どんな一流のプロ?でも知識の無さは致命的です。

 

12Vと6Vエンジンのオイルポンプ構造と違いを書きましたが今回の問題は・・・・

 

6Vクランクケースを12V化する場合にオイルポンプも12Vポンプを使用する場合に必要な改造が有ります。

 

まずケース自体の違いですが・・・・

 

これが12Vケースのオイルポンプ取り付け場所。

 

これが6Vケースのオイルポンプ取り付け場所です。

オイルが通る溝の形状が全然違います。

 

実際に6Vケースに12Vポンプを付けてみると・・・

ポンプバナナ型の穴とケースの溝が合っていません。

これだとオイルポンプがオイルを吸いたくても吸えない状況です。

 

こちらの画像は12Vケースに12Vオイルポンプを付けた物ですがバナナ型の穴にケースの溝がしっかり合っています。

 

右側が6Vポンプ。

6Vケースに6Vポンプを付ければOKなのは6Vポンプは裏の溝が有るのでケースの溝が無くてもポンプ側の段差溝を通るのでOKです。(画像右側)

 

この画像の方が分かりやすいかな、バナナ型の穴とケース溝がまったく合っていません。

 

ケース側の穴と溝、ポンプ側のバナナ型の穴がまったく合っていないの分かりますか?

これじゃーオイルポンプはオイルを吸わず履けずです。

(画像下側のバナナ型穴です)

 

ネットで調べると12Vポンプの裏側に6Vと同じ様な溝を起用に掘られる方もおられる様ですが実際問題ポンプ側は材質が薄いので個人的にはあまりお勧めはしません。

 

それではどの様に対処するか・・・

 

私の場合(ほとんどの方はこれです)12Vケースと同じ溝をケース側に加工する方法を取っています。

マジックでケース加工用の印をつけてます。

 

こんな感じの加工をしています。

っと言うよりこの様な加工をしないとオイルポンプがオイルを吸わずはかず、役割が出来ずエンジンは確実に壊れます。

 

他には6Vと12Vのオイルポンプを回すスピンドルの違いです。

 

一枚目画像が勝手に回転してしまっていますが(笑)

二枚目左が6V、真ん中が純正12V、右が社外クランク等を使う場合の細型12Vスピンドルです。

 

今回一番問題になる部分がこの様な感じです。

 

次回相談された方がOH等を依頼された話を書きたいと思います。

 

どんな一流のプロ?でも知識の無さは致命的です。

 

この記事を書くのかなり迷いましたが・・・

 

先日ある方から依頼をお受けするのに色々相談等に乗っていたのですが・・・

 

まずその前に今回の致命的な部分を書いてみたいと思います。

 

皆さんご存じだと思いますが横型エンジンには6Vと12Vのエンジンが有ります。

私も良く使用しますが6Vのクランクケースを使って12Vのエンジンを組んだりします。

6Vのクランクケースは12Vよりも材質、強度も良く続に言われる強化ケースなので・・・

 

6Vと12Vエンジンの違いですが、一番は電装系、6Vは点火形式がポイント点火。

要するにメカニカル的な点火方式です。

12VエンジンはCDI点火、要するに電気的な点火方式です。

 

次にクランク形状も違って、6VはL型、S型のクランクで12VはR型クランクです。

6Vでも後期型の一部でRクランクを使用しているものも有ります。

見た目の違いはクランク左側のフライホイールが付く部分の形状が違います。

 

次に、今回一番問題になる部分がオイルポンプとオイルポンプスピンドルの違いが有ります。

6Vのクランクケースに6Vの強化オイルポンプを使用すればほぼ問題ないのですが私もですが6Vのクランクケースに12Vの強化オイルポンプを使用します。

 

私の場合ですが、しっかりとした理由が有ります。

ボアアップ等する場合ほぼオイルポンプも強化物に交換します。

その強化オイルポンプは6Vより12V用の方がオイル容量が大きいんです。

 

ノーマルポンプと強化ポンプの違いはオイルポンプ自体の厚みの差でオイル容量を変えています。

要はノーマルより強化ポンプの方が厚さが有ると言う感じです。

 

6Vと12Vのオイルポンプの厚さが同じ場合実際の容量は12Vの方が多いのですが、その違いは・・・

 

 

画像は右が6V、左が12Vですが良く見ると右の6Vには半月型の穴の周りに溝が一段付いています。

12Vは溝等無くまっ平です。

 

 

一枚目は反対側の画像ですが内部に星形のポンプパーツ(二枚目画像)が入るのですが6Vは裏の溝の分ポンプパーツが12Vよりも物理的に薄くなってしまいます。

これが同じ厚みの12と6Vポンプの差です。

 

次回は問題になっているケース側等の違いです。

 

先日中華エンジンでは最近人気のGPX125(パフォーマンスZ-1型125ccエンジン)と言うエンジンのOHとチューニング依頼をお受けしてフルOH等をしました。

 

以前にも同じ様な記事を書きましたが今回は似ていますが又新たな不具合が有りましたので記事を書いてみたいと思います。

 

今回もシリンダーヘッドの不具合で前回と似ていますがパーツ的には少し違っていた感じです。

 

どちらにしてもそのまま乗れば確実に不具合が出てきます。

 

今回も。

カムのリフト量(カムがバルブを押す量)とバルブの突き出し限界(バルブが開ききる量)を超えている感じになっていました。

正確に測ると余裕がほぼ無くバルブ突き出し量を超えてもさらにバルブを押している状態になっていました。

 

要するにバルブが押される限界を超えてもさらにロッカーアームが押してしまっている状態でした。

 

前回と同じで、ではこの状態ではどの様な不具合が出てしまうのか・・・・

 

横型エンジンの場合カムがロッカーアームを経てバルブを押し下げます。

バルブにはバルブスプリング、リテーナー(スプリング上の傘上のパーツ)が

取り付けられています。

今回の不具合はバルブが限界を超えて下がってしまっていてバルブスプリングが完全に縮み切っていてさらにバルブを押し下げている状態になっていました。

 

この状態でいるとどの様な不具合が出るか。

 

まずリテーナーがが割れる可能性大きいです。

バルブはエンジン回転数の半分の回数押されています。

このエンジンはハイカム仕様なので1万回転回るとして一分間に5千回バルブが押されている感じです。

 

もしリテーナーが割れると・・・・

スプリングを押さえているリテーナーなのでスプリングが外れて最悪ブローします。

 

リテーナーが割れる前にバルブスプリングが折れる可能性も考えられます。

いつも縮む限界まで押され続ければ・・・

バルブスプリングは破損する可能性大です。

破損すればやはりブローですね。

 

ある意味前回の不具合より危険性は大きいかと思います。

 

現状の販売ロット、エンジンも対処しないと危険な物かと思います。