てなわけで、宮崎での取材は金土の2日間で終了!

 

せっかく宮崎くんだりまで飛んで、たった2日かよ――とのお叱りもあるかも知れないが、元々チーム(協会)がこの期間しか対応せず。すでに週が明けたが、現地対応もないわけじゃないもののゲームウイークはオンライン中心となるので、さっさと切り上げた。

 

で、2回目の「絵日記」は宮崎からボーっとボート旅。

①はFBで上げたが分量等考え②はこちらのぶろぐという変則で。

船旅については既に散々FBにもアップしたが、あらためておさらいで。

 

 

個別取材が土曜になった場合、結構遅くまで合宿施設に滞留する恐れもあったので、前後泊という効率の悪さ。2日間の取材を3泊4日の滞在となったのが少々癪に障り、素直に宮崎→東京ではない旅程を考えた末に、宮崎港からの旅となった。

 

去年の国内テストシリーズで、仙台から東北を転々と北上して、青森→函館フェリーを体験して味を占めた船旅だが、今回はバージョンアップして一泊の航海に。乗船したのは「たかちほ号」。19:10宮崎港→07:30神戸というタイムテーブルだ。参考までに、航路は四国の南側をなぞるように東に向かい、そのまま東岸を北上。淡路島を左に眺めながら神戸・三宮のフェリーターミナルへ。

 

 

▲プライバシーもあるので船内はあまり撮らず…一応

ロビーめいたエリアだけ。この2層階が客室で、左手に

大型ソファー3、4セット。他にも窓際にいく

かのカウンター席、ラウンジがsるので💻作業には👍

 

 

九州から東へ向けた便を考えると、思い切って北上して門司(新門司港)からだと宮崎発よりもバリエーションもあった。日曜~月曜にかけて「やるべきこと」は個別インタビューした代表のとある人物の記事起こし。そのため、ぶっちゃけ宮崎→門司→フェリー→家でもよかったのだが、一番イージーな宮崎港からの旅程を優先した。

 

取材の2日間は連日7時台起きだったので、敢えてチェックアウト11:00という宿を選んだメリットを最終日はたっぷりと活用。遅い起床から、町中で昼メシ→PC睨めっこ→フェリーターミナル近場のイオン宮崎→PC睨めっことゆったり目に過ごして、出航時間(19:10)に合わせてターミナルへ赴いた。参考までに宮崎中心地からだと車で10~15分程度か。

 

昨年の船旅より良かったのは、飛行機にも新幹線にも、BUSにもない設備が船にあったこと。写真はさすがに控えたが、BATHつまり「大浴場」があったのだ! とはいえサイズは温泉旅館の大浴場の規模よりやや小ぶり。しかも温泉でも何でもないので、浴後はすこしカルキ臭かったが、それでも結構気に入った。

 

乗船前は、この大浴場には全く関心がなかった。最大で600人近い客を載せるそこそこ規模のフェリーのため、よほどの広い風呂でも、船上でたいしてやることもない客が乗船までの汗を流そうと詰めかけるだろうと確信していたからだ。しかも夜の入浴は22:00までと出航から3時間ない。船内スタッフさんは「出航前の時間(つまり停泊中)でも入れますよ~」と教えてくれたが、個人としてはむしろ24時間利用可能のシャワーが快適に使えればいいくらいの魂胆だったのだ。だが、暮れ行く日向灘を眺めてメランコリーに耽った後に、ちょいと風呂場を覗いてみると予想に反して2、3人しか入ってない!急いで、常時持ち歩くおふろセットを手にして飛び込んだ。

 

浴槽は、海が見渡せる窓に向かって足を伸ばして入浴すると、8~10人は圧迫感なく入れるくらいか。ざっと横幅10m×3m弱。おじさん、ほぼ独り占めで30分ほど〝ボートでボーっと〟を満喫させていただきました。

 

 

 

 

部屋は、そこそこ狭そうで設備もあまりないようなシングルルームと〝開放的なカプセルホテル〟体のドミトリー、そしていわゆる雑魚寝(広間)タイプ。これしか空いてなかったのだが、「寝るだけ」に加えて夜中&早朝のPC叩きという作業(船内ラウンジ使用)も考えて、お安いドミトリーにしてみた。まさに寝るだけならまぁいいかという感じだったが、ほとんど他の客もいなかったためにストレスなしでもあった。実際に、夜中まで外部デッキで潮風を浴び、風呂を浴び、PC叩きで、「かわたれどき」の朝4時過ぎには、白々としてきた空と海を眺めるため再びデッキへという過ごし方だったので、尚更ベッド(客室)はどうでも良かった。

 

 

▲そして神戸▼船上からは赤竜第2テストの戦場も

 

 

今回、船旅を計画した際には、新門司→東京(有明)という選択肢もあった。これが一番楽っちゃ楽だったが32時間の航海、夕方に出航して翌日徳島に寄港して翌々日の早朝に到着という旅程は、時間、消耗?(ストレス)を考えるとさすがに敬遠。神戸に着いて、浪速の知人に会ってから陸上で上京という選択に落ち着いた。

 

まぁ、2019年までの勤め人身分だと、諸々考えて半日(今回は乗船時間12時間ほど)かかる移動でさえ二の足を踏んだだろうが、多少なりとも融通の利く今の身分だと、こういう生産性の低い移動も悪くない。

 

2年後の地球の裏側でのイベントの際は、よもや太平洋を航海するまでの船旅マニアにならないことを祈るばかりではあるが…。

 

 

 

 

数週間をドメスティックなラグビーに集中してしまったので、たまには洋モノもーということでファイナルカードが決まったSRPを。

 

クライストチャーチの準決第1戦が行われた金曜は、あまり生産性のない案件に時間を奪われたため、最初に観戦したのは土曜ハミルトンでのゲーム。用事を済ませてのディレイ視聴になったが、スコア通り、否それ以上に力の差を感じた80分に。

 

現状のタスマン海峡の間でパスを交わすだけというフォーマットも疑問ではあるが、SRが現状よりも活性化するためにもオーストラリア勢の浮上には期待したいところ。豪州首都圏からやってきた野生馬に微かな期待を抱きつつも、やはり現実は厳しい結果に終わった。

 

立ち上がりは互いの強みを出し合う展開も感じさせたが、敗因となったのは敗者が自分たちのアドバンテージポイントだったラインアウトで致命的なミスを起こしたこと。読まれていたというよりは、上手く対処させられてしまったのか。そして、反撃の狼煙となるはずの後半折り返し辺りでの、相手司令塔ダミアンにやられたMTTつまりミラクル・トライセービング・タックルで、ほぼ夢を断たれた。勝者に目を向けると、トライ同数ながら、以前どこかのSNSでも呟いたように、スコアを獲るための形を持っていたのはレギュラーシーズンから変わらない。

 

この勝敗で、2022年にSRPと名乗ってから4大会全てNZ勢でのファイナルが確定。先に触れたように、微かな期待は起こらず、2027へのポジティブな鼓動も聞こえなかった。ここ10シーズンの豪州勢で最も輝いたブラッド・ソーン率いる赤軍すら果たせなかった王座は、2014年のワラタズ以来海峡を渡ることはない苦境が続く。

 

この厳しい現実は、勝ちっぱなしのNZをも真綿で首を絞めているのではないか。モアナの今季の躍進、ドゥルアのホームでの異常な強さと〝新しい風〟も起きてはいるが、2020年で南米のジャガーと日出る国の狼を追い払ってから、商業面も踏まえたリーグ自体の成長、進化は決していい方向には向かってないように思えてならない。

 

ゲームに目線を戻せば、ハミルトンをディレイ観戦の後には、一日前のクライストチャーチでのゲームも遅ればせながら視聴。こちらは、ハミルトンとは打って変わり、往年の赤青決戦よろしくテンションの張られた80分にはなったが、ホストの十字軍がようやく伝統の防御に凄みを取り戻す気配を感じさせた勝利だった。

 

このゲームもハミルトン同様に敗者のミス2つが致命傷になった。先ずは勝者の決勝点となった後半の「パンチ」。自陣ゴール前での、何でもないブルースボールのスクラムのはずが、つまらない小競り合いでの拳で十字軍に攻撃権を渡したところからスコアに繋げられた。そしてもう一個のミスも、7点ビハインドでの残り10分での#8ホスキンスのヘッドコンタクトというラフプレー。自陣22mライン内から展開した十字軍の選手の頭に、この元磐田の〝住人〟が衝撃を食らわしたことで、相手に容易な22内からのエスケープと、残り10分を1人多い人数で戦えるアドバンテージを与えてしまった。

 

映像を見る限り、敵陣22内で相手にプレッシャーを掛けようという必死の思いが起こした悪意のないプレーと感じたが、その後の40フェーズに届かんとした猛反撃を十字軍が守り切れたのも、この1人の差の影響がなかったとは言い難い。

 

勝者を見れば、2つのラフプレーにも助けられたとはいえ結果的に後半相手をスコアレスに封じ込んだ防御力が勝負を決めた。スコアではどう転ぶかという80分だったが、リーグワンV2を決めた指揮官の息子の驚異的なタックル数など、勝つための具体的な数値にも裏打ちされたゲームだった。

 

次の週末のファイナルは、2シーズンぶりの十字軍vs酋長の対決になった。その時の勝者は十字軍。そして週末のホームも。環境、背景を見るとホストチームに追い風もありそうだが、総合力、そして冒頭に書いたようにスコアする形もしっかりと持ち併せるのはヴィジターだろう。そこを覆すには、この金曜に青いジャージーに浴びせ続けた防御を、準決と同じホームスタジアムで、最強の相手に対してどこまで一貫性を持って継続出来るのか。

 

ヨーロッパ基軸の〝代理戦争〟は、ホームの巨大な舞台で〝アイリッシュ〟が〝世界王者〟を圧倒したようだ。クライストチャーチでの南北島決戦で笑うのは、トータルバランスの酋長か、盾の十字軍か。

 

 

「梅雨入りした模様」という、最近ありがちな歯切れの悪い季節感の中で、おじさん細やかな〝冒険〟をしてみた。

 

今宵の我が家のメニューが、冒険であり実験。それは…

 

『びちく米』

 

なんか隠微な響きの食べ物だが、興味本位でチャレンジしてみた。

 

そもそも、コメに対してそこまでの拘りも愛着もない。海外で米を食いたいと思ったこともないし、実際に和食屋に行くこともない。一昨年のフランスでも、丸々二カ月で米は一度も食べなかった。たぶん。

 

なので、あくまでも好奇心からの試食だったが…。

 

どこぞのドラ息子さんが「びちく」を放出したのが2週間前。たまぁ~にスーパーやドンキに立ち寄っても「備」の字もなし。カフェで暇つぶしにネット販売の様子を見ても、かなりの狂乱ぶりという印象で、容易に手にする可能性はないと感じていた。

 

それが、一昨日に、M木谷さんという方がオーナーのR天というサイトで、あっけなく予約購入できちゃった。幸い、まだ「びちく」じゃないこしひかりも冷蔵庫に残っていたが、興味本位で、さっそく届いたばかりのブツを焚いてみた。

 

 

 

 

で、肝心の味だ。もうすでに食された方もいるとは思うが、個人的な感想は、こんな印象だった。

 

「ふつうの米」

 

本来、固めの米を好むため水は少な目が流儀だが、「びちく」ちゃんは、逆に標準より気持ち多めの水で。味を確かめるために、日常的に白米に混ぜて使う玄米、麦系の食材は使わずピュアな「びちく米」100%で食べてみた。

 

確かに艶っぽさが若干少なく、米らしい香りもすこし弱いとは感じたが、では、自宅の夕飯や町の定食屋で、前置きなしに出されたら違和感なくフツーに食べていただろう。今宵のお米のお供がキムチと昨晩カレーだったのは、味を確かめるには最悪の組み合わせではあったけど、まぁ、舌音痴に育ててくれた親に感謝しかないな。

 

 

▲「4年産」を見るとすこし心が揺れたが、味は思ったよりも…

 

 

明日残りを食べてみて、何か変化がありかも知れないが、すこし恐る恐るの初体験は拍子抜けする結果に終わった。

 

でも、いずれにしろ5㎏で¥4~5000ってのは、主食の値段としてはダメだよね。

 

 

 

ようやく宮崎メンバーが発表された。

 

当初35人とされた枠は37人に微増。菅平でのサバイバルからは16人が〝生き残り〟、リーグワン4強からは、エディーが当初話していた人数から3増の18人が選ばれた。因みにノンキャップも16人に上り、37人の総キャップ数は334。1人平均でほぼ9キャップと相変わらずの若さだ。

 

既読の方も多いかと思うが、数日前のコラムもご参考までに。

 

 

 

以前に呟いた通り、これから海外に挑む2人は参加し、すでに海外でプレーする選手も見通し通りとなった。

 

エディーによると「ジャパンXV」として臨むマオリ戦は、コンディションなどの理由次第では追加補充した選手も加わる可能性もあり、その後のレッドドラゴン戦も、昨季キャンプでの負傷者続出という状況を踏まえれば、今回の37人にプラスした顔ぶれで編成される可能性もあるかも知れない。

 

会見に同席した永友洋司GMは、8月のPNCカナダ戦までの期間に、エリジビリティ―をクリアした選手が追加招集される可能性もあるとしている。7、8月という時期は、海外から参入する選手が来日、登録する時期でもある。具体例を挙げればLOハリー・ホッキングス(サンゴリアス)も7月のチーム合流と聞く。

 

先にもお伝えしていたが、同時に今季のスローガンも発表された。

 

「超速 As One」

 

いつ世界中のラグビー関係者が「One」というワードから解放されるのかと、少々溜息も出たし、なんだか新鮮味はない。新鮮味がないなら、いまだ未完成領域もふんだんにある「超速」だけをシンプルに貫き通しても良かったのではないかと感じさせられた。

 

で、メンバーである。

冒頭に触れたように、JTSからの16人を「も」とするか「しか」と感じるかは、皆さんそれぞれ思いがあるだろう。個人的には、多いか少ないかよりも、ポジション毎に色々思う所がある布陣と感じている。

 

ちなみに、ここらも参考になるかもね。

 

 

 

 

最初に引っかかりを感じたのはフロントロー。昨季は奮闘したスクラムもあったが、総じては「まだまだ」という印象。若さゆえのナイーヴさも感じた。シンプルな押し合いでの良し悪しというより、大きく若手に舵を切ったことも響いて、駆け引きに長けた選手がいないのだろうかという印象。そんなスクラムを、中4人がノンキャップという若いフロントロー9人がどう組んでいけるか。まだセレクション段階の菅平でも、昨季から更に低くシンクするスクラムに取り組んでいた。キーワ―ドは「芝」。芝に膝が触れる程に低く組んで対抗しようという狙いだが、相手のいる本番での効果の程はいかばかりだろうか。

 

今回選出された選手も、機動力系フロントが多く、そこは「超速」というコンセプトから考えれば正しいセレクションかも知れない。だが、まさに昨季の苦闘や、世界のティア1テストを観てもセットピースの重要さは高まっている。もちろんリーグワンでも同じ傾向はある中で、この若く、機動系の選手らがどこまで生きたボールをBKに供給出来るかは一つの肝になるかも知れない。「超速」でより効果的に相手にプレッシャーをかけるためにも、セットプレーの「ある一定以上」の奮闘はマストのように思うが…。勿論、このご時世スクラムをフロントローだけで組むとは考えていないが、2列目からの押し込みも、そこまで長けた顔ぶれとは言い難い。

 

夏のシリーズのハイライトとなる〝赤竜〟戦は、彼らの物悲しい連敗記録ばかりが取り沙汰されるが、真冬のテストを観ても、ジャパン相手にスクラムで「ぶっ込んでくる」可能性は十分にある。チームがまだまだアンダーコンストラクティングの赤竜にとって、スピードで勝負してくる桜のジャージーをどうスローダウンさせるか、しかも昨季のテスト戦をレビューすれば、スクラムで勝負を仕掛けようという選択肢は十分あり得るだろう。例えチーム状態がボロボロだとしても、決して侮ってはいけない対戦相手だということは忘れちゃいけない。

 

2列目に関しては、スティーラーズからワイサケ・ララトゥブアが選ばれたのはグッドチョイス。チームではBRが多かったが、このポジションだと彼のフィジカルばかりじゃないワークレートが生かされていた。エディーは「4番、そして6番で考えている」と話すが、まずはインタナショナルのステージで、自慢のワークレートと接点でどこまでファイト出来るかを見てみたい。

 

同じような位置づけの選手にはなるが、コラムでもスポットを当てたヴェティ・トゥポウ(ブルーレヴズ)もブラインドFL中心に起用される見通しだ。インタビューでは「学び」「成長」を自身に科していたヴェティだが、エディーもその取り組む姿勢は高評価。天性のラン能力を持つフィジアンであり、少年時代の同国国内100、200m〝銀メダル〟のスピードもテストで見てみたい原石だ。昨季ブレークしたワイサケの同僚、ティアナン・コストリーが怪我(手術)で不在なのは残念だが、この2人が穴を埋めるようなことがあれば、今後への大きな収穫でもある。

 

 

 

 

ミッドフィールダーも、すこし考えさせられる布陣となった。基本は4人が争うことになるが、これまで通りの顔ぶれで〝上乗せ〟はナシ。この編成でエディーはすでに満足しているのか―と聞きたかったが、「一人2問まで」というなんだか残念な質疑応答のルールのため、聞くのを断念。この布陣に上乗せしてラインをドライブ出来るパスワーク、間合いの作れるパッサーや、ショートレンジでの一瞬の加速で防御を崩す、若しくは半ズレさせられる足を持ったアウトサイドなどの上乗せが欲しかった。アウトサイドがかなりの数を占めるのを考えると、尚更ボールとラインを動かせる人材の薄さが残念だ。

 

SH、SOのHB団も、大きな上乗せはなかった。#9はスピード系の3人が揃い「超速」の色彩が強まる。菅平でのパス練習を何度か見たが、今回は選外となった北村舜一郎(ブルーレヴズ)、土永旭(イーグルス)が、ハーフパスのスキルだけでは抜群の上手さを見せた一方、実戦的なメニューの中で生きたボールをBKラインに供給していたのは福田健太(サンゴリアス)。ここは、リーグワンレベルかそれ以上のステージで、どんなタイミングでボールを捌く必要があるのかを肌感覚で知ることの一日の長があるように感じられた。個人的には〝第3の9番〟は経験値を投資する世代を置くべきだとは考えるが、エディーはこの3人を使い分け、使い比べていきたいのだろう。

 

#10もサムの加入で、プライオリティーが変わる可能性は十分にあるが、他の3人の候補は昨季からの継続メンバー。メンバー表ではSO、FBの並びに2人ずつが配されるが、4人全員がFB兼務という意思づけで、この傾向はさらに高まっていく気配だが、#10にしても#15にしても、もう一枚存在感のあるカードを欲しいと感じるのは贅沢すぎる欲望だろうか。

 

まだ秋のテストシリーズ後のハナシだが、2027年ワールドカップの組み合わせ抽選会は今年年末に行われる。その時点、つまり今季のテストシリーズ終了時でのワールドラグビーランキングが、抽選会でのシード(バンド分け)に大きく影響する。今季(秋季)は、育成よりも勝敗に拘り、勝つためにプライオリティーを置いた編成でもいいのかと、個人的には考えている。

 

最後に負傷、手術等での不参加選手について。会見ではエディーは「13人が来られない」旨を話している。主な不参加選手はPRオペティ・ヘル(スピアーズ)、CTB立川理道(スピアーズ)、CTB/WTB長田智希(ワイルドナイツ)、WTBジョネ・ナイカブラ(ブレイブルーパス),FB矢崎由高(早稲田大学3年)。合宿、テストマッチ期間に体調が回復した選手については、再招集される可能性もあるという。

 

 

 

先週末の〝お山〟でのおはなしを今朝アップした。朝9時から、東京西部エリアへ次回コラム用の取材に出向いたため、ご連絡が遅くなったが、簡単にお知らせだけ。

 

平たく言えば〝代表セレクション合宿だが、代表付広報の尽力もあり、概ね思い描いた顔ぶれに話を聞くことが出来た。

読んでいただけば判るように、あくまでも個人的にスポットを当てたのは5人。もちろんそれ以外にも、才能、可能性に溢れた原石が、合宿地にも近い鬼押出しのようにゴロゴロいたのだが、国内シーズンでのパフォーマンスも踏まえてピックアップした。

 

 

 

 

勿論、この5人が「宮崎確定」などという占い師のごときハッタリで選んだ訳ではなく、本記でも触れているように、2027年を見据えた上で、今回の「菅平」の中からポテンシャルを湛えた〝蕾〟として選んでいる。

 

これもコラムで触れているが、エディーは今回の合宿の選外者、つまりリーグワントップ4チームからは「15人」を選んでいると話している。囲み取材で聞いた時の印象は「結構少ない」だったが、昨季から唱えるように〝新たな力〟への期待感が大きいということだろう。ま、2年余りという〝残り時間〟を考えると「投資」にどれだけの時間を昨季は議論の余地も残るのだが。

 

 

 

 

コラムでは、極力「選手」にスポットを当てている。もちろん、この合宿が「組織」を高め、固めることよりセレクションを主眼としているからという当然の理屈からだ。だが、この旺盛なHCは、既に戦術の熟成にも着手している。公開された練習を見る限りは、ボールを積極的に展開するスタイルは昨季以上に楽しめるだろうと期待しているが、世界で(一部国内でも)トレンドになろうとしているライン攻撃での〝短い内返しからの(再び)外〟という楕円の軌道に、細やかながら期待感を抱いた。

 

夏の対戦相手である「マオリ」「赤竜」レベルなら、ここらへの対処もしっかり敷かれる可能性も十分あるが、そこをどう崩していくのか。宮崎を経由しての外苑前、小倉、神戸での仕上がり具合が楽しみだ。

 

個人的に注視したいのは、あまり専門領域ではないのだがセット―ピース。〝お山〟の上では、ありがちではあるが「シンク」の意識を重視したスクラムに取り組んだ。セオリーといえばセオリーでもあるが、コーチ、選手が盛んに使ったワードが「シバ」。どこぞの宗教の神でも、弁当の付け合わせでもなく「芝」を意味している。つまり組んだ時に、膝がグラウンドの芝に突くほど沈み込む意識で組むためのワード。その成果が、黒ジャージー、赤ジャージー相手に見せられれば、秋への、そして2027年へのいいワンステップになる。

 

 

▲右からエディー、鐘司、雄飛丸。これから様々なステージで日本ラグビーを支えていく3人だ

 

 

ラインアウトについては、宮崎から参入する連中に負う部分もあるが、〝お山〟でも前鈴鹿の住人・伊藤鐘司が精力的に2019年までの経験値と、その後の学びを落とし込んでいた。昨季からアシスタントコーチを務める麻田一平も然りだが、元レヴズFL三村雄飛丸もオブザーバースタンスで参加。代表キャップ数やワールドカップ出場の有無、それぞれ異なるキャリアを持ちながら、日本ラグビーをプレーヤーとして支えてきた男たちが、それぞれの立ち位置で代表強化の現場に立つことは喜ばしい。

 

取り敢えず、今回は〝お山〟に登った35人から、微かながら2年後への輝きを放った5人にスポットを当てたが、本当の勝負は16日からの宮崎だ。

 

Road to 2027の真剣勝負の夏が始まろうとしている。