ようやく最終回をアップしました。

 

最後に書きたかったのは、ツッチーさんのビジネスマンとしての期待感。そして、企業の最前線に立ちながらも、夢を見せることの大切さを持ち続ける姿勢。見方を変えれば、夢が大切だということを忘れないツッチーさんだからこそ、生き馬の目を抜くような世界で戦い、結果を残してきたのかも知れません。

 

 

 

 

ただし、目指す頂への道程は、順風ではないはずです。

名誉職として会長の座に安穏としているだけでは、辿り着けない道であるし、何も変えることはできないでしょう。

勝負は、ツッチーさんがサントリーというトップ企業で戦い、乗り越えてきた中で身に着けた経験値やスキル、そして常識を、どこまで協会の事業に生かすことが出来るか。社会の常識を、どこまで協会に落とし込めるかにかかっています。

 

常識を浸透させるなんて簡単な事ー

そう考える方も多いはずです。でも、実際には常識ではない常識が染み込んだ組織を、常識的な組織に変えるのは容易な事ではありません。何十年という時間に染み付いたものは、ちょっとした洗剤では落とすことはできないのです。

 

誤解を招きたくないのでお断りしておきますが、JRFUが非常識極まりない集団であると告発しているのではありません。

個人個人は極めて常識的であり、情熱的な人が沢山働いています。

でも、組織となると、すこし違って来る。

ちょっとした気遣い、細やかな配慮。自分たちの基準ではなく、相手側の立場で考えること。こんな些細なことが出来るだけで、その組織は随分と変わったように感じられるものです。

 

これまで取材を続けてきた個人的な感想ですが、協会内外の多くの人たちが、自分の本業、つまろ世間で使うアタマと、協会の仕事・事業で使うアタマを別に持っているように感じています。

「企業の常識はこう。でも、ラグビーだからね。頑張ってくださいね」

とね。

 

大事なのは世の中の当たり前を、組織の中でも当たり前にすることです。

妙な物分かりの良さは必要ありません。

そこを、ツッチーさんならできると期待しているのです。

 

まずは、あの小さな小さな北青山のオフィスにある沢山の壁を全部取っ払うことからやってみてはいかがでしょか?