今回の記事は対策編です。

 

まず今回のミニ〇ト製88ccボアアップキットでの不具合ですが。

 

A、付属して来たシリンダーヘッドガスケットが通常の物より薄いメタルタイプで

有った。

画像左。

 

①シリンダー上部形状にガスケットが有っていないのでオイル漏れ等が発生する。

②ガスケットが1.3mm薄い物なのでバルブタイミングがズレる。

③ガスケットが1.3mm薄いのでクリアランズ狭く余裕が無いのでバルブとピストンが

 接触する。

 

などと言う不具合が有りました。

 

バルブタイミングがズレるとただでもバルブとピストンとの距離が近いのに加えて

通常のタイミングよりずれた分片方のバルブがさらに近づいてしまう現象が出ます。

特にここのキットはクリアランス等測っているのか??? と言う感じです。

 

仮に始動時は良くても走行中高回転になれば確実にバルブ゛とピストンが

接触します。

 

*対蹠的には、画像右側のガスケットを使って組付けをする。

*メタルガスケットではないキットを購入する。

 

と言う感じです。

 

次回はシリンダーヘッド自体の不具合を書きたいと思います。

 

 

前回からの続きです・・・・

 

以前にも記事書きましたが・・・

モンキーやカブ系の横型エンジン(他のエンジンも同じですが)ではクランクシャフト左側についているギアとヘッドのカムに付いているギアをカムチェーンでつないでカムを動かしバルブの開閉をしています。

ノーマルエンジン、ボアアップエンジンどちらもクランクシャフトの位置とカムの距離位置はどちらも同じで決まっています。

 

クランクとヘッドの間にはシリンダーと上下にガスケットが入ります。

シリンダー下側は通常紙製の0.5mm厚ガスケット、今回のシリンダーに通常使われる

シリンダー上のガスケットは1.6mm厚のガスケットを使用しないとクランク軸とカム軸との距離が変わってしまいます。

 

 

ではなぜガスケットの厚みで不具合が出てしまうか・・・・その②

 

カムタイミングのずれも有りますが、一番問題になるのがピストンとバルブとのクリアランス。

 

要するにオーバーラップ時、バルブが飛び出ていてピストンが上死点、一番バルブに

近づいた時の距離か1.3mm通常より近くなる訳です。

メーカー品のビックバルブでもバルブとピストンとのクリアランスは2mm程度有るのがこのキットの場合ガスケットが1.3mmも薄ければその分ピストンとバルブの距離も近づいてしまいます。

 

 

ミニ〇ト製のキットに付属するピストンはハイコンプ型と言って画像の様にピストンの頭がかなり盛り上がっているタイプです。

 

 

ここのキットでは通常の厚いガスケットを使用してもバルブとピストンとの距離が

2mm有りません。

1.3mmも薄いガスケットを使用すれば結果は誰でも予想できると思います・・・・

 

今回の依頼で組んだキットには薄いガスケットだったので通常のガスケットに変えて組みましたがそれでもバルブとピストンとのクリアランスが近すぎるので対処して組み付けを行いました。

 

今回のキットに付属するガスケットをなぜ薄い物にしたのか・・・??

おそらくですが、単純に圧縮比を単純に上げたかった???

何も考えずこの様なパーツの組み合わせをするのは・・・

普通ではあり得ない話だと私個人的に思います。

 

次回は総合的な話を書き込みしたいと思います。

 

 

前回からの続きです。

 

2つの画像ガスケット形状の違い・・・

 

画像1 某有名メーカー品

 

画像2 ミニ〇ト製

 

シリンダーヘッドからクランクケースへオイルの戻り穴ですが前回の様にシリンダー

上部に普通のガスケットでは赤丸の部分にOリングか入ります。

 

 

最初の画像1ではこの部分にOリングを入れられる様に穴が大きくなっています。

ちなみにこのメタルガスケットは某有名メーカーの物ですが現在廃番になって

います。

使用するOリングも専用の物の様です。

 

ミニ〇ト付属のガスケットは画像2なのでOリングが使えません。

このタイプのガスケットはOリング等使わずガスケット事態でシールドしますので

シリンダー上面はまっ平で無ければなりません。

 

要はミニ〇トのシリンダーではこのタイプのガスケットは使えないと言う事です。

 

③シリンダーとガスケットの組み合わせが違う場合の不具合。

 

以前にも同じ様な記事を書きましたか改めて・・・

ノーマル49ccでも88ccでもシリンダーの長さ+ガスケットの厚みは同じです。

これはシリンダーヘッドに入っているカムシャフトはカムチェーンを通じてクランク

シャフトの駆動回転で回っています。

カムチェーンも長さが決まっていますのでシリンダー+ガスケットの厚みが変わると

クランクとカムとの距離が変わってしまいます。

腰上を組付ける際フライホイールのTマークとカムシャフトに取り付けるカムギアの

●マークがヘッド上部の切れれこみに合っているか確認して組み付けします。

 

シリンダーとガスケットの厚さ等変わるとこのTマークと●マークが合わなくなります。

メーカーはこの辺りも必ず決まったシリンダー長とガスケット厚の組み合わせをしています。

 

ミニ〇ト製の場合本来使用するガスケットの厚みが1.6mmと表記されています。

通常厚のガスケット1.6mm-0.3mmのメタルガスケット=1.3mmの差が出ます。

 

この1.3mmの差でどの様な不具合が出てしまうか・・・・

 

次回はこの辺りの話を書きたいと思います。