新卒で入社した会社は、今思うと大変恵まれていて、30歳になると春の職場検診の他に、希望者は3,000円で人間ドックを受けることができました。当時の上司が女性の係長で「女の子は何があるかわからないから、まだ若いから大丈夫なんて思わないで、人間ドックを受けた方がいいよ。普通、3,000円で人間ドックなんて受けられないから」と皆に言っていました。

 

私は、結構人の言葉に影響を受けやすいたちなので、素直に30歳の秋に人間ドックデビュー。当時は、人間ドックについて何の予備知識もなく臨んだので、たかだか2時間の検査なのに終わった後はぐったり。

 

今では何でもないですが、その時は泣きながらバリウムを飲みました。約20年前のバリウムは、今よりも飲みにくい液体だった気がします。それに懲りて翌年は胃カメラにしてみましたが、これも涙と鼻水でぐちょぐちょの顔になってしまい大変。(以後はあきらめて、選択できてもバリウムにしています)

 

昔だったからか、まだ30歳そこそこだったからか、乳がんの検査は「乳房触診」だけでした。左触って、右触って---おしまい。ところが2年目は、左触って、右触って、(首をちょっとかしげながら)もう1回左触って---おしまい。「あの、何か?」という私の問いに先生は無言でしたが、人生で初めて健康診断で「要精密」をもらってしまいました。

 

左乳腺に小豆大の腫瘤を認めます。これに関しては精密検査をお受けになってください。精密検査ができる医療機関を御紹介致しますので、ご連絡ください。

 

若い女性にとっては、恐ろしすぎる文言。叔母がパートで勤めている内科のクリニックへ飛んでいって、東京都がん検診センターへの紹介状を書いてもらいました。その時診てくれた老医師が触診の後「たぶん精密検査しても結果は問題ないでしょう。道路の舗装で例えると、あなたの胸はアスファルトがちょっとデコボコしていて、車で走るとスムーズではない感じ。だから、これからも検診で引っかかることが何回もあるかもしれないけれど、大丈夫。でも検診はちゃんと受けてね。」

 

あの時の言葉が忘れられずに、乳がん検診は結構きちんと受け続けてきました。私の乳がんは、あの時に要精密になった左側ではなく右側で、検診ではなく偶然自分で見つけたものだけど、普通の人よりは乳房に関心を持っていたのが、良かったのだと思います。

 

そう言えば、東京都がん検診センターでの精密検査の時が、私のマンモグラフィ初体験。台の上に乗せた乳房を透明な板で上から圧迫し、いい加減薄くなったのに「まだまだ甘い!」と言わんばかりに更にグイグイ押しつぶし---、やっぱり目から涙があふれました。(結果は要経過観察にもならず、問題無しでした)

 

 

人間ドック、受けたことある?

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