取り外しと、外した部品のチェックは終わったので、いよいよ組み付けです。
フライホイール取付けボルトは新品を用意します。
修理書ではそのまま締める事になっていますが、EXEDYの取付け方法ではネジロック剤を塗布する事になっていたので、念のためロックタイトのネジロック剤を塗布。
フライホイールを回らないようにしつつ、数回に分けて均等にトルクを上げて締付けてゆきます。
ここの締付けは非常に重要なので、慎重にトルクを合わせます。
その後、クラッチをセンタリングするSSTを使ってクラッチをセンターに置きます。
このSSTはAE86と同じものでOKでした。
クラッチディスクが落下しないように気を付けつつ、クラッチカバーを取り付けます。
この時にこの合いマークを合せて組み付けます。
ここも、数回に分けて均等に締付けてゆき、EXEDY指定のトルクに合わせます。
回転ドメに使用したソケットを忘れずに外したら、こちら側は完成。
ここで、エンジン後方の配管・配線が下に落ちて来ていないように固定されている事を確認しておきます。自分はここで確認したのですが、しっかり固定されてなかったのが原因であとでエライことになったので、しっかり固定できてないようだったら、面倒臭がらず固定し直しましょう。
そして、先程準備しておいたミッションを下から入れて行きます。
ミッションを車両後方から前方に進め、何かにぶつかる寸前で上に上げ、また前方に進め・・・を繰り返し、エンジンから出ているスタッドボルトにミッションを通し、ナットを締めます。少しナットを締めたら、ほかのボルトも締め込んで行き、セルモーターも取り付けます。
ボルト・ナットを均等に締めて行くと 普通はエンジンとミッションの隙間がなくなって行くのですが・・・どんだけ締めても上の方が着座しない・・・。
「ノックピンが斜めになってかじってるのかな?」と思ったのですが、念のためと思ってクルマを下げて上から確認すると・・・
うげ〜、上に固定しておいたはずのハーネスが落ちて、コネクターが挟まってる〜。
慌てて緩めてミッションとエンジンの隙間を作って挟まってたコネクタを確認すると・・・。
あ〜ぁ。やっちゃいました・・・。
仕方がないので、潰れたコネクターをプライヤーで元の形に近づけ、相手のコネクターに押し込んでみます。
なんかきちんと収まった感じ。
と言うことで、全てのボルトナットを締付け、プロペラシャフトやフロントパイプも組み付けます。この辺りもトルク管理が重要なので慎重に。
ほかのコネクターも元に戻し、一呼吸置いて全体を確認。問題なければ、最後にバッテリーを接続します。
そして・・・いよいよエンジン始動!
「ウイン、ウイン、ウイン・・・」
あれ? セルモーターは回るものの、初爆なし?
やっぱり、あの潰れたコネクターが原因?と思い、トラブルシュート。
まずは、あの2つのコネクターは何のハーネスか調査。どうやら、バックアップランプスイッチとニュートラルスイッチの様です。
GTSを接続して確認すると、それらは正常。代わりに下記異常が記録されていました。
P0335により 燃料噴射や点火が出来なかった結果、P1604に至ったと考えられるので、クランク角センサーが原因のようです。
記憶を遡ると・・・。確かにフライホイールの裏側に付いていたクランク角を測定するプレートを取り外し、掃除したあと無造作に組んだ記憶が・・・。
あのプレートを裏返すと言うことは、全ての作業をやり直すと言うこと・・・。年内に完成させる予定でしたが、年越し決定!(^^;;