続きです。

 

 

慣らし保育の段階で急に入園を断られた我が家。納得がいかず、その理由を聞くために

園に電話をしました。

 

そこでの理由は大きく分けて以下の点でした。

① 持病の急変に対応ができない。

② 利用人数の関係で障害児である我が子に加配保育士を付けられない。

これらの理由は、すべて自治体に相談したうえでのことであると言っていました。当然ですが、納得のいくものではありません。

 

まず①についてですが、持病である慢性腎不全は急変するようなものではないことを見学段階で伝えてあり、かつ診断書にも記載してありました。通院は継続していいるものの、加療や服薬がないことも事前に伝え、医師からの書面にも記されていました。持病の急変は理由にならないでしょう。「もしかしたら」が理由なら、誰にだってもしかしたらがあるはずですしね。

 

次に②です。この保育園は新規開園のため、私たちが事前見学をした段階では利用者に空き

があるから見学時に断らなかったのでしょう。ということは、人数超過の原因は我が家にOKを出した後、保育園側が何も考えずに他の子どもを受け入れたからとなるでしょう。その結果、

保育士が超過もしくは逼迫してしまい、先に申し込んだうちの子を持病・障害という断りやすい

要因があることではじくことに決めたのでしょう。前回も書きましたが、慣らし保育初日の段階でほぼ相手にされていないような状態だったので、すでに断ることが決定事項だったと思います。二日目もすぐ帰らされましたしね。

 

当然ですが、これらのことを詰めると答えにならない答えが返ってきました。二言目には「安全な保育ができない。」という言葉、そして「自治体の指導」というようなものも出ました。

 

こうなるとここで粘って決定が覆って通えるようになっても、園への信頼は0なのでそれ以上の

ことはせずに電話を切りました。のちに自治体には「指導」について聞きましたが、あくまで決定は保育園ということでした。

 

こんなことがあり、次の保育園探しになりましたが、妻の休業中には見つからず、結局退職することになり、非常に落胆することになりました。

 

この一件は我が家にかなりのインパクトでした。希望の持てる話をされ、いろいろな準備を進めていたところで、始まる直前に裏切られる。予定していた生活が完全に崩され、職を失うまでになりました。その理由が病気・障害がです。一生ついて回るものを理由に、直前ではしごを外されるような可能性があることを改めて突き付けられました。

 

私は自身、断られた事実自体は仕方のない面もあると思っています。人数の問題や体調管理の面でリスクを負いたくない気持ちはわかります。ここでの憤りは、我が家にぎりぎりまで「希望をもたせた」ことです。病気や人数の関係を理由に断るなら、もっと事前に結論を伝えることができたでしょう。そのことが腹立たしいのです。

 

「希望をもつことは、落胆を大きくすることにつながる。だから希望をもたない。」

 

この出来事以後、考え方の根底に渦巻いています。自ら「希望をもつ」ことはたしかにポジティブなものだと思います。しかし、誰かに「希望を与える」ことは、結果的に何倍も何十倍も傷付ける可能性があるものだと思います。

 

長くなりましたが自戒の意味も込めて。