今季のリーグワンは、長く日本ラグビーを支え、盛り上げてきた男たち、個人的には様々な形で長い付き合いになった選手たちが、数多くジャージーを脱いだ。
その中で、コラムに書いたのは、この男だった。
コラムの中でも触れたが、あの一言への〝回答〟をしなければならないという気持ちもあった。だがそれ以上に、完璧な聖人君主でも極悪人でもない、独特の人間臭さは書き残す価値は十分あると判断した。勿論、今季の引退者の多くは同様に人間臭い男ばかりでもあるが。
垣永真之介というラグビープレーヤーの全てを書き尽くしたというものでは到底ないが、東京にやって来てから見つめてきた足跡はなんとか認めた。多くの選手同様に、その活躍を新聞記者として、フリーランスライターとして充分には文章に出来なかった申し訳なさは痛切に感じる。そんな罪滅ぼしとまではいかないが、最後の〝一行〟は活字で残しておきたかったし、残すべき存在だっただろう。
パッションを持ちながら、ヘンにウエットにならず、どこまで真剣でどこまで受け狙いか――というコメントが次々と口を突く。だが、本気か冗談かは問わず、その言葉には、偽りのないストレートな思いが籠る。自分の想ったこと、感じたことを表現する――それは言葉でもだが、コラムでも紹介した行動=事業でも、特有の感受性を感じさせる。そんな話ぶりも、カッキーの大きな魅力かも知れない。
同時に、エリート畑を突き進んできた経歴の中でも、ファン、選手への眼差しは決して下向きにならない。ここは根っからの人間性も大きいが、ラグビー選手としてのキャリアの後半の苦節も影響しているのかも知れない。コラムでも紹介した立川ハルさんとのラジオの下りは、そのおかげでファンの声をダイレクトに聞けたこと、そんな声に有難みを感じたカッキーの感受性がそうさせているのだろう。
まぁ向上はほどほどに、概ねはコラムに書き残したので、拙文ご一読を。

