私が飛行機に興味を持ったのはDC-10やMD-90が現役の頃で、機内禁煙が実現したばかり。まだ簡単にコックピットを見せて貰える時代でした。
十数年前の羽田空港はB747で溢れかえっていましたが、それがつい最近の事のように思えてしまうのは、ジャンボの強い存在感による物かもしれません。
747シリーズも初飛行から50年が過ぎ、世界中で退役を迎えています。個人的にはずっと避け続けてきた機材ですが、最後に747らしさを味わうために乗り納めして来ました。
機種: B747-400
バンコク発 - 羽田行き TG682便 2018/08/11
22:45発-06:55着 飛行時間:6時間10分
シート:01A(Fクラス窓際席)
夢にまで見たジャンボジェットとご対面。
タイ航空の飛行機は各々の船名があり、この機体はSIRISOBHAKYA(シリソブハキヤ)と言います。
近くで見ると、クジラのような巨体ながら不思議とスマートで、他のどの飛行機とも違う優雅さが漂います。
このフライトは私にとって、記念すべきファーストクラス初体験。
ただし素直に喜べないのが、本当に乗りたかったのは2階最前列のビジネスクラスだった事で、理由は最もパイロットに近い座席に座りたかったから。
ビジネスクラス >> ファーストクラスが成り立つ価値観もあるのです。
このシートは、オープン型の旧仕様。
新型(流行りの半個室型)を期待していたので少し残念でしたが、いざ搭乗すると良い意味で裏切られました。
写真では分かりにくいのですが、Aコン全体的に圧倒的な開放感があります。
プライバシーを得る贅沢もあれば、あえて仕切りのない贅沢もある事に気付かされます。
開放感といえば、一番気に入ったのは窓でした。
1席あたり4枚並んだ窓と、シート〜壁の適度な離れが、窓を流れる景色を最高に綺麗に見せてくれました。
さて、B747の特徴と言えば、静かな機内。私の足から1.5m前方で、機首先端は時速1,000キロ近くで空気の壁を切り裂いていますが、その音はどこか遠くの世界であるかのように静かです。
エアバス的な密閉感さえ感じる静けさではないため、離着陸時にはエンジンの吸気音が聞こえますが、耳に優しい音質です。
B747は、航続距離・速度(コンコルドを除き最速)・独特の揺れの少なさ等、各国のフラッグキャリアの顔に相応しい特徴を備えていましたが、A350・B787の登場により、もはやアドバンテージは無くなりました。
こんな良い飛行機が退役していくのは残念な事ですが、実際に乗り比べる事で747が古く見えたのが結論です。
それでも、搭乗ゲートから機体を眺めて「この飛行機なら頼もしい」と思わせてくれる安心感では、747を超える飛行機は現れないかもしれません。
大衆が飛行機に乗る時代を切り開いたのはB747と言われてます。初めて飛行機を体験した当時の人達も、おそらく私と同じような高揚感を持って747に乗り込んでいったと思います。
LCCが当たり前になった現代、こんな楽しみ方もいつか忘れられていくのでしょう。
…気が向いたらエミレーツ A380についても書きます。







