残す事の難しさなど。

私の夫の実家も、静岡市内で畳屋を営んでいる。
義弟が後を継ぎ、久能山東照宮の国宝にもなっている神殿の畳の修復を手掛けた実力派の職人である。
が、やはり畳は日本から徐々に消えつつある…。都内の友人の新築一軒家に畳の部屋はなかったりするのだ。

守るもの、には工夫や新たな企画や挑戦が必要となる。
そんな思いが共鳴した。

私はただの着物好きである。
それも普段着物、洋服のようにワードローブの一部に着物も自然に加わると良いと考えている。老舗呉服屋さんの店内にはまさに珍獣が迷い込んでしまった感じだ(笑)

だが、私は大いに応援したくなった。(おこがましいのだが)
着物、畳、静岡をキーワードに、あと、大好きな和菓子やお茶や、いろいろなモノや人を巻き込んで、いや巻き込まれて、何やら楽しいものを作り上げたくなっている。
さて、どうしたものか。