続きです。



さて、この本の中では自愛ということがテーマのひとつとしてあるように感じます。

 


 



木嶋被告(カジマナ)は、いうなれば一種の自愛の達人のような気がします驚き




彼女と犯罪を犯したことを肯定するのではないですが、





半端ないです煽り





ブログでも、自分に都合の悪いことは一切見ず、自分に都合の良いように脳内で書き換える能力が凄いのです。

弱みも全然見せないし。






また、逮捕前の暮らしぶりや逮捕後の拘置所の中でさえもブログを書いたり、新聞を取り寄せて熱心に読んだり、シルクの靴下にこだわって差し入れして貰ったりと案外拘置所の生活を楽しんでいるのでは?と思いました。凄い精神力よだれ






単純に外側の要因から考えると、






被害男性は老人や、女慣れしていない男性ばかりだから木嶋被告なんかに引っ掛かった






雑誌記者が彼女と結婚したのはただ独占記事を書く為の手段だった、記者としての名声を得たかった






という声もありますが、私は彼女の内側の世界、異様に強い自己愛や自己肯定感、ストレートな欲望が外側の現実の世界に結果として映し出されたように感じました。






本の中で印象に残った言葉があります。






「壁をつくりなさい。」






という言葉。カジマナから主人公の週刊紙記者の里香に言われました。

里香は特集記事を書く為に、何度も拘置所のカジマナの元に通ううちに奇妙な友人関係のようになります。







里香は30代で独身。がむしゃらに働き、編集部で女性初のデスクになることを期待されています。料理も一切せず、自分を労ったりもしません。







カジマナはそんな彼女の自らを投げうつような在り方を見ていると、

「こちらもいたたまれず、責められたような気になり気分を害する。」

そうです。






この話で彼女のいう「壁」とは、お菓子を作ることです。






仕事以外の時間に、お菓子を作ったりとか、美味しいものを探してきて食べたりとか、ゆっくり料理をしたりとか。







この本はとにかく食にフォーカスしているのですが、仕事だけではなく自分を満たして労る時間を持つこと。






それが「壁」になって自分を守ってくれるのです。






そう、自愛は自分が良い気分になるだけでなく、周りにいる人の気持ちも和ませて人間関係にも影響を与えるということかなぁと感じました。







そういった時間の積み重ねが、自己肯定感にも繋がる気がします。







余談ですが本の中で、里香がカジマナからバター醤油ご飯を食べてみろと言われ高級なエシレバターを買いに行くシーンがあります。







里香が自宅で買ってきたバターを、久しぶりに炊いたご飯にのせて食べる描写が本当に美味しそうでした!

里香がその後カジマナの取材にのめり込んでゆくきっかけになりました。








エシレバターは丸の内に店舗があるんです音譜

私も里香になりきって買いに行きたくなりましたラブ