今回の記事はミニ〇ト製88ccヘッド付きボアアップキットの一番問題になるヘッド自体の不具合です。

 

以前GPX125と言うエンジンの不具合を書きましたが内容的には似た様な内容です。

 

シリンダーヘッドの動きはクランクとカムギアをカムチェーンの駆動でカムが回り

、カムに付いているカム山がロッカーアームと言うパーツを押し上げ、ロッカーアームは梃子の応用でバルブの先端を押し下げバルブが開いていくと言う動作構造です。

 

問題になる不具合は・・・・

 

このバルブに付いているスプリングは押されて縮む構造ですが当然スブリングが縮む

長さにも物理的に限界があります。

 

 

問題の不具合はカムとロッカーアームがバルブを押し下げて行くとスプリングが縮む

限界距離を超えてしまい、さらに無理やりバルブを押し下げて行く不具合です。

 

言葉変えれば・・・

 

バルブが開く限界まで来てもまだカムとロッカーアームがバルブを押し下げようと

しています。

 

ちなみにミニ○トヘッドの場合スブリングは二重のバルブスプリングになっています。

 

この様な具合はノーマルでも国産ボアアップキットでもほぼあり得ない不具合です。

聞いた話ではこの不具合が有ってもエンジンは始動してすぐに不具合は出ないと言う

話ですが・・・・

 

この不具合を対処せずそのまま放置していると・・・

*異音が出る。

*バルブに組み込まれているパルブシール(ステムシール)が破損する。

*バルブスプリングが破損する。

*スブリングリテーナーもしくはコッターが破損する。

*ロッカーアームが折れる。

*カム山とロッカーアームのスリッパー部分が変摩耗もしくは焼き付く。

 

などの不具合が出ます。

 

最悪エンジンブローする可能性大だと思います。

 

ヘッドの不具合はバラツキが有ってそのヘッドそれぞれの様です。

不具合の点検は必ず必要かと思います。

 

 

 

 

今回の記事は対策編です。

 

まず今回のミニ〇ト製88ccボアアップキットでの不具合ですが。

 

A、付属して来たシリンダーヘッドガスケットが通常の物より薄いメタルタイプで

有った。

画像左。

 

①シリンダー上部形状にガスケットが有っていないのでオイル漏れ等が発生する。

②ガスケットが1.3mm薄い物なのでバルブタイミングがズレる。

③ガスケットが1.3mm薄いのでクリアランズ狭く余裕が無いのでバルブとピストンが

 接触する。

 

などと言う不具合が有りました。

 

バルブタイミングがズレるとただでもバルブとピストンとの距離が近いのに加えて

通常のタイミングよりずれた分片方のバルブがさらに近づいてしまう現象が出ます。

特にここのキットはクリアランス等測っているのか??? と言う感じです。

 

仮に始動時は良くても走行中高回転になれば確実にバルブ゛とピストンが

接触します。

 

*対蹠的には、画像右側のガスケットを使って組付けをする。

*メタルガスケットではないキットを購入する。

 

と言う感じです。

 

次回はシリンダーヘッド自体の不具合を書きたいと思います。

 

 

前回からの続きです・・・・

 

以前にも記事書きましたが・・・

モンキーやカブ系の横型エンジン(他のエンジンも同じですが)ではクランクシャフト左側についているギアとヘッドのカムに付いているギアをカムチェーンでつないでカムを動かしバルブの開閉をしています。

ノーマルエンジン、ボアアップエンジンどちらもクランクシャフトの位置とカムの距離位置はどちらも同じで決まっています。

 

クランクとヘッドの間にはシリンダーと上下にガスケットが入ります。

シリンダー下側は通常紙製の0.5mm厚ガスケット、今回のシリンダーに通常使われる

シリンダー上のガスケットは1.6mm厚のガスケットを使用しないとクランク軸とカム軸との距離が変わってしまいます。

 

 

ではなぜガスケットの厚みで不具合が出てしまうか・・・・その②

 

カムタイミングのずれも有りますが、一番問題になるのがピストンとバルブとのクリアランス。

 

要するにオーバーラップ時、バルブが飛び出ていてピストンが上死点、一番バルブに

近づいた時の距離か1.3mm通常より近くなる訳です。

メーカー品のビックバルブでもバルブとピストンとのクリアランスは2mm程度有るのがこのキットの場合ガスケットが1.3mmも薄ければその分ピストンとバルブの距離も近づいてしまいます。

 

 

ミニ〇ト製のキットに付属するピストンはハイコンプ型と言って画像の様にピストンの頭がかなり盛り上がっているタイプです。

 

 

ここのキットでは通常の厚いガスケットを使用してもバルブとピストンとの距離が

2mm有りません。

1.3mmも薄いガスケットを使用すれば結果は誰でも予想できると思います・・・・

 

今回の依頼で組んだキットには薄いガスケットだったので通常のガスケットに変えて組みましたがそれでもバルブとピストンとのクリアランスが近すぎるので対処して組み付けを行いました。

 

今回のキットに付属するガスケットをなぜ薄い物にしたのか・・・??

おそらくですが、単純に圧縮比を単純に上げたかった???

何も考えずこの様なパーツの組み合わせをするのは・・・

普通ではあり得ない話だと私個人的に思います。

 

次回は総合的な話を書き込みしたいと思います。