巨大な原石についてのコラムをアップした。
本山佳龍19歳
昨季は、高校、U19ジャパン双方の選出から失意の負傷離脱という悔しいシーズンを過ごしたが、プロラグビー選手としての1年を過ごして、一回り成長して戻って来た。
U20代表候補合宿の合間に時間を割いてもらってのインタビュー。本人は「覚悟」という言葉を何度も使ったが、勝負はまだまだこれからだ。昨春入団した静岡ブルーレヴズでは、まだ練習試合のみ。インタビュー時には、3試合をベンチから出場した。リーグワンデビューもこれからだが、アジア止まりの国際舞台では、初の世界規模のジュニアチャンピオンシップ、そしてその先にある〝本物〟の桜のジャージーとチャレンジが続く。
ポテンシャルは間違いない。だが、書き並べた夢を掴める保証は何もない。才能を湛えた多くの原石を長らく見てきても、恵まれた資質を自身が磨き込む努力なしに成功を掴んだ選手はいない。後は、どこまでラグビーを向き合っていけるかだ。
話を聞いていて感じるのは、どんなに逆立ちしても都会では味わえない豊かなな自然と家族の愛情の中で育まれた怪童が、今度は静岡ブルーレヴズ、そしてユース代表という楕円の恵まれた環境の中で育まれているということ。そんな環境を用意されたのは、親からもらった世界規格のサイズのおかげではあるが、それだけではない。一途な取り組む姿勢や人間性。控え目ではあるが、自分自身を成長させたいという野心が、周りの大人たちに「応援したい」気持ちを起こさせる。
静岡BRという、リーグ随一のスクラムに誇りを持つチームでスタートメンバーに入るのは、19歳の少年にとっては容易な挑戦ではない。だが、このチームで揉まれることは、掛け替えのない恵みでもある。磐田で揉まれ、仕込まれて、3か月後の世界トップ16との〝テスト〟での学びから、新しい本山佳龍が見られるはずだ。

