てなことで、本日のアワード。皆さんどんな評価でしょうか?

本当は〝後出しじゃんけん〟しないように発表前のお知らせ予定が諸々遅くなり、後出しに。

ヨシダはこんなⅩⅤを数週前にリーグに送りました。

 

だいぶ頑なな「推し」もありますが、あまり人気投票にならなければという気持ちも込めて(一部人気投票みたいだけれど)。

 

得票結果のデータというのもあるのだけれど、あまり公表するものでもないのかなと若干の忖度をしているが、その数字を見ると、記者投票も人気投票のように感じてしまうのも最近の傾向。しかし、それも止む無しの現実でもある。記者諸君が、会社から求められる原稿のために、幅広く選手を見るのは難しくなってきている。そのため「求められる取材対象≒人気者」という公式に則って、そのような投票になってしまう。

 

で、そんな思いもありながらの小生の今季ベストはこの15人だった。

 

 

P R 木村星南(ブレイブルーパス)

H O★堀江翔太(ワイルドナイツ)

P R★伊藤平一郎(ブルーレヴズ)

L O ワーナー・ディアンズ(ブレイブルーパス)

    ル―ド・デヤハー(ワイルドナイツ)

F L★ラクラン・ボーシェー(ワイルドナイツ)

   ★ジョーンズリチャード剛(ブルーレヴズ)

NO8★リーチマイケル(ブレイブルーパス)

S  H 小山大輝(ワイルドナイツ)

S  O リッチー・モウンガ(ブレイブルーパス)

CTB★リカス・プレトリアス(スピアーズ)

       ディラン・ライリー(ワイルドナイツ)

WTB★マリカ・コロインベテ(ワイルドナイツ)

     ★松永貫汰(スティーラーズ)

F B★野口竜司(ワイルドナイツ)

 

新 人★ティエナン・コストリー(スティーラーズ)

【注】★はベストⅩⅤ選外選手

 

 

今季はあまり難しい投票じゃないかなと思ったが、15人中8人、新人賞も含めると9人が〝外れ〟だった。

 

 

 

 

トータルバランスで評価した選手もいるが、多くはマイナスポイントを認めながらプラスポイントを優先しての評価。もちろん、あまりにも深刻なネガティブファクターで選外となった選手もいる。かなり一貫性のない評価という現実は甘んじて受け入れるしかない。

 

でも、本日の「XV」を見て、若干ケチをつけたいのは、やはりあまりにも「定番」の顔ぶればかりということ。確かに誰もが文句のない実力を持つ選手だが、実は彼らと大差ないポテンシャルを持つ、やや地味目の選手も少なくはない。「耳の穴かっぽじって」ではないが、目ひん剝て丁寧に見れば、そんな素材が結構いるのが、いまのリーグワンの現実でもある。

 

それにしても表彰項目が多すぎる。そのためアワード自体の開催時間も長くなる。試行錯誤は歓迎するので、シーズン毎のトライアンドエラーもあっていいが、タイトルのリストラクチャリングもあっていい。

 

ディビジョン1のMVPよりリーグMVPのほうが誇らしいし、いい取り組みに拍手を贈りたい人情はわかるが、各チームの事業の甲乙をつけるのもいかがなものか。よりシンプルで、本当に評価されるべきものを評価する〝あり方〟があっていい。

 

ちなみに、リーグとしての総括、新シーズンへ向けた方向性も、東海林一専務理事が話している。

 

すでに表明しているものも含めてだが、開幕は昨季同様12月半ば。従来医通りテストウィンドーの明けにスタートする。リーグ戦試合数は18に、そしてプレーオフは6チーム(準々=リーグ3位vs6位、4位vs5位→準決=1位シードvs準決勝者Ⅰ、2位シードvs準決勝者2→決勝)に拡大される。

 

一方、あまり変革できないのはクロスボーダー。昨季のシーズン途中の海外2チームという枠組みからの変更を進めているが、24-25年シーズンに大幅な変更は間に合わないという。来季に限ると現状維持あたりだが、チームから評判のよろしくない昨季のようなシーズン途中という日程はなさそうだ。その一方で、よりクオリティーの高い大会へ向けては海外リーグ、チームとも話し合いが続いている。入替戦については、自動昇降格には否定的、出場チームの数は検討中だという。

 

個人的には深刻な問題と考える現状の「カテゴリー制度」については、なかなか踏み込めない現状が続きそうだ。カテゴリーAは改善されない見通しだ。高騰する外国人選手の獲得合戦も、リーグ側も様々な情報を吸い上げながら練っていく方針は表明しながら、現時点ではあまり有効な手立てが打ち出せない様相。よく取り沙汰されるサラリーキャップについては、プロアマ混在のリーグでは難しいという専務理事の説明は、複数チームの首脳陣も指摘している。だからと言って、マネーゲームの過熱はチーム運営、そして場合によっては親会社からの支援、スポンサーシップにも影響する。サラリーキャップに変わる枠組みを早急に準備するべきだろう。

 

日本全土でのラグビー普及、嚙み砕いてラグビーが多くの人に親しみを持ってもらえるためには重要だと感じている地方開催に関しては、来季もチーム任せ。ホストチーム不毛地帯でのラグビー交流会などリーグ主導の積極的なアクションは、あまり期待出来ない。