2件連続ガンダムネタでメンゴ
書店でこの表紙を見るやいなや速攻で購入しました。¥1200(税込)。
当時物のガンダム本は何冊か残っていますが、なんせ当時小学生ですから財力には限界があります。この表紙イラストは、当時学研から発売されたムックの表紙のオリジナルイラストなので、「特別復刻版」の文字を見るまでもなく「小学生の時ほしかったのに買えなかったアレだー!!」とすぐにわかりました。
内容は…まあ非常にヌルいですな('A`)いかにも学研…しかし「ほしかったアレを買えた」というのがこの手の復刻モノの存在意義なので、これでいいんです。フィルムストーリーが中心になっているあたり、ビデオの普及率が低くて「絵を見れるだけでうれしい」という時代の空気が伝わってきます。
さすがにオリジナルの版は残っていないようで、カラーコピーのような画質になっています。奥付に「製版フィルムを使わずCTP方式」とあります。どーゆーことかしら。
それにしても表紙の「ガンダム」の文字!テキトーすぎにもほどがある!!
オリジナルの表紙をネットで探してみたら見つかりました。
アニメディアはアニメ雑誌の中では後発で、私が買っていた学習科学に広告がのっていたのを覚えています。「おこづかいで買える。¥380」みたいなのが。20年あまり前まで買ってたんですが、今でも続いてるみたいでちょっと驚きです。
価格は¥580とありますね。今回の復刻版の半分です。
こちらの「ガンダム」の文字はわりとまとも…と思いましたが良く見るとやっぱり何かヘンです。本物を模して、誰かが手で書いたみたい。
表紙に見出しをずらずらと並べてムックというより雑誌っぽくなってしまっている素人っぽさがいかにもアニメディアですね…
お袋には殴られたのだろうか
ガンダムが好き、と言うと
今の時代では「ガンダムシリーズ」的にとらえられてしまうのがとても残念。
「Z以降は認めん」とかそういう堅苦しい、あるいはとんがった考え方でなく、純粋に「機動戦士ガンダム」が好きなんです。
ガンダムのおもしろさの要素はいくつもありますが、私は「緊張感」を挙げたいです。敵との戦いももちろんそうですが、若者たちの主義主張のぶつかりあいからくるセリフのかけあいが絶妙だと思います。
最近はセリフだけが一人歩き(「通常の三倍」とか)している風潮もありますが、ひとつひとつのセリフ、場面をよ~~く見聞きすると、それぞれのキャラクターの思いが見えてきて実におもしろいです。
そんなわけで9話「翔べ!ガンダム」から有名な場面。
ブライト 「アムロ、貴様なぜ自分の任務を果たそうとしないんだ?」
アムロ 「ブライトさんはなんで戦ってるんです?」
(何か大人びたことを言いたそうなアムロ)
ブ 「…今はそんな哲学など語っている暇はない。立てよ、おい」
(しかしあっさり見抜かれる)
ア 「やめてくださいよ。そんなにガンダムを動かしたいんなら、あなた自身がやればいいんですよ」
(そうだそうだ)
ブ 「なに?できればやっている。貴様に言われるまでもなくな」
(痛いところを突かれるがなんとか強がろうと必死)
ア 「僕だってできるからやってるんじゃないですよ」
(本来兵士ではないアムロが、ガンダムのパイロットを「やらされている」のは確か。しかしホワイトベースのクルーは、アムロを含めて大半が民間人。生き延びるためにはやらなきゃいけない。アムロ自身が2話のラストで言っているように。にも関わらずこうやって言い訳ばかりでやろうとしないアムロには、そりゃブライトだって頭にくるだろう…ってことで殴る)
ア 「殴ったね」
フラウ 「ブライトさん」
ブ 「殴ってなぜ悪いか?貴様はいい、そうしてわめいていれば気分も晴れるんだからな」
(「殴ってなぜ悪い」と言いつつ、話題をそらして人格攻撃)
ア 「ぼ、僕がそんなに安っぽい人間ですか?」
(それた話にのってしまうアムロ。議論ヘタやな~)
ア 「…二度もぶった。親父にもぶたれたことないのに」
ブ 「それが甘ったれなんだ。殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか」
(体罰を否定・肯定する二人。彼らにとってはそれぞれ正論といえるが、結局かみあってない)
ア 「もうやらないからな。誰が二度とガンダムなんかに乗ってやるものか!」
(要するにそれが言いたいだけのアムロ)
フ 「アムロ、いいかげんにしなさいよ。しっかりしてよ、情けないこと言わないでアムロ」
ブ 「俺はブリッジに行く。アムロ、今のままだったら貴様は虫ケラだ。それだけの才能があれば貴様はシャアを越えられる奴だと思っていた。残念だよ」
(特にテレビ版では、アムロには「生き延びる」という目標とは別に「シャアに勝ちたい」という意識が4~5話あたりで表れてくる。それが、このブライトのセリフがアムロを奮起させた理由として納得しやすい)
そのあとアムロは、ガンダムで空中戦をやってのけるわけです。安彦作画も冴えてます。
さらにその後はマチルダの登場。結局アムロはまたやる気になってしまうわけですが、翌々週のイセリナとの会話でまた落ち込むことになります…それはまた別の機会に。
上野発の夜行列車…
<運転終了>特急「北陸」と急行「能登」 「ありがとう」ファン惜別
寝台列車とか夜行列車というと、私の子供の頃の感覚で言うと特別な感慨と言うか憧れのようなものがある交通機関でした。しかし近年では各種特急や新幹線がどんどん速くなっており、夜行バスや飛行機もあるのでだんだん優位性が薄れてきていました。その時代の流れで、これらが廃止されてしまうのもやむをえないのかもしれません。
KI-CHAN と私HIROは実は結婚前は遠距離恋愛でして、急行能登にはかなりお世話になった経緯があります。金沢と東京という、まさにこの2本の始発と終着の場所に住んでいましたので。車中泊は疲れますが、寝ている時間を移動に使えるので時間の節約という点ではかなり有効です。
その意味で能登が運転終了してしまうのはさびしいですね。
これは2006年に利用した時に、上野到着時に撮った写真です。
北陸の方も1回だけ乗ったことがあります。こちらは仕事関係よーするに出張の時でした。個室もあるのですがすぐ予約でいっぱいになってしまい、私が乗ったのは開放式B寝台でした。一度個室のに乗ってみたかったなァ。
宇宙戦艦ヤマト
結婚前後にバタバタして以来、製作保留のまま数年間放置していたヤマトのプラモデル(¥700)を、ようやく完成させました。宇宙の写真に合成して、それっぽくしてみましたがどうでしょうか。
また、製作しながら元祖「宇宙戦艦ヤマト」を見ていたのですが、懐かしさ抜きにしても非常に面白く、模型制作のモチベーションをあげることができました。
しかし今回この記事で、ヤマトなりプラモデルのことを熱く語りたいのではありません。
今回気になってしまったのは、13話でのこの場面。
古代進が、数年前に実家(?)で行われた宴会を思い起こす回想シーンです。
なんというか…子供の頃、親の職場の宴会に連れて行かれるとこんな感じでした。和室で、お膳がならんでいて、ゆっくりとした手拍子に合わせて誰かが芸をやって…という。つれてこられた子供的には死ぬほど退屈な時間ですね。
こういう宴会がなくなってしまったわけではないのでしょうが、その頃の親よりも年上になってしまった私にはこういう宴会の経験がありません(いや別に経験したいわけじゃないですが)。だとすれば、やはりこれは昭和ならではの風景なのかなと思ったのです。
文化とか技術とかはものすごい勢いで進歩していきますが、人間の生活そのものは案外変わらないものです。ヤマトは約200年後の物語ですが、この場面は未来を読み違えているのではなく、その「案外変わらない」生活として描写されたのではないかと思います。実際はかなり変わっちゃったようですが。