2018年7月21日
熊谷守一、気になる画家。
仙人のようなおじいさんというイメージ。
岐阜の山の中で絵を描いていたと思っていたけど、
東京で、隣にマンションがたたるようなとこで生活していた。
熊谷守一役、山崎努 妻、樹木希林
たぶん昭和47年。豊島区、モリ92歳。
妻と、お手伝いさん(独身、けっこうな年)と3人暮らし。
この家にこもって、30年外に出たことがないと言われている。
そうは大きくなさそうな庭だけど、木々が生い茂り、
モリが自ら掘った池があり、いろんな生物が棲んでいる。
日々、それらの観察に興じているようだ。
だけどいろんな人がやってくる。
信州の温泉旅館から来た「雲水館」の主人、
熊谷さんにどうしても字を書いてもらいたい。
旅館の看板。
最初は書かなそうだったけど、信州から来たと伝えたところ、
えらい遠くから来たことに感動して書いてくれた。
息を飲んで見守る人々。
だがしかし。
「無一物」
旅館の名前変えれば?とか言われる旅館の人。
でも、表札が盗まれる。
それは価値があるということで。
その後、雲水館のおみやげのまんじゅうの箱のフタを使ってたけど、
それも盗まれてる。
自由人ですね。
日がな1日、蟻の観察。カマキリの観察。猫と会話。
蟻は左の2番目の足から歩き出す・・・
モリを撮影し続けるカメラマンはそう言われて、
真剣に蟻を見つめるけど、わからない。
(そもそも止まってない)
ドリフ全盛期。
荒井注がやめて志村けんが入ってきた。
お茶の間でそんな話題もでて、日常生活の中
なぜか金ダライが落ちてくる。
ゆるやかに、おだやかに過ぎるモリの時間。
対象物を観察して、ズームしていく感じは、「モネの眼」に近い。
そして自分の世界の庭を構築していく感じは「モネの庭」か・・・?
おだやかな時間のまま、物語は終わるのかと思ったら、
山場が。
勲章受章の電話。
・・・いらないそうです。
そして、招かざる客が。
建設中のマンションの地主さんと現場監督?
反対派の学生をなだめてほしい、と。
(マンション反対!熊谷画伯の庭を守れ!とか周囲にビラを貼っている)
居留守を使って、妻がなんとか返そうとしたら、
現場監督が不思議な行動・・・
トイレに隠れていたモリに、息子の絵を見せて、
これって天才かと聞く。
モリは、ヘタだ!
と言うが、「下手も絵のうち・・・」
と哲学的な?アドバイスをする。
そしてなぜか大量の肉を買ってきてしまったお手伝いさん、
その肉をどうするかみんなで考えた結果、
マンション建設現場で働く人を招待し、
歓迎ムード???
高層マンションができると庭がほとんど日陰になる。
池の付近は日が当たる。
だから池を埋める決心をした。
その手配は、現場監督がしてくれることに。
そんなこんなで、引き続きおだやかな日々。

映画館を出たら、猫がいました。

同じ三毛だけど・・・遊んでくれない。
























