年賀状と暑中見舞い以外で、友人知人から「郵便はがき」を受け取ったことって最近は全然ありません。以前は、お互いに旅行へ行くたびに絵はがきを送りあう友達もいたけれど、それってどれくらい前のことだったか。
私に届く「郵便はがき」=「ダイレクトメール」になって久しいですが、ある日ポストの中に、郵便局の付箋が貼られた絵はがきが1枚ありました。
「この郵便物は、号棟・部屋番号不明でありましたが、調査しましたところ判明しましたので配達致します。是非、差出人様に正当な住所をお知らせ下さい。」
同じ市内に住む伯母からのもので、調査があったからか、5日もかかって届きました。伯母の住所はしっかり書いてあるので「宛先不明」で返送しても良いのに、日本の郵便局は親切ですね。
「私のところへはいつでも寄って下さると嬉しいです。」「是非お寄りください。お待ちしています。」「ゆっくりお話しもしたいです。」
四捨五入すると90歳になる伯母からこんなメッセージを受け取って、しかもそれが自転車で僅か5分の距離なら、もし行かなかったら「私って何?」ってなるでしょう。
本当に偶然、メルカリSHOPでトルコ桔梗の花首が買えたので、これを手土産に伯母の家へ向かいました。
ヨーグルトのパックに水を入れて花を挿し
自転車に乗せて。(去年買ったリサイクル自転車です)
伯母と会うのは伯父の葬儀の時以来で、2年9ヶ月ぶりでした。同じ市内だけど新型コロナもあったし、伯母も体調を崩していたし。でもこの会わなかった期間にすっかり小さくなってしまって、明るく話しかけるのが少しきつく感じました。腰も曲がって、若い時と比べると11センチも背が縮んでしまったという伯母のシルエットは、私が覚えている伯母とはあまり違っていて。
持っていったトルコ桔梗の花首は、とても喜んでくれました。早速手持ちの花瓶へ。
花農家さんから直接買うなんて、私が花好きな姪だと何か勘違いされてしまいました。でも、まぁいいか。
自分の事を色々聞かれるのが苦痛で、親戚付き合いから遠ざかっていた時期も長かったけれど、伯父が亡くなった時の母の言葉を借りると「こうやって、1人また1人居なくなるのよ」だから、時間はあまり残っていない。たまに伯母の家に顔を見せに行かないとなあ。
帰りに「ミックスナッツ缶」をお土産に貰いました。「トルコ桔梗」が「ミックスナッツ缶」になりで、ふと小さい頃に読んだ「わらしべ長者」の話を思い出しました。(でも「わらしべ長者」は物々交換を続けていく話だから、ちょっと違うか)
トルコ桔梗は、手持ちの花瓶にちょっと挿しただけでも充分かわいいと思いましたが、活け直した写真が翌日送られてきました。とても楽しんでくれているみたいで、嬉しいです。
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