令和5年12月16日(土)

水戸街道歩き五日目の続きになります。

牛久駅より先に行くのは止めて、取手駅へと戻りました照れ

14:55

前回は閉門だったので、公開中の案内板が嬉しいです爆笑

入場は15:30迄で、16:00閉門です。

因みに金曜日~日曜日迄の期間だけ開いています。


【表門】

桟瓦葺の薬医門で、染野家の記録によると文化二年(1805)に建てられたと考えられるそうです。

旧取手宿本陣 染野家住宅

現在、水戸街道に現存する本陣は三棟あるそうですが、最も古く規模も最大です。

更に建物の内部や敷地が唯一公開されています。


【染野家主屋】

貞亮四年(1687)この地で代々名主を勤めていた染野家が本陣に指定されました。

寛政六年(1794)取手宿の大火で焼失しており、現存の主屋は寛政七年(1795)建築されたものです。

屋根は堂々とした入母屋破風となっていて、本陣の格式と風格保っているのが感じられます。

【土蔵】

四面を土塁で覆い、漆喰で塗り固めています。

この様に土で壁を塗り固めることによって、火災から土蔵の中の物を守ることが出来ます。

また土蔵には温湿度の調整効果もある為、中の物が痛みにくいと言われています。

切妻造、桟瓦葺 建築年代は主屋と同じと思われます。

【主屋式代玄関】

本陣正面の板敷の部分を式代と言います。

駕籠に乗って来た大名など身分の高い武士は、式代に駕籠を横付して地面に降りるととなく建物に入りました。


【文化財指定の歩み】

昭和62年敷地を市の史跡に指定

平成8年主屋と土蔵が県の文化財に指定

(この間に土蔵と表門は全解体修理され、主屋は半解体修理されました。)

平成26年に表門が県文化財の附指定

本陣にまつわる資料展示

土間からひろまを📸

ブロ友さんの話だと、ビデオで本陣にまつわる事を流していたそうなので楽しみにしていましたが、誰も居なかったのでショボーン

上段の間と二の間

庭園

東門

徳川斉昭の歌碑

水戸徳川家から贈られた直筆と云われている歌碑が裏山に置かれています。

誰も居なかったせいなのか?とても雰囲気が良い場所でした。

徳川斉昭の歌碑 説明板

裏山への道を📸

裏山の老木を振り返り

15:22

奈良漬製造元 株式会社 新六本店

前回は取手宿がスタート地点だったので、荷物になる為に購入をしなかったのですが、今回は帰り道なので買って帰りました。

ツレが漬物類は全般に好きなので、土産に買って帰りましたニヤリ

右手の生姜醤油だいこんは、福島県伊達市の業者さんの物でした。

何方もたいへん美味しかったですd(^_^o)

15:24

臨済宗妙心寺派 大鹿山 長禅寺

【沿革】

承平元年(931)に平将門の勅願所として建立

(その後、荒廃しました。)


承久元年(1219)大鹿城主 織部時平の命で義門和尚を開祖として再興


文暦元年(1234)織部時平が十一面観音菩薩像を四間四面御堂に安置


慶安二年(1649)徳川家光より朱印状を賜り五石三斗を拝領


元禄九年(1696)頃に現在地に移転


宝暦十三年(1763)三世堂建立(白嗣殿)


寛政二年(1790)大風で三世堂大破


享和元年(1801)三世堂再建(観音堂)

大変歴史のあるお寺でした。

此方も今回は開門していました爆笑

山門

階段を登り、鐘楼門をくぐるとテンションが上がります♪

太子堂

山門右手にあります。

長禅寺三世堂

外観は二層ですが内部は三層で、「さざえ堂」の形式になっています。

上り階段と下り階段があり、堂内では参拝者が交差せずにまわれるようになっています。

棟札によると、宝暦十三年(1763)に建立された堂が大破したために享和元年(1801)に再建されました。

一層は坂東三十三ヶ所観音礼所、二層は秩父三十四ヶ所観音礼所、三層は西国三十三ヶ所札所の各本尊の写しを安置しており、合計百体の観音像がある事から百観音堂とも呼ばれているそうです。


お参りすれば、全ての札所を廻ったのと同じ功徳を積むことと云われています。

内部は毎年4月18日に一般公開されて、写真撮影も可能みたいです。

仕事の兼ね合いですが、いつか行ってみたいものです。


【さざえ堂】

全国に長禅寺を含めて五棟しか残っていないそうです。

現存する他の四棟は、群馬県太田市の曹源寺、埼玉県本庄市の成心院、福島県会津市旧正宗寺、青森県弘前市蘭庭院です。


埼玉県本庄市にもあったのは知りませんでしたびっくり

長禅寺三世堂 説明板

長禅寺六角堂(光音霊堂)

周囲が黄葉に覆われていて鮮やかでしたが、清掃作業をされている方は大変そうでした。

庭園

長禅寺 取手大師(霊山堂)

新四国霊場八十八ヶ所 札番 1番5番88番

利根川七福神めぐり 大黒天

本堂

長禅寺略記

残念ながら、最後の長禅寺は駈け足になりました😩

またゆっくりと再訪したいと思いました。


2023年最後の街道歩きとなりました照れ