テレビで某宗教団体の特集をやっていた。
その中で入信を希望するある若者が取り上げられ、インタビューを受けていた。
その若者は「もう洗脳でも何でもいいから自分を変えたい変わりたい。そしてもっと優れた人間になりたい」と語っていた。
その宗教団体そのものの是非等々は置いておいて、この若者のこの言葉だけを聞くと、「素晴らしい。その向上心を持ち続け、更なる優れた人になれるよう頑張ってください」なんて言葉をかけ、更には自分の子供たちに「お前たちもこういう志の持てる人間になりなさい」なんて言う親まで出てくるかもしれない。
そこまでいかなくても、少なくとも世の中の大半はこの言葉に肯定的な考えを持つように思える。
でも、僕は思った、この言葉を肯定的に受け止めたり応援したりしてはダメだ。益々この若者の苦しみは増大し、そこから抜け出せなくなってしまう。そして偽りの人生でこの世を終えてしまう。
この若者の問題は何か。
それは自己否定しているところにあると思う。この若者は自己を肯定できていない。
世の中の常識や価値基準等で自分の本質を測ってしまっている。
違うんだよ。世の中の常識や価値基準は、この世間を生きていくうえで他人とぶつからない為の単なる道具に過ぎない。自分の本質はそんな安っぽい道具で測れるものじゃなく、もっと高次元の高尚なものなんだ。だから、そんな安っぽい道具なんかに囚われずに、自分を温めて行きなさい。
って言ってあげたい。
