ブーストコントローラー取り付け | hiro0719jpのブログ

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昔、バブルの頃、ターボ車乗りはこぞってVVCを付けて、過給圧を上げてパワーアップしていましたが、当時のVVCは機械式のレギュレーターを使った物だったため、精度もあまり良くなく、「過給圧がオーバーシュートしてエンジンブロー」と背中合わせにパワーを得ていました(燃料や点火の制御も今ほど緻密じゃなかったのもあるとは思いますが)。
 
そこで登場するのがHKSのEVC。機械式のVVCでブーストの立ち上がり重視にするとオーバーシュートしたり、安定志向にすると応答が悪くなったりするのを電気式にすることで両立させようと言うものです。
 
当時は高嶺の花で手に入れることができませんでしたが、「ブーストコントローラーなんだから、Electric Boost ControllerでEBCじゃないの? そもそも、VVCもValuable Boost ControllerでVBCじゃないの?」と心の中で突っ込んだ覚えがあります。
 
 
そのEVCが25年の間に進化し、このEVC6-IR2.4になりました(「EBCじゃないの?」と言う話は置いといて)。そして自分もそれを買えるように(オジさんに)なった訳ですネ(^^;;
 
その進化や如何に?
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EVCはElectric Valve Controllerの略だったんですね! なるほど!
本体もバルブも非常にコンパクト。「こんなちっちゃいんだ」と言う印象。
 
ブーストコントローラーは他にもトラストのProfecBLITZのSBCなどがありますが、目標過給圧を設定し、ブーストコントローラー側で目標圧になるように制御してくれて、アクセル開度毎にブースト設定を変えられる物はHKSのEVCしかなかったのでこれにしました。
 
トラストのProfecはアクセル開度やエンジン回転数、車速、ギア段、水温などにより かなり細かく設定できるのですが、過給圧ではなく バルブ開度(デューティー比)を設定するタイプなので設定に手間がかかりそうなのと、配管などを修正した場合に再設定が必要になりそうなのが難点。BLITZのSBCは単純なブーストコントロールならこれで十分だと思いますが、アクセル開度やエンジンの回転数毎の設定ができないので、後でやはりこのような制御をしたくなったら 買い直しになってしまう・・・ということで、HKSのEVCを選択しました。
 
これだけ多機能なのに、本体は驚くほど小さく、ボタンも4つしかありません。代わりに、パソコンに接続することでパソコンから設定したり、データをモニタリングしたり、データログを取得して緻密なセッティングをしたりということができるようになっているようです(まだ使ったことないですが・・・)。
 
 
・・・ということで、EVCの取り付けを行います。まずは、バルブをエンジンルームに固定し、配管を接続するところから。
 
配管はあまり長いとトラブルの元にもなりますし、制御性を悪化させるのでできるだけ短くしたいですし、バルブは熱や振動、水を避けた方が精度や耐久性に良いと思われるので、色々考えた結果、左のヘッドライト裏にあるABSアクチュエーター固定ボルトにL字のブラケット(BLITZターボキットの余り部品)を共締めし、そこにバルブを固定しました。
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こんな感じです。
 
配管はできるだけ短く、でも エンジンの動きで抜けたり、折れ曲がったり、潰れたりしないように考えながら配策し、タイラップなどで固定します。タイラップも強く締め付けると配管が潰れてしまうので、程よい強さで締めます。
 
サージタンク内の圧力は、
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トラストのプレッシャーアダプターを使って取り出しました。
 
ブレーキブースターに行っている配管や、キャニスタパージラインを分岐して圧力を取り出す記事も見かけましたが、前者はブレーキに影響があったら嫌だし、後者は燃料ガスがバルブに悪影響を及ぼしたら嫌なので圧力センサーから分岐するタイプにしました。
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これが、
 
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こうなります(圧力センサーもターボキット付属の300kPaG対応品に交換しました)。
 
ここにバキュームホースを接続し、バルブに接続します。
 
結果、インマニのカバーはそのままでは装着できなくなるので、少し加工するか 取り外したままにする必要があります(当面、取り外したまま?(^^;;)
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配管は全てタイラップで抜け防止。
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こんな細かいところのトラブルでも制御に影響して、大きなトラブルの原因にもなりかねないので、丁寧に・・・ね!
 
 
次に配線を接続します。
 
室内からエンジンルームにどうやって配線を通すかは毎回悩みます。コーナーポール用の配線(4本)を活用されている方も多いようですが、EVCは5本通す必要がるので、1本足りず諦めました(アースを省いてボディーアースを利用すると言う手もあるかと思いますが、これで動作が不安定になっても嫌なので)。
 
色々悩んだ結果、今回はサウンドクリエイターを取り外したので、そのグロメットを通しました。
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ブレーキブースターの下のサウンドクリエイターの配管クランプをそのまま活用。
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サウンドクリエイターの付いていたグロメットに配線を通します。
右に見えるのはステアリングのシャフトです。
 
排気管が近いので熱に気をつけないといけない点と、ステアリングのシャフトが近いので巻き込まれて切断したりステアリングに影響しないように気を付ける必要がありますが、穴を開けたりする必要もないので、割と良いかなと思います。
 
と言うことで、エンジンルーム側は完成。
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次は室内です。
 
最低限必要なのは、電源とアースと言うことで、まずは最低限動作させることを目標にし、アクセル開度やエンジン回転数による制御はまた後日と言う事に。
 
先日取り付けたTouch-B.R.A.I.N.があったので、そこから電源とアースを貰う事にしました。これならイグニションと連動するので良いかなと(あまり色々接続すると電源容量を超えて不安定になったりするので注意が必要ですが)。
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そして、本体の固定。暫定でケータイホルダーに固定しました。
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これでは視認性が悪いので、後日良い場所を探して本固定する予定ですが、これで取り敢えず走れる状態に!


その2に続く!