一昨年から何度か紹介してきた〝ゴロー先生〟こと松山吾朗先生に、この1年、そしてこれからを聞いてきた。今回は3本立てで用意していますが、1本目は、昨春、静岡聖光学院監督に就任しての1年の取り組み語っていただいた。

 

 

 

 

ゴロー先生ご自身は、平塚工時代と同じ神奈川在住なので、取材も自宅周辺のほうが、こちらも都合いいのだが、なかなか機会もないと判断して静岡駅まで。

コラム冒頭でも書いたように、小高い丘の上のこじんまりとした学舎は、山と海に抱かれた穏やかな空間だった。

 

ZOOMなどで情報交換もさせていただいていたが、直接お会いしてのハナシは、ゴロー先生らしく、理想を持ちながらもいまのチームが持つリアルもしっかりと指摘するものだった。静岡聖光学院がこれまで築いてきた、このチーム特有のやり方の中にも、やはり現実からすこしずつ遊離してしまうもの、形骸化するものがあるのが現実。理想と現実は、どこにでもある。

 

昨年11月の花園予選決勝は、どぅしても都内で取材が決まっていて見送ったが、敗退の報を知り連絡を取ったゴロー先生が、予想以上に敗戦に落胆していたと感じた。

今回の取材で話を聞いて感じたのは、先ずは3年生のために勝ちたかったという思いと同時に、やはり花園出場を果たして、理想と現実、新シーズンに着手するもの、変えていかないといけないものを語りたかったという思い。

 

中編、後編もあるので、初回の能書きはこれくらいにしておきましょう。