東大寺 修二会
油はかり
2/18は修二会で灯明に使用する菜種油の「油はかり」が行われる日
二月堂 南出仕口にて
油を納入する「百人講」
箱の文字書きは狭川普文師
油を量り入れる桶と計量の棒。
二月堂で使われる燈明油は、数年前から
愛知県岡崎市の太田油脂株式会社が御寄進されているのだそうです
桶に灯明油を計量棒で量って流し入れます。
堂司が正面に座り、処世界、堂童子が「油はかり」に立ち会います。
二月堂常住の真っ黒な油壺に注ぎ込みます。
油壺は3つあり、それぞれ一斗三升、一斗二升、一斗の油を
はかり納めることになっていて、油が壺に納めれられると封がされ
さらに油の量を書いた付け札がそれぞれに付けられ
本行がはじまるまで礼堂に置かれるのだそうです。
百人講
ご近所のM家が代々東大寺出入りの油屋
だったということ。(記録に残っているだけでも200年以上遡る)
二月堂修二会を「灯明」の面で支えた「講」が、このM家を中心にした
「百人講」で、こちらの記録も200年前には存在していたとのこと。
何年も前に油屋はやめられているM家ですが、「百人講」はそのまま存続して、
今も修二会の「油はかり」を受け継がれておられます。
2019・2・18