前回からの続きになります。

 

今回は二次クラッチのお話です。

 

一次クラッチはエンジンパワーに限界がありある程度のボアアップ等をすると持たなくなります。(クラッチが滑ります)

 

そこでハイパワーに耐えられる二次クラッチにすると言う手段が有ります。

見ため重視で二次クラッチにされる方も多くいますが(笑)

メーカーでも、ボアップキットの説明等にも記載されていますが一般的には100ccを超える排気量でヘッドの種類やハイカムの種類によって二次クラッチが必要などと記載が有ります。

 

 

これはメーカーやそのキットによって変わりますのでボアアップ等を考えられている方は自己責任で調べてみてください。

 

二次クラッチのメリットとデメリットですが・・・

 

まずデメリットは・・・

各メーカーから販売されていますが価格が高い(笑)。

武川以外は5速ミッションにしないと使えない。

(以前は4速用のシャフトが出ていましたが廃番で有りません)

クラッチカバーが少し大きい等々。

専用のワイヤーが必要。

遠心クラッチ対応の物は無い。

車種によてはポン付が出来ない(シャリーやDAX等)

 

メリットですが、まずカッコいい(笑)

一次クラッチよりパワーに負けず滑らない。

専用窓が付いているのでオイル量と汚れが外から目で確認できる。

専用のオイルフィルター(紙フィルター)が付いているのでエンジンにも良い。

オイルクーラー取り出しがクラッチカバーから出来る。

同じエンジンでも二次クラッチにするとレスポンスがかなり良くなる。

武川だけですがサーモスタットが取り付けできる。

クランクシャフとの負担が軽減される。

(チューナーさんによってはクランク自体の左右の重さが変わるのでバランスが悪くなると言われる方もいますが)

 

 

前回からの続きになります。

 

今回は一次クラッチと二次クラッチの違いです。

 

一次クラッチはクランクシャフトの右に直接付いているタイプです。

 

二次クラッチはミッションシャフトに付くタイプです。

 

大きな違いはやはりクラッチ板の枚数、一次クラッチの場合クラッチ自体がノーマルとほぼ同じサイズしか物理的に取り付けできません。

このクラッチ本体の大きさがノーマルサイズだと3枚が限界の様です(昔4枚と言うのが有りましたが今では見かけません)

 

二次クラッチの場合は専用のクラッチカバーを使用するのでクラッチ板の枚数が多く出来ます。

通常は4か5枚ですが最近では6枚も有ります。

 

二次クラッチでは乾式、要するにノーマルは湿式、クラッチがオイルに浸かっているタイプですが二次の場合専用バーを使用しますので乾式と言うクラッチも存在します。

湿式と乾式では字のごとくオイルに浸かっているかいないかで使っていない方が滑りにくいです。

今では当たり前に乾式クラッチのバイクも多いですが昔はレーサーしか乾式クラッチを使用していませんでした。

理由は単純で、乾式の場合カバーの外側、外気と直接なのでメンテナンスが必要になるので一般車には使われていませんでした。

まぁー、コスト的なものも有るのかもしれませんが・・・(笑)

 

他には、一次クラッチと二次クラッチとの利点はやはり同じ枚数のクラッチ板でも二次クラッチの方が滑りにくい点です。

理由は同じエンジン回転数でもクランクに直接付く一次クラッチよりミッションシャフトに付いている二次クラッチの方が回転が少なくなります。

回転が少ない方が滑りにくくなる訳です。

物理的にも一次クラッチのスプリングより二次クラッチのスプリングの方が強い物を入れられます。(数も増やせます)

 

他にはクランクに付く一次クラッチより二次クラッチの方がクランクに重いクラッチが付きませんので負担かかからずクランクについてない分軽くなるのでレスポンスもも良くなると言う大きな利点も有ります。

 

半面二次クラッチの場合低速のトルク感が低くなるので出だしなどにエンストしやすい感じですが乗り手の慣れでしょうか(笑)

 

メンテナンス的にも二次クラッチ場専用カバーなので殆ど物がオイルフィルターが付いていて外からフィルターを交換出来る仕組みなのでメンテナンスがしやすいです。

一次クラッチの場合クラッチ本体内部にオイルカスが貯まる構造なのでカバーを外してクラッチ内部を清掃する必要があります。

 

一枚目のクラッチがチューニング後3千キロ。

二枚目はノーマルで走行距離は不明です。

 

画像は二次クラッチです。

一枚目の画像がオイルフィルターを外している画像です。

二枚目はフィルターを取り付け終わっている画像です。


 

二次クラッチはエンジンを搭載したまま、しかも外から2本のビスを外せば専用のオイルフィルターを交換できます。

このフィルターもノーマルの網フィルターより精度も良いのでエンジンには良いです。

二次クラッチの場合殆どの物が外からオイル量が見れる窓が付いています。

オイル量もですがオイルの汚れ等の状態も見れますのでさらに良いと思います。

 

ノーマルルックにこだわりのある方などは一次クラッチを使われる方多いですがハイパワーエンジンになるとやはり二次クラッチが必要になりますので微妙な所かと思います(笑)

 

次回は二次クラッチの色々です。

 

 

前回からの続きになります。

 

前回はマニュアルクラッチのお話でしたが今回は遠心クラッチ等の話です。

 

遠心クラッチはノーマルでも強化クラッチでもクラッチ板は2枚タイプです。

違いは内部の重りの数とスプリングの強さの違いです。

 

遠心クラッチの場合はほぼ一次クラッチ、要するにクランクシャフト右側に直接ついているタイプが殆どです。

タイカブや中華エンジンの中でまれに二次クラッチタイプが有るようですが現在ではほぼ見かけません。

 

社外の遠心強化クラッチはほぼ純正カブ90と同等の様です。(メーカーさんいわく)

なのでクラッチ板が二枚タイプだとある程度ウエートとスプリングを強化しても排気量とパワーには限界が有ります。

一次クラッチの場合スペース的な問題も有るのでクラッチ板の枚数と内部ウェートの数にも限りが有りますので・・・

 

一般的には使用するシリンダーヘッドにもよりますが遠心クラッチの場合100cc位が限界と言われています。

パワーで言うと10psだと滑る感じです。

某メーカーさんいわく、100cc位のレギュラー系ヘッドでもしばらく乗ると滑ると言う話です。

 

マニュアルの強化3枚タイプのクラッチでも現在の106ccヘッド付きボアアップキット(10-12ps)で限界だとメーカーさんも言われています。

 

以前のメールで某元プロの記事を書きましたがあの方が124ccの遠心クラッチエンジンを出品していましたがおそらくクラッチがすぐに滑ると思います。

 

遠心強化クラッチの場合、ハイパワーと大排気量にある程度は耐えられますが半面、シフトした瞬間の反動が大きくなる様です。

 

遠心クラッチでこれからボアアップ等を考えられている方は色々な面でも考える必要が有るかと思います。