春口廣監督の〝第2章〟後編をアップしました。
第2章というよりは、内容は関東学院大時代の足跡を振り返っていますが、これは、どこかで書き残しておくべきという判断で。
チームが大学最強の座から転落し、今季も関東大学リーグ戦2部とうう位置づけをみれば、関東学院大での取り組みは、結果的に失敗だったという見方も出来るかも知れません。
だが、日本ラグビーが燻り続けていた時代に、ボールをグラウンド広く展開してトライを目指すラグビーで大学ラグビーを席巻した事実は、取材者として目の当たりにした者として記す義務があるのだはないか。そんな思いで書いた後編です。
圧倒的な強さを見せる現王者・帝京大、相変わらず人気面なら早稲田や明治が抜きんでている。だが、コラムの中でも書いたように、本当に失礼ながら、指揮官が語った「雑草」たちが、笑顔でワイドにボールを展開して走り続けるスタイルは、歴代大学チャンピオンの中で異彩を放っている。
春口監督が73歳になったいま、関東学院大と同じ成功を新たな挑戦でも再現出来る保証は何もない。だが、あの頂点に駆け上がるまでの時代に築いたものの中で、1つでも2つでも、そのエッセンスを注ぐことができれば、新天地のチームにも素晴らしいDNAが引き継がれることになる。
奇しくも多くの教え子たちが、様々な女子チームの指導者になっている。
〝釜利谷シンジケート〟のネットワークを最大限に活用しながらチームを鍛え、良き時代の文化を植え付けれることができればと願うばかりだ。
それが出来れば、73歳の第2章は稔りあるストーリーになる。