86のコンプレッション測定 | hiro0719jpのブログ

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86で発生した失火。『86プラグ交換』最近、加速中に失火するような現象が起きていました。A/Fは正常範囲を示しているので、A/Fセンサーの故障や、点火系の不良、排気系のガス漏れあたりを疑い、一つ一…リンクameblo.jp

 プラグ交換しても直らず。

 

吸排気系のチェックとリフレッシュを行うも、結局 直らず・・・💦

 『吸気系、ちょっとだけチューニング!?』『吸排気系のリフレッシュ①』前回、プラグ交換とインマニガスケット交換をしました。『86プラグ交換』最近、加速中に失火するような現象が起きていました。A/Fは正…リンクameblo.jp


 

あと考えられるのは、イグニッションコイルがダメか、コンプレッション低下か・・・。

 

インジェクターが故障してる可能性もあるけど、それならアイドリングとかでも おかしくなりそうだけど、アイドリングはメチャメチャ安定(笑)

 

と言うことで、86のコンプレッション測定にチャレンジ!

 

なぜチャレンジかと言うと・・・プラグ交換でもクリアランスが厳しい86でコンプレッションゲージをプラグホールに取り付けられるのか?と言う問題があるからです。
『86プラグ交換』最近、加速中に失火するような現象が起きていました。A/Fは正常範囲を示しているので、A/Fセンサーの故障や、点火系の不良、排気系のガス漏れあたりを疑い、一つ一…リンクameblo.jp

 

コンプレッションゲージはAE86時代に購入したものがありましたが、プラグの太さが合わず、新たに購入することに。今回はストレートのコンプレッションゲージを選びました。



 
中身はこんな感じです。

ゲージとホースとアダプタの3分割で、アダプタが3種類。

 

この、ホースとゲージが独立してるのがミソで、プラグホールのネジに回して入れるときにホースだけだと回して入れやすいけど、ゲージがついてるとゲージごと回さないとだし、ゲージが垂れ下がって作業性が悪いんですよね。経験者には分かる?(笑)

 

もうひとつのミソは、ホースのアダプタを取り付ける所の黒い部分。

 

何もしないとこんな感じです。

 

これを引っ張ると、こんな感じにスライドして、離すと元に戻ります。

 

で、これの内側を見ると・・・

このように六角になってます。
 
ここにアダプタをねじ込んで使うのですが、ホースを回しながらプラグホールのネジ穴に取り付けたり、外したりするので、アダプタが固定されていないと、最悪の場合 アダプタがプラグホールに残り、ホースだけが抜けてきてしまいます。
 
こうなったら最悪。プラグホールにソケット差し込んでアダプタを回して取り出す必要がありますが、ただでさえ作業性の悪い水平対向エンジンなので、こんな作業は想像したくない!
 
と言うことで、アダプタをねじ込んだら、この黒いのでロックして、アダプタが回らないようにしてあげることで、アダプタがプラグホールに取り残されることを防止してくれるのです。
 
中華製の安いコンプレッションゲージとかだと、こういった配慮がされてなさそうなので、しっかりと調査・検討して、安物を買って後の作業が最悪になった・・・などと言うことのないようにしてくださいね。

 

次に重要なのが、先端の長さ。

ここが長いと、サイドメンバーとヘッドの隙間からプラグホールに入れることができません。

この写真で黒いロックに傷が付いてますが、これは無理やりプラグホールに入れた時に付いた傷です💦

さて、工具が揃ったら準備です。コンプレッション測定はエンジンをクランキングして測定しますが、エンジンが掛かってもいけないですし、コンプレッションを測定してる最中に燃料を噴射されたら危ないし、正確に測定できませんし、エンジンにダメージを与えてしまう可能性も。

 

そこで、エンジンを掛けた状態で下記のヒューズを抜いて、エンストするまで待ちます。


しかし、これが意外になかなか止まらない。「本当に燃料ポンプ、止まってる!?」と不安になるほど。エンジンが停止したら、そこからセルモーターを回して再始動を試みて、本当にエンジンが掛からないか確認しておきます。

修理書によると、86のコンプレッションは下記(250rpm以上測定時)。
基準値 1.75MPa
限度 1.15MPa
気筒差 0.2MPa 

コンプレッション測定は、一般的に「温間」に実施することになってますので、エンジンを止めたらすぐに作業を開始しますが・・・体のどこかがエンジンにちょっと触れるだけで「アチチ!」。イグニションコイルのコネクタを抜くだけでも一苦労です。
 
どんだけ頑張っても無理なので、少し冷やします(汗)
 

そしてイグニションコイルを外し、プラグを抜いたら準備完了。ここまでですでに3時間くらい掛かってます(笑)。

 

ここで、ようやくコンプレッションゲージをプラグホールに挿入しますが、下記のようなプラグホールにホースを曲げながら入れて、アダプタをプラグのねじ山に上手に嵌めないといけないので、なかなかハードな作業です。


#4シリンダ(助手席側の後ろ側のシリンダ)に何とか取り付けました(大汗)



ホースの反対側にゲージを取り付けます。


そして、クランキング。

約1.59MPa(15.58kgf/cm2)  基準値よりやや低いですが、正常範囲内でした。


次に#2。

約1.61MPa。


#3。

んんん? 1.55MPa。やや低い? #3不調の原因がコレ?? やっぱりコンプレッション落ちてるのかなぁ?


最後、#1。


あれ? ここも 1.56MPaと低めなので、#3不調の原因ではないのかも?

後半測定した2気筒のコンプレッションが低いのが気になり、もしかしてエンジン温度が下がってきたからかも?と思って#2と#4を再測定。

#2。

1.55MPa 


#4。

1.56MPa


やっぱり、エンジンの温度の影響だったみたい。


ということで、再測定した分も含めて整理すると、

#1 1.56MPa

#2 1.55MPa

#3 1.55MPa

#4 1.56MPa

ということで、ほぼバラツキなし。圧力としては全体的に基準値より低いけど、測定時のエンジン温が低かったことの影響だと思われます。


修理書では、エンジンを止めたあと、ワイヤハーネスや燃料配管を切り離してエンジンを釣り上げて作業することになってますが、エンジンが熱い状態でどんだけ素早い作業をすれば温間に測定できるのでしょうね(笑)。


まぁでも、熱いうちの測定は無理ですが、エンジンを釣ったり降ろしたりせずに、86の車上でコンプレッションを測定できることが分かりました。


そして、#3のコンプレッションも他と同等だったので、#3失火の原因はコンプレッション低下では無さそうです。


と言う事で次回はイグニッションコイル交換です。『86のイグニションコイル交換』コンプレッションも正常だったので、イグニションコイルの可能性が高くなって来ました。『86のコンプレッション測定』86で発生した失火。『86プラグ交換』最近、加…リンクameblo.jp